「感謝と祈り」第526話
皆さんは、どんな人を尊敬したいですか?
人間関係をよくするには、自分自身が人格者でないといけないと、東洋思想研究家の田口佳史(よしふみ)氏は言います。
人格の劣ってい る人は尊敬されないし、人望を集めることもないからです。
いい人間関係の土台には、自分自身の人格があって、初めて成り立つのかもしれません。
では、「人格者」とはどんな人物なのでしょうか?
そのことを考えるうえで大事なのは、「陰陽のバランスを取る」という考え方であると田口氏は言います。
中国古典思想では、森羅万象、あらゆる物や存在、事象を「陰」と「陽」に分類します。
この「陰陽思想」は、対比的な矛盾に満ちた社会を、すっきり説明することのできる概念といえます。
大ざっぱに説明すると、「陰」は内へ、内へと向かう働きがあって、受動的な性質。
逆に「陽」は正反対で、外へ、外へと向かう働きがあって、能動的な性質です。
そして、大事なのはここから。
「陰」は「陽」が、「陽」は「陰」があって、はじめて一つの要素となりうる、ということです。
両方の要素が溶け合って一つになった状態を完璧とします。
このことを、 「陰陽和して元となす」と言うようです。
人格に関連していえば、私たちが生来持っている欲望は「陽」に当たり、その欲望にブレーキをかける「陰」として作用するのが、人として守るべき道理なのです
その陰陽が備わっている完璧な人…つまり「バランス感覚の備わった人」こそが、「人格者」と呼ぶにふさわしい人物だと呼べるのかもしれません。
厳しいけど、優しさがある。
行動力があるけど、自制心がある。
素直に発言できても、人を傷つける事は決して言わない。
常にバランス感覚を保つ事。
私たちは陽と陰の両方を併せ持った時に、初めて実力が発揮でき、物事もうまく行くのだと言う事を、心に留めておくべきかもしれません。
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