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多くの人が「何なんw」の岡山弁のニュアンスを誤解してそう、という話

僕は広島人と北海道人のハーフです。
生まれてから2歳までを広島で過ごし、2歳から20歳までは北海道育ち。
現在は東京に住んでいます。

なので出身を訊かれたら「北海道です」と言うべきだとは思いつつ、僕は断固として「広島生まれです」と言っています。広島が好きじゃけぇの。


数か月前、母にこの動画のURLを送りました。

広島弁も岡山弁も同じようなものなので、日頃からテレビで千鳥の2人が喋るたびに喜んでいる母はすごく喜んでくれました。

今では勧めた僕よりもハマってしまい、最近は電話をするたびに藤井風の話をしてくるまでになりました。


その中で、先日少し盛り上がった話題がこれです。

岡山周辺出身者以外の多くが誤解してそうな歌詞があるよね

そうなのです。きっと多くの人が正しい解釈をしていない。
意味が大きく変わるほどの違いではないが、ニュアンスが全く違ってくる部分があるのです。

それがどこかというと、

先がけてワシは言うたが
それならば何なん

ここ。

山陽・山陰の方言を知らない人はきっと、この「言うたが」の「が」を、「だが」や「しかし」というような、逆接の接続詞だと思っているのではないでしょうか。

しかしこれは、標準語の「言ったじゃん」「したじゃん」などの「じゃん」の部分にあたる方言なのです。
ちなみに実際に言うときは、「言うたがー」と語尾が伸びたりします。


つまり文章をわかりやすく変換すると、

先がけてワシは言うたしかしそれならば何なん

ではなく、

先がけてワシは言うたじゃん。それならば何なん

ということ。
なんだか不自然な日本語になってしまったのは許してね。


この藤井風ブームで、是非多くの人に山陽・山陰の方言のニュアンスを掴んでほしいところです。
そして関西弁と同じぐらい、全国的に市民権を得ていってほしいですね。


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