パリこでかけ パリ発祥の地シテ島編
パリこでかけ“モンマルトルの丘編”が予想外の反響を戴いていて、やっぱり、有難くも、パリ観光的な情報もお読みいただけるんだなという純粋な気付きを得た在仏4ヶ月目です。
というわけで調子に乗って2日連続の“パリこでかけ”は、パリ発祥の地シテ島編。今回はシテ島に住まう様々な“貴婦人”を巡ります。節約自炊生活の番外編という事で、予算0円でも楽しめる見所をお伝えします♪
◆パリ発祥の地シテ島
セーヌ川の中洲に浮かぶシテ島とサンルイ島からパリの歴史は始まったと言われていて、ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』では、すでに紀元前1世紀にパリシイ族 (Parisii) が住んでいたらしく、このパリシイがパリの由来になっているそうです。(出典wikipedia)
パリの歴史を見つめてきたこの2つの島は、今でもパリの主要な教会や行政機関が集中するとともに、パリ観光に欠かせない場所でもあります。
◆何はさておき“我らが貴婦人” ノートルダム大聖堂
シテ島最大の観光地はノートルダム大聖堂、この聖堂を見ずにシテ島は語れません。ゴシック建築の代表であるノートルダム大聖堂は、フランス語で“我らが貴婦人”つまり聖母マリアの事で、聖母マリアに捧げられた聖堂です。その美しさや色合いから、“白い貴婦人”という別名もあるそうです。有名な観光地だけあり大変混んでいますが、教会の中は無料で見学できます(塔に登ると有料)。
現在では沢山の人を惹きつけるノートルダム大聖堂ですが、長い歴史の中では数々の受難の時もあり、特にフランス革命以降の混乱時期には市民によって破壊され廃墟となった時期もあったそうです。その後、ディズニー映画でも有名なヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」が一つの後押しとなりその価値が見直され改修に着手し、その後も数度の手直しを加えて現在の姿に至るそうです。
夜はライトアップされてまた格別の美しさです。さらに、建築好きにはたまらない、この美しすぎるフライングバットレス!建物を少しでも高く・権威的に・美しく造ろうとした先人の知恵の結集であるフライングバットレスがこれほど鮮やかに見られるのは、ゴシック建築の中でも最も有名な貴婦人のウナジ辺りです♪
◆かの有名な“貴婦人”の晩年を訪ねて コンシェルジュリー
コンシェルジュリーはかつて牢獄として使われていて、マリー・アントワネットが亡くなるまでの数ヶ月を過ごした事でも有名です。有料ですが館内は見学できる様になっていて、マリー・アントワネットの独房も再現されているそうです。
高校の世界史の時間にベルバラを泣きながら読んでいた私としては、この美しくも堅牢なゴシック建築を感慨深く見上げるとともに、様々な陰謀渦巻く中で誇り高く生き抜いた貴婦人に想いを馳せるのでした。
◆現代の貴婦人のたしなみ、花市と小鳥市
シテ島の美しい建物の間に突如現れる平屋の屋台は、こちらも名物の花市です。パリの街を歩いていると感嘆するほど各家のベランダや中庭に美しい花を飾っています。これらは現代の貴婦人であるパリジェンヌの皆さんが日々の暮らしを大切にし、日々の暮らしの手入れを怠っていない証拠で、パリの街の美しさに何役も買っています。こちらの花市は様々な植物や花が売られていて、のんびり見ているだけでもとても楽しめます。
さらに、毎週日曜日は小鳥市が開催され、インコや文鳥などの美しい鳥がさえずります。通りを歩いているだけでも楽しめるのでおすすめです♪
◆かわいらしい貴婦人にも会えるかも♪
パリ全体的には圧倒的に犬社会ですが、なぜかシテ島・サンルイ島には可愛らしい猫が度々目的されます。この日も短いこでかけの間に、ミケ模様の猫さんに出会う事ができまいた。この2つの島をのんびり“こでかけ”すれば、可愛らしい貴婦人に会えるかもしれません♪(尚、オスかメスかは問わないものとする)
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