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【連載小説】そして誰もいなくならなかった

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目が覚めたら──宇宙人・未来人・超能力者と一緒に無人島漂流していた!でも近くに島があるし天気もいいしでわりとすぐに救助が来るのでは?危機感ゼロ、対話能力ゼロ、まともな人間ゼロの無…
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2022年9月の記事一覧

第8話 白昼夢だったのか

第8話 白昼夢だったのか

前回のお話はこちらから↓

 無事にまた揃うことができてホッとしていたが、灰原の交信はまだまだ終わらないようで、歩みを止めない彼女の後ろを残りのメンバーがついていく形をとっていた。

「まだ終わんないのかよ」
「そろそろ休憩はしたいところですね」
「わ、わたしもう足が限界でっ……きゃあ!」

 話の途中で三崎さんが盛大にすっ転んだ。俺たちは慌てて彼女の元に駆け寄って手を差し伸べた。三崎さんは「えへ

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