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#2 痛むのは、口座残高、身体、そしてココロ

"自分の卵子の状態を知りたい"、そんな気持ちで受けたAMH検査ですが( #1 参照)、受ける直前に物凄い怖いことに気づきました。もし、この結果、私の状態が「早期機能不全」だった場合。旦那やパートナーがいればそこから「すぐに不妊治療に進もう」という選択肢がありうるかもしれない中、私の場合は「1人」で戦ってたからこそ、不妊治療や妊活をすぐさま行えないので、【諦める】という選択肢にならざるをえなくなるのか.....と。

意に反して、【強制終了】を選ばないといけなくなるかもしれない。

正直、検査をすることで「良い状態」「あんまり良くない状態」を知り、卵子凍結に対する判断材料にできればと思っていたので、その他の可能性まで頭がまわっていなかった。「強制終了」の可能性が頭の中をちらついた瞬間、死ぬほど悲しく、怖くなった。

私は、長年自分の夢や、キャリアを主軸に生きてきたが、だからといって、

「1人でもやっていける」と思ったことなんって、たった1日もない。

絶対に温かい家族を作りたい、ずっとそう思ってきた(思っている)。でもそんなささやかに感じる夢もが、今では物凄く難しい難しいことに感じて。そんな中、さらに強制終了の可能性を胸に秘めて、病院に向かうのは、とにかく怖くて、心が張り裂けそうだった。(幸い、検査結果は望んでいたものだったので、安堵した。けど、望まない結果である可能性も十分にあったし、この先その可能性はまだあるから一時の安堵という感じかな。)

一番辛いのって、夫婦やパートナーと一緒に進めて、一緒に病院に行っている人たちの中で、たった1人で受付に行き、1人で座って、1人で呼ばれるのを待つこと。

「私の気持ちをわかる人は、この部屋の中に何人いるのだろう?」

そんなことを思いながら、涙を堪えて呼ばれるのを待つ。周りは全く悪くないのに、なんだか敵に感じてしまい、そんな器の小さな自分に苦しくなって、自責して。いつからこんな性格悪くなったんだっけ、とか思っちゃったり。

ちなみに私たち、【独身女子】の卵子凍結は保険適応外だ。

受精卵の凍結は、基本的に婚姻関係にある相手がいないとできない。(「不倫相手の隠し子を作って、病院側が訴えられたりするから」とのこと。)

何かと独身女性に優しくないのが、今の日本社会。そのくせ、「女性の社会進出」が一種の流行語として一人歩きしている。

「女性の社会進出を」なんて政治家達は言っておきながら、進出してるからこそ、卵子凍結や他様々なオプションを検討する人たちに対して補助金もない、保険適応でもないなんて。「女性の社会進出を」とは、なんて表面的で浅はかなフレーズなんだろう。女性の雇用率がデータとして(数字として)あがっていればそれで良しなの?違うでしょ。

けど、本当に痛いのはお財布じゃない。身体でもない。一番痛いのは、ココロ。

もっとオープンに人と話せたらもっと楽だったかもしれない。誰かに頼れたら涙は少なかったかもしれない。「1人じゃないよ」って誰かに沢山言ってもらえたらそう思えたのかもしれない。この先の未来が、もっと明確に見えていたら、こんな出口のないトンネルを進んでる気持ちにはならないのかもしれない。少なくとも情報がもっときちんとわかりやすく発信されていたら、不安な中、自分で調べたりする負担は減らせたのかもしれない。

こんなタラレバいってても仕方がない、そう思いたくない。仕方がなくないもん。本音なんだもん。いいじゃん、私たちにも弱音吐かせてよ。

私は「強そう」「1人でも平気そう」「仕事頑張っててすごい」「起業して、会社が子供でしょ」とか色々言われるけど、

全然1人なんていやだし、甘ったれて生きたいし、若い頃に描いていた幸せは手に入れたいし、沢山泣いたし(今だって泣き虫だし)、できればそんな時誰かに側にいてほしいに決まってるし、「1人で生きていく」なんてこの先も絶対思えないし、自分の思い描く温かい幸せに近づきたい、そう思ってる。それは全然悪いことじゃない。こんな私ですらそうなんだよ。だから、もし悩んでいる人がいたら、「1人じゃない」、そう思えてもらえたら、ここまで書いた意味があるかなって思う。

to be continued.....

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Written by YUNA 🐥
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