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ローカル・アニマル(?)・グローバル! 1年を振り返りながら銭湯の魅力を分析してみた

目まぐるしく時が過ぎる師走。

せわしない年の瀬だからこそ、湯の輪らぼでは、2022年ラスト記事として、銭湯の魅力をゆったりと、少し尖りながら考えてみることにしました。



フォトグラファー・たなかいは、自身の銭湯体験から、銭湯の魅力を描き…



しゅんた記者は、浴場組合のとある“人物”に目をつけ、銭湯の魅力を分析します。



そして、3代目(仮)まもるは驚くべき場所に…



この記事を通して、銭湯の魅力を再確認することで、ぜひ来年以降の銭湯ライフがより良いものになることを願っています。


(文=たなかい)

湯の輪らぼを開湯して1年強。2022年は銭湯に想いを馳せることが多い1年になりました。

スウェーデンへの留学でシャワーのみの生活を送っていた反動で、帰国してからは週1回以上のペースで地元の銭湯から大学近くの銭湯、そして外出先の銭湯を巡ってきました。
(詳細はこちら

銭湯の何が私を引きつけるのでしょうか?
家風呂がある時代に、猛暑や極寒の日もわざわざ外のお風呂に入りに行く理由を、特に印象に残った銭湯体験から考察してみたいと思います。

12月19日 気温:3℃ 天気:晴れ

澄んだ冬の空に、早めに沈んだ陽の陰で富士山がくっきりと浮かび上がります。
近くの公園で汗を流した後、富士山を横目に初めての銭湯に向かいます。

「あった!」
調布と三鷹を結ぶ広いバス通り沿いに、目当ての「ゆ」がありました。

その名も「湯の森 深大湯」。
近隣に神代植物公園や野川公園などの自然豊かなスポットや深大寺が佇むエリアなので、ぴったりなネーミングです。

先日いただいた東京都の銭湯クーポンを利用し、いざ入湯。

中には広い円形の湯船とジェットバスや炭酸泉、水温16℃の水風呂、広いサウナ、そして階段を上がると武蔵野地域を一望できる露天風呂が。さっき見た富士山も見えました。

寒い冬の日にはサウナが欠かせません。
室内のテレビでは、昨日行われたワールドカップ決勝戦のハイライトが流れていました。

「あのゴールは芸術的だったよな〜」と同行していた友人に呟くと、横に座っていたおじさんが「だよね!あの後興奮して眠れなくて今日は夕べまで家でゆっくりしていたよ。」と話しかけてきました。
さっきまで一人で真っ赤な顔をして我慢していたおじさんと、ワールドカップという共通の話題で盛り上がる。「みんな似た体験をしているんだな」と共同性をわずかながら感じる時間でした。

その後、露天風呂では他のお客さんが趣味のツーリングの話で盛り上がっています。

冬の寒さの中ツーリングをする辛さを共有し、その中でも楽しめるスポットを教え合っています。
広いバス通り沿いで駐車場もある銭湯だからこその客層なのでしょうか。

考察

この銭湯体験を深掘ると、 「地域性」・「共通性」・「個性」の3つに惹かれて銭湯を巡っていると気づかされました。

神代植物公園や深大寺がある地域だからこそできる、「湯の森」や「深大湯」というネーミング。

一見全く違う世界に生きているように思うおじさんと、ワールドカップを通して見出す共通性。

東京の中でも広いバス通り沿いの銭湯だからこそいる、ツーリングを生きがいにする方々。

この3つの魅力は、どの銭湯に行っても普遍的にあるもので、特に客層は同じ銭湯でも行く日や時間によって大きく変わります。

「ゆ」のメガネをかけて街をゆる〜く哲学すること。
それが、私を銭湯に通わせる大きなエンジンになっているのでした。

銭湯は、「お風呂」ではなく、「体験」です!

PS もちろん湯あがりのグルメもエンジンです。
(写真は深大湯後の吉祥寺・「いせや総本店」)

本年も湯の輪らぼを応援してくださり誠にありがとうございました!
良いお年と湯を!


