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【旅ろぐ】帆船クルーの旅の流儀


旅とは土地を巡り、
歴史を感じること

歴史には土地の文化が詰まっています。
歴史はアートに変質し、旅人に姿を見せている。

今回はカッパドキア旅行でみた歴史と私の旅の流儀をお話しします!

カッパドキアのみかた

火山と水が生んだ唯一無二の土地

キノコ?うーんなんだろ、、

まず目に入るのは特徴的な形。
明るい色をした下部があり、上部に暗めの頭が乗っています。

遥か昔、トルコ富士ともいわれるエルジエス山とハッサン山の2つの火山が噴火を重ね、異なる硬さの凝灰岩が積もりました。

氷河期が終わると雨水が岩を削ります。
長い年月をかけて軟い岩は幹となり、硬い岩は傘となったのです。

富士山見えるかな?

そして、脆い岩を掘って人間が住み始めました。
保温性、保湿性に優れた住居をすぐに手に入れられる土地はさぞかし魅力に写ったことでしょう。

人々の暮らし

隠れキリシタンの教会

時は過ぎ、ビザンチンの支配でキリスト教を受容した4世紀〜7世紀のカッパドキア。
7世紀以後にセルデューク朝、オスマン朝の異なる文化圏に支配を受けたにも関わらず、今も当時の姿を残しています。

キリスト教徒は地下に篭り異民族の襲撃に耐え、住み続けました。
水捌けの良い土地でぶどうを生産し、地下でぶどうを踏みつけてワインに。
戦闘が始まると赤ワインを飲料水に、罠が張り巡らされた地下へと誘導して洞窟に赤に染めました。

地下通路の蓋

キリスト教徒は戦い続け、1000年以上も暮らしを維持し続けたのです。
しかし1900年代になると、トルコとギリシャの間で「住民交換」が開始されました。
何十万ものひとが。アナトリア(カッパドキアを含む地域)からギリシャへ、ギリシャからアナトリアに向けて。

自然と文化のアート

そして完全にトルコ人の支配する土地となったアナトリアですが、
まだかつての姿を残しています。

しかし氷河期の雨が岩を削ったように今も遺産は劣化しています。
歴史になったアートたちはいつ消えるか分からないことを私たちは心すべきでしょう。

イスラム文化圏のワイン名産地

ワインの源流、トルコ

トルコが領有するアナトリア地域では紀元前4000年前、
即ち今より6000年前からワインが造られています。
トルコはワイン発祥地の一つでもあるのです。

守られたワイン文化

ヒッタイト人がワインを作り始め、イスラム文化によって潰えるはずのワインは自然に生まれた要害を盾にする隠れキリシタンによって守られました。
そして今もベリーのような鮮やかな色と喉越しがよく甘みの強い飲みやすい味を残しています。

探究する旅の面白さ

アートとはなんなのか

アートは食事、建物、自然、文字、絵として現れますが、
アート自体は意味を有しません。

意味があるのはアートが含有する歴史の積み重ね。
探究してあげることで意味を持ちます。

捉え方は人次第、でも歴史は普遍です。
ま、歴史も変わるのですが。

旅の流儀

旅の旅の流儀は
「探究すること」

素晴らしい自然を見つけたら探索し、地形と生態をみます。

博物館や美術館、文化施設には片っ端から行くし、
ガイドを雇って現地ツアーに参加します。

人と自然が残してきたアートには幾多の理由が詰まっています。
よく人は本を読めと言いますが、それだけではダメです。
本を読んで知識を得て、現地でみて感じることが「探究」なのですから。

Art is long.
Life is short

ヒポクラテス

【小話】ラブバレー?

カッパドキアにはラブバレーと呼ばれる谷があります。

ちんちん

ラブバレーと呼ばれる理由、お分かりになれましたね!
これで一つ貴方は歴史を知ることができました。

あとはここに来た過去の人が思ったように、
今度はあなたが「確かに、、」となるだけです。

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