【飲食店は準備が8割】飲食店経営で学んだ「備えあれば憂いなし」の重要性
飲食店を経営していると、日々多くの学びや気づきがあります。その中でも、私が特に実感した言葉が「備えあれば憂いなし」です。
この考え方はお店をスムーズに回すための鍵だと感じています。
準備(仕込み)の大切さ
飲食店における「準備」とは、料理の仕込みやスタッフの動き方の確認、さらにはお店の雰囲気づくりなど、すべてを含みます。私が経営を始めた頃、開店直後から少しづつお客様が増え、2年目くらいから大繁盛のありがたい状況が続きました。
しかしその反面、仕込みやオペレーション体制が整っていない中で多忙な日々を迎えることとなり、スタッフ全員がテンパる場面が何度もありました。
とてもありがたい事なのですが、その当時は『身の丈に合っていない』忙しさでした。
例えば、キッチンがパンク状態になり、注文がどんどんたまっていく。レジスタッフもいっぱいいっぱいでフォローに回れない。
そんな状況では、お客様にベストなサービスを提供するのは難しく、スタッフも心身ともに疲弊してしまいます。
準備不足の状態で繁盛しても、良くない
当時を振り返ると、ありがたいことにお店は順調でしたが、準備不足の部分が多く、繁忙時にはスムーズな運営ができない状況が続いていました。結果として、スタッフ間での連携不足や、お客様に対して迅速な対応ができずにご迷惑をおかけすることも多々ありました。
このような経験を経て学んだのは、「お客様に喜んでもらうためには、目の前の準備をどれだけ徹底できるか」が重要だということです。
準備の質が高ければ高いほど、どんなに忙しくなっても慌てずに対応できます。
「備えあれば憂いなし」が飲食店を支える
現在では、どんなに忙しい日であっても、スタッフ全員が余裕を持って動けるよう、徹底した準備を心がけています。
具体的には以下の取り組みを行っています。
キッチンでの仕込みを簡素化:なるべく仕込み自体を簡素化する。例えばサラダの野菜などは様々なメニューでも使えるようにする。など汎用性を持たせることが大事。仕込みと消費の効率がよくなります。
導線が大事:これとても大事です。どんなに徹底した仕込みでも導線が悪いと全然ダメです。うちでは全てコンパクトに少し手を伸ばせば全てのもの(容器、お皿、器具など)が手に届くような配置にしています。たまに飲食店であるのがキッチンが広すぎたり、ものが点在しているとその間を何回も行き来しないといけなかったり、無駄な労力も使いますし、効率が悪いのでその場合は改善する必要があります。
こうした準備が整っていることで、お客様に満足していただけるだけでなく、スタッフの働きやすさにもつながります。
経営者としての学び
飲食店経営を始めた当初は、正直「勢い」でお店を回していた部分がありました。しかし、今振り返ると、成功の土台を築くためには「準備」がいかに重要かを痛感しています。
どんな業種でもそうですが、特に飲食店では、一日の流れが予測しづらいことが多いです。その中で「万全の準備」をすることで、予想外の事態にも冷静に対応できるようになります。
まとめ:「備えあれば憂いなし」の精神で挑む
飲食店経営は、楽しいことも多いですが、困難も伴います。その中で、日々の仕込みや準備を徹底することは、成功への近道だと感じています。「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、しっかりとした準備があるからこそ、お客様にもスタッフにも喜ばれるお店づくりができると思います。
数々の大小の失敗から痛感し、得た経験則です。
これから飲食店経営を始める方や、現在奮闘中の方にとって、この考え方が少しでも参考になれば幸いです。
飲食店オーナーが教える
人口の少ない田舎でも成功できる店舗の秘訣/ YOSUKE SURIKI
アメリカ7年🇺🇸→地元沖縄久米島で起業/会社経営/ 飲食店オーナー/YUNAMI FACTORY/ユナミファクトリー 『TV,雑誌メディア取材多数、芸能人多数来店』 『人口の少ない田舎でも成功する飲食店の作り方』 その秘訣、ノウハウをお伝えします!