(文=しゅんた)

2011年、熊本県のPRマスコットキャラクターである「くまモン」がゆるキャラグランプリを獲得して大きな話題を呼びました。

このように、あるものをPRする際に欠くことができないのが、まさに「マスコットキャラクター」の存在だと思います。

銭湯においてもその魅力を引き立て、PRするうえで重要な人物がいます。

それが…

東京都浴場組合マスコットキャラクター「ゆっポくん」です!!

私は「銭湯サポーターフォーラム2022」(過去記事参照)の会場で初めて生のゆっポくんにお会いしましたが、そのとき完全に一目惚れしてしまいました。

今回はそんなゆっポくんについて書くためだけの尺を、特別に湯の輪らぼメンバーからもらいましたので、尺の無駄使いだと言われようとも気にせず、ゆっポくんの魅力に迫りたいと思います。

先ほど私はゆっポくんのことを「重要な人物」と言いましたが、調べてみてもゆっポくんが何の生物なのかは明らかになりませんでした。

【出典:ゆっポくん by 東京銭湯 (yuppokun.com) 】

でもご覧の通りお酒をグイグイと飲んでいる姿がホームページにばっちり掲載されていたので、未成年ではないことは確かです。(そもそも年齢とかあるのか)

ここからはそんなゆっポくんの魅力について、筆者なりの考察を以下に書き記したいと思います。(すべて主観的な意見であり、公式見解ではありません)

①ぽっちゃり・丸いシルエットが可愛い

ゆっポくんと言えばやはり、この丸いシルエットが特徴的です。

きっと尖りのない純粋な性格をしているのでしょう。(主観)

目・鼻・口・ほっぺの火照り・尻尾…ゆっポくんを構成する要素のほとんどが丸みを帯びています。

マスコットキャラクターにおいて、この「丸み」は親しみやすさをアップさせ、延いては銭湯への親しみやすさを高める効能があること間違いなし。

そして、丸いのは輪郭やパーツに留まりません。

実はゆっポくん、よく見るとお腹がポッコリ出ています(笑)

公式サイトではこれについて、次のように述べられています。

お酒の飲み過ぎでお腹が出てしまうという、おっさんのような特徴を持つところもゆっポくんの魅力ですね。

②足の向きがたまに謎

ゆっポくんは短足なところも可愛いのですが、実はこの足、たまに謎の方向に向いていることがあるんです。

それがこちら。

めっちゃ内股ですね。

人間は普通、こんな足の開き方をしません。

これもよく見たら足の向きが変ですね。(また飲酒してる…)

通常マスコットキャラクターは足のつくりがシンプルですが、ゆっポくんの足はつま先までちゃんと書かれています。

体の細部にまで工夫が施されているのも愛される秘訣なのでしょうか。

③神出鬼没(会いに行けるアイドル?)

ゆっポくんはいろいろなところに出現します。

このような銭湯イベントはもちろんですが、なんと羽田空港でも目撃したという情報が。それがこちらです。

「ゆっポくんの水」という商品のパッケージにゆっポくんが!

空港にこれが売られている真意は定かではありませんが、ゆっポくんの勢力が日に日に増しているのかもしれません…

④PRキャラクターとしての汎用性が高い

先ほどから何度か触れていますが、ゆっポくんはLINEスタンプとして銭湯のPR活動を行っています。

筆者自身もスタンプを購入して日々使っていますが、「何このキャラクター?(笑)」「可愛い」という反応をよく受けます。

その人たちにキャラクターの説明をすることが、銭湯について若い人にも知ってもらうきっかけとなっていると感じます。

思わず目に留まるほどの可愛さを持っているからこそ、銭湯の入り口を広げる役割をゆっポくんが担っているのです。

さいごに

僕たち「湯の輪らぼ」もゆっポくんと同様、銭湯メディアとして銭湯の魅力を発信する活動を行っています。

ゆっポくんに負けない可愛さを持ちつつ、これからも銭湯の魅力を幅広く発信していきたいです。


私(まもる)はサウジアラビアのメッカに行ってきました🕋

2023年も、湯の輪らぼをご覧いただいている皆様が健康で、実りある一年となりますように♨️



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