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「裸にて生まれてきたに何不足」という言葉があります。

もともとわたしたちは何ももたずに生まれてきたのです。

そして何ももたずに死んで行くのです。

財産といっても自分のものではないのです。

死ぬときにもって行けないのですから。

達磨大師も、「何も持たずに生まれて来たのに、自分の所有物だと思うのは、盗んでいるようなものである」と言っています。

自分の体が自分のものであれば、「老いる」事や「死ぬ」時期もコントロール出来て、白髪になる事もないわけです。

でも何一つ思い通りにならない。
自分の思い通りに欲しいものを手に入れても、それは思い通りにはいかないから、結局苦しくなる訳です。


自分のものと思うから執着します。

自分のものになると思うから、欲しいと思い、自分のものにしたいと思うのは本能的なものです。

しかし、欲しいということが自分を苦しめるということになるなら、もう一度本質にかえってみるべきです。

自分の体は本来天からの借り物であるから、大事に扱わなくてはいけません。

いつかお返しするものであるから、自分の体を大切にして、天が喜ぶような使い方を考えていかなければいけないと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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