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VRoid Studioで衣装を作るときのアイテムの選び方(テンプレートアイテム解説)

VRoidでうちの子を作るとき、
「最初にどのアイテムをベースに選べばいいか分からない
という声を聞いて「確かに……」と深く納得したので、
ベースになるテンプレートアイテムの解説と
自分なりの選び方をまとめてみますねー。

私も、最初の頃は「この服でできるかな……?」と作りはじめたものの
後になってから「このベース服では無理だ……」と作り直すパターンが多かったので
そうならないための手順も今回は一緒にご説明したいと思いますー。

まずは、現在のVRoid Studio(記事更新時v1.22.0使用)で使える
衣装のテンプレートをご紹介ですー。

トップス

一番種類が多いのは、トップスですね。全部で20種類並んでいます。


こうやってずらりと並んだものを眺めると
『どれを選べばいいんだろう……』と思うところですが、
よく見てていただくと、形(メッシュ)は全部で
・制服ベスト
・制服ベスト半袖
・Tシャツ
・ミニTシャツ
・パーカー
・ロングコート(ハイネック)
・ロングコート(シャツ襟)
・ロングコート(スタンド)
・ボディースーツ(別記事で解説)
の全9種類です。

例えば、Tシャツの場合
「襟広め」「肩出し」「袖短め」はテクスチャが違うだけで、
テクスチャを張り付けるための形(メッシュ)は同じということです。

では、それぞれの形(メッシュ)を
どんな時に選ぶといいか、簡単に説明しますね。

制服ベスト

制服ベストは、襟付きのタイトなシルエットに向いてます。
ベスト付きなのでおなか周りはどうしてもたぷっとしてしまいますが、
ロングコートではなく、これでスーツを作る方もいらっしゃるので、
そのあたりは人それぞれの好みでという感じですね。
長袖は、肩の部分が別パーツになります。
半袖は長袖と比較して、袖の裾が広がったシルエットになりますね。
制服ベストには、半袖の調節スライダーが
『裾を広げる』(おなか周りの太さと長さ調整)の一項目のみで
長袖でも
『ウエストを太くする』(おなか周りの太さと長さ調整)
『袖のシワ』
『袖の絞り』(手首の部分のみの調節)
の三項目のみとなるので、袖の太さは選ぶことができません。
袖部分が細い半袖を作りたいときは、制服ベスト半袖ではなく、制服ベストを選んでテクスチャの袖の部分を消して使ってください。

Tシャツ

Tシャツは、肩幅が調節できないので、
もっさりしたシルエットになりがちです。
精いっぱい細めに絞ってもこんな感じが限界ですね。

なので、ウエスト辺りで裾がひらひらしたTシャツを着せたい場合以外は、
ロングコートで作る方が細かい調整ができてオススメです。

ミニTシャツ

ミニTシャツは、Tシャツと同じく肩回りが調節できませんが、
ウエストより上にベルトを付けたい時や、
丸みを帯びたシルエットになので、ファンタジーな軽甲冑や、アーチャーの胸当てなどには良いかも知れませんね。

パーカー

パーカーは、腕周りが太く皺のたっぷりついた服を作りたいときに選んでください。
フード部分だけ消したり、逆にフード部分だけ使う事で様々な使い方ができます。

ここから先はロングコート類ですね。

ロングコート(ハイネック)

スーツも白衣もマントも、とりあえずこれを選んでおけば、大体の物は作れます。

こちらは調整できるパラメータが多すぎて悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、
一番上の『全体を膨らませる』は少しマイナスへ振るとシルエットがすっきりします。
-20ほどで使っている方が多い印象ですね。
ただマイナスに振ると肩回りの貫通が起こりやすくなるので
動いた際に腕や袖が貫通していないか、
仮組時点で確認しておくのがオススメです。

ロングコート(シャツ襟)

シャツ襟が欲しいときはロングコート(シャツ襟)ですが、
シャツ襟の上にハイネックでスーツのジャケット等を重ね着するときには、
ロングコート(シャツ襟)の襟は『全体を膨らませる』を-20より小さくすると襟がつぶれてしまうのでご注意ください。
上に重ねる服が大きめのシルエットで、『全体を膨らませる』を+の方へ振る場合は下に重ねる襟に制服ベストを使う事もできます。

ロングコート(スタンド)

ドラキュラマントのような立派な立て襟衣装には、ロングコート(スタンド)ですね。

この襟はパラメータでやわらかくたわませることもできるので、
こんな風にマフラーを作ることもできます。

お次はボディースーツ……と言いたいところなのですが、
ボディースーツにはパラメータがかなり多く複雑な形になるため記事を分けて説明しますね。

(ボディースーツは2022年7月21日にv1.11.0にて追加されました)


ワンピース

インナーや髪で作るアイテムを除くと、
上半身に着ることができるものは、先ほどのトップスと、このワンピースですべてとなります。
そう思うと選べそうな気がしてきますね♪♪
ワンピースの形(メッシュ)は
・ワンピース
・ワンピース(五分袖)
・ワンピース(半袖)
・ワンピース(ペンシル)
・ボディースーツ(別記事で解説)
の5種類です。
ワンピースは袖の形が特徴的なので、
スカートを着るようなキャラでなくても、こういった袖の形の服を作りたい時には、ワンピースがあったなと思い出してください。
ペンシル型以外の3タイプではウエストの絞りも緩められるのでこんな感じのシルエットにもできます。

