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めくるめく活字世界

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本があれば生きていける、と思えるほどに好きだと言える。そんな私の書評や、本を巡るあれこれ。
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#読書感想文

映画先読みキャンペーンと言っても過言ではない体験

今回は、東京創元社のゲラ版先読みキャンペーンに応募し、見事当選したため、発売前に先読みし…

千年越しの物語を追いかけたドキュメンタリー

 祇園祭と聞けば、誰もが京都の伝統的なお祭りだと想像するだろう。でも、実際に見たことのあ…

一気読み必至、二度読み必須の出会い

電車なんて停まらなければいい。いっそのこと乗り過ごしたいと思えるほど夢中になって読んでし…

スーダン人が教えてくれた日本語の豊かさ

 このようなノンフィクションは大抵、読む前から、苦難を乗り越えた感動ものとして捉えてしま…

最大の武器は銃でも爆弾でもない、本だ。

 レイ・ブラッドベリの『華氏四五一度』は、本が禁じられた近未来が描かれたディストピア小説…

今こそ読みたい、闘いの魂

 これは、1944年にアメリカのブレトンウッズで開催された世界的な会議について綴られた記録で…

今必要な、希望を知るために

 この本は昨年(2020年)読み、その圧倒的なエネルギーに背中を押されるかたちでnoteに感想を綴ったのだが、今年開催の「#読書の秋2021」でも改めて紹介したいと思い、再度公開することにした。  自分で言うのもおこがましいが、今久しぶりに下記書評を読み返したところ、濃厚な読書時間そのものが浮かび上がってきて楽しめた。  去年読んだ本でもいいはずだ。  良い本は、いつ読んでも確かな熱を帯びて心を震わせるのだから。  杉原千畝という日本人を知っているだろうか。私がその存在を