第4章 武家社会の成立❹
4.鎌倉文化鎌倉文化
鎌倉時代は、公家が文化のにない手となって伝統文化を受け継ぎながらも、一方では武士や庶民に支持された新しい文化が生み出され、それが次第に成長していく時代であった。 新しい文化を生み出した背景の一つは、地方出身の武士が社会の中心になって、その素朴で質実な気風が文学や美術の中に自然に映し出されるようになったことである。もう一つは日宋間を往来した僧侶・商人に加えて、モンゴルの中国侵入によって亡命してきた僧侶らの渡来によって、 数々の新しい宋・ 元の文化がもたら