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ドキッとするジャンル「行動経済学」を読む ~初級編~

学者本好きな私がおすすめするジャンル「行動経済学」

なお、私は研究者でもない、普通に会社で働く凡人。専門的な話は書きませんので、気楽に読んでいただければと思います。

私なりに乱暴に説明すると、経済学で前提の「人間の行動は合理的である」は、行動経済学になると「人間の行動は合理的でない」となり、この人間の行動を研究する学問です。

どの本も面白いけれどボリュームあるので、読み始める前に心が折れてしまいそうではありますが、自分の行動に照らし合わせてドキッとしたり、ビジネスでも応用しやすいジャンルです。

そんな行動経済学から読んできて、面白かった本の初級編、つまりここからスタートがおすすめな本をご紹介します。



予想通りに不合理

大学で読んだ、という方もいるおそらくこのジャンルだととても親しまれている本が「予想通りに不合理」。

言葉も難しくないし、事例がユニークかつ、確かに私自分も「不合理」だなと、指摘されてしまう本。不合理とは、つまりは合理的じゃない。何だったら損するような行動を取ってしまうのか、という事が書かれています。

行動経済学の中でも、マーケティング(売れる仕組み)に関する記載が多いし、読み進めながら身の回りに当てはめていくと面白いです。

行動経済学って、言われてみればとても身近な研究テーマだと思います。

例えば「現状維持バイアス」という名前が付けられている行動は、現状を変えたほうがいいと理解しているのに、現状維持しようとするもの。投資をしたほうが大抵資産を増やすことが可能ですが、定期預金を続けるなどの、行動を指します。よくわからないし、めんどくさいし、ね。

行動経済学を研究する著者である ダン・アリエリー は、幼い頃に大やけどをし、完治まで新しい包帯に取り替える時の痛みなど、壮絶な経験をされていて、そのようなバックボーンから研究をされているとのこと。ダンの生い立ちを読んでいるだけでも、ちょっとびっくりしてしまいます。

この「予想通りに不合理」は、行動経済学の、自らの行動を振り返ってドキッとしつつ、すごく納得感のある内容になっており、かつ読みやすく、おすすめです。

不合理だからうまくいく

「予想通りに不合理」の続編。もっと読みたい!という方におすすめです。
繰り返しの内容も多いので、「予想通りに不合理」の復習にもなると思いますし、事例がより身近かつ、納得度が高いものが多いので、そうだよねーと思いながら読める一冊。

私は「予想通りに不合理」が面白すぎて、2、3回読んでいたこともあり、復習多めだな、と感じましたが、前回の研究をさらに一歩進めるところが良かったです。

世の中であたりまえになっている(と思われる)仕組みが、行動経済学で原理を解き明かされたり、あたりまえと実は自分たちの行動って違うよね、という事が示されていたりと、相変わらず楽しく読めます。


こんな人に行動経済学を読んでほしい

行動経済学は、一度は読んでほしいジャンルなのですが、とくにおすすめするのは、様々な人々と接する機会がある方。
例えば、地域、職場、学校、習い事、親戚と、様々な人が集まるし、提出してほしいものを期限内に出してもらうとか、そういう場面で活用できるかもしれません。

次回は、行動経済学の中級編です。

おまけ

食べれない花には興味ないうちの犬。合理的。


風が通る涼しい場所で昼寝。部屋と廊下の間で邪魔とか気にしない。やっぱり合理的。


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