袖の部分は逆方向に振るとこんな形にもなります。
手首のところだけ使って、腕輪なんかもできそうですねー。
ボディースーツについてはこちらをご覧ください。

ボトムス

ズボンもスカートも全部ここです。
ズボンもスカートも、専用メッシュは2種類ずつしかないので、
あまり悩まずに済むところではあります(笑)

・ズボン←スラックスなど折り目のあるズボンに
・ズボン(折り目なし)←それ以外のすべてのズボンに
・プリーツスカート
・ペンシルスカート←プリーツスカート以外のすべてのスカートに
・ボディースーツ(別記事で解説)
という感じですが、
スカート部分はロングコートやワンピースで代用した方が望む形になることも多いので、設定上で上下に分かれたスカートだとしても、こちらを選ぶ前によく検討してくださいねー。
ペンシルスカートの利点は、脚にぴったりフィットしてくれるため
座りポーズでガバッとスカートが捲れない点ですね。

ズボンは、靴を作るときに、下の方だけを利用したりできます。
インナーアイテムと組み合わせたりすると、さらに色々な表現が可能です。

↑こちらのブーツはパンプス+ズボン(折り目なし)で作っています。

こちらのショートブーツは厚底ブーツ(靴(ワンピース))と、
ズボン(上部分は全消去)とインナーでできています。ズボンは裾を絞っていますね。
このブーツはこちらの無料配布もありますので、ご自由にどうぞー。

ボディースーツについてはこちらをご覧ください。

首飾り

首飾りという名前ですが、ペンダントやネックレスを作りたい場合はロングコートあたりで作る方が楽にできると思います。
もうちょっと手をかけて立体的に作りたい方には
アクセサリー類は髪で作るのがオススメですねー。

首飾りは長らくショートタイ、リボンタイのみでしたが、
2022年4月26日の[v1.7.0]から「ネクタイ」と「紐タイ」が増えました。
ショートタイとリボンタイには調整できるパラメータが無かったのですが、ネクタイと紐タイは細かく設定できるようですねー。

初期位置はこんな感じ↑で出てくる紐タイも、
左右の輪っかやリボンの角度や位置を片方ずつ細かく設定できるので、

こんな感じにぴったり襟元まで移動できます。

ちなみにVRoid Studioはレイヤーごとに透明度やレイヤー効果が指定できるので、このような一色のシンプルアイテムなら、元のレイヤーの上に新規レイヤーを置いて、乗算で好きな色を塗れば影の部分がちゃんと残ります。
ペイントソフトを起動せずとも良いのが嬉しいところですねー。

腕飾り、上半身インナー、下半身インナー、レッグウェア

この4つは肌着かボディースーツのどちらかでできているので、
専用メッシュはありません。
ボディースーツについてはこちらをご覧ください。

私にとって、一番選択が難しいのは靴です。
一人のキャラの靴を選ぶのに、何度もやり直してしまうことも少なくありません(汗)

こちらは今までと違って、7種類が全部違う形のメッシュをしています。
・スニーカー
・ハイカットシューズ
・バッシュ
・パンプス
・ローファー
・厚底ブーツ
・ロングブーツ
・ボディースーツ(別記事で解説)
※厚底ブーツは、選ぶと『靴(ワンピース)』という表記に変わるのでご注意ください
そのうち修正が来るとは思うのですが、私がVRoid Studioを触り始めた2021年11月のv1.0.3から、現在記事を加筆修正している2023年5月現在のv1.22.0まで、まだこのままですね💦

本家のサムネイルは正面からの絵なので、少しでも選びやすくなるように
横や斜めからの写真を添えておきますねー。

・スニーカー

・ハイカットシューズ

・バッシュ

・パンプス

・ローファー

・厚底ブーツ

・ロングブーツ(2022年6月9日v1.8.0にて追加)

紐付きの靴の場合はスニーカー、ハイカットシューズ、バッシュの三種になります。
かかとが前と後ろに分かれているのはパンプスとローファーとロングブーツの三種です。
ヒールの先端を細くできるのはパンプスとロングブーツです。
何より応用がきくのはロングブーツなので、
靴選びに困ったときは、ロングブーツで始めてみるのが良いかも知れません。

v1.8.0までは、パンプス以外は靴底の高さ以外にいじれるパラメータがなかったので、靴はテクスチャ勝負になりがちなアイテムでしたが、
ロングブーツとボディースーツの登場以降はメッシュを組み合わせて色々な形の靴が作れるようになりました。

ボディースーツについてはこちらをご覧ください。

以上がVRoidStudioに入っているテンプレートアイテムの紹介ですねー。
それでは次に、作り直しになりにくい制作手順を……と言いたいところなのですが、ここまでの記事が結構長くなってしまったので、
『作り直しになりにくい制作手順』については記事を分けることにしますねー。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます♪♪

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