スモーク&ミラー Smoke&Mirror(オリジナル曲)

2012年頃に作った曲だと記憶しています。
過去にSoundCloudにアップした曲を時系列にマガジンにアップ、追加していきます。

細かな部分の記憶は曖昧になっていて思い出せないことや忘れていることも多いですが。この頃は結構精力的にライブハウスやカフェで弾き語りをしていた時で、とにかく曲を量産しなければという思いで一生懸命作っていました。

その熱意だけで大量に曲が出来ました。

相変わらず情緒は不安定気味でしたが 笑

曲が完成したらボイスレコーダーにとにかく録音するというマメ過ぎる作業をしていました。

当時はSean Lennonにハマっていて暗い雰囲気の曲が作りたいと思い、Seanを聴きまくりました。『Friendly Fire』というアルバムが暗くて、素晴らしく美しい曲ばかりなので、「これはぜひインスパイアされなければ！」と聴き込み毎日毎日Seanをインプットさせていました。

もう修行ですよね。

マイナーやメジャー行ったり来たりする不安定な天気のようなコード進行。晴れたり曇ったり雨が降ってきたりいきなり止んでまた晴れたと思ったら曇ってきたり。という感じの雰囲気の曲が大好きで、この曲も“不安定な天気”をかなり意識して作りました。

今となっては、僕が数年後ハマることになるNick Drakeへの道標にもなっていると思います。この時期から変則チューニングにカポ、フィンガーピッキングというスタイルが僕の中で確立されていきます。

自分から産み落とされた愛すべき曲なので、やはり愛を持ってお伝えできたらと思います。過去の作品ですが、あの時の自分が作ってきたという事実があるので、その事実は過去の自分から現在の自分へのメッセージなのかなとも思います。

カッコいい曲なのでぜひ聴いてください。

【スモーク&ミラー】

ゆらゆら ゆらゆら 紫色の
煙りは揺らめいて 空に昇る

体はだらだらと 溶け出す匂い
薄れる意識の中 夢を見てた

青白く燃える魂が
横たわる僕の体を
そっと運んでいく

ひらひら ひらひら 名前のない
花びらを散りばめて
手に入れた幻想

かつての自分の亡霊が
ノコギリで僕の体を
バラバラに切り刻んでいく
薄汚れた小さな箱に詰め込まれ

すべてを燃やしてほしいと
心臓が嘆いている