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いじめについて、今、思うこと

こんばんは。
ゆみです。

私は、 2歳の時にポリオにかかって 、足が不自由になってしまいました。

今は、予防接種 なんかもしっかりあるようなので、ポリオにかかる子供は少ない のかもしれませんね。

「予防接種を受けた」と母は言っていましたが、 原因ははっきりしないまま、 脳性麻痺と診断されてしまいました。

私は小学校に入学 する時に、 知能検査や、簡単な会話などの検査を教頭先生からしてもらって、普通学級に入学することになりました。

今思うと、特別支援学校ではなく、普通学級に入れたことは良かったと思っています。

なぜなら、体に障害があっても、健常者の人と子供の頃から触れ合う機会 があったことが私にいろんな経験をさせてくれたからです。

小学校はこじんまりとした小学校だったこともあり、先生の教育が行き届いていたのもあり、私はいじめに遭うことはありませんでした。

むしろ、 同級生や、上級生の女の子から、かばってもらったり、友達の仲間に入れてもらえたりして 、結構幸せに過ごしていました。

でも、中学に上がると 、そうはいきませんでした。
他の小学校から来た男子に、私は結構壮絶ないじめを受けてしまったのです。

例えば、学校に行くと 、「お前は学校に来るな 」と言われて、美術の授業で使う画板を蹴られたり、歩き方を真似されたりといったことが毎日続きました。

でも、当時の私は引っ込み思案な性格で、 そのことを親や学校の先生に打ち明けることができませんでした。

また、 今は学校に行かないという選択肢もあると思うのですが、当時は、学校へ行かないという選択肢は用意されておらず、私は事情を知らない母親から、「ちゃんと学校に行きなさい」と言われていたのです 。

それで、泣きそうになりながら、 毎日、学校に登校していました。
当時は、結構、辛かったです。

大人になった今だったら、すぐ親や学校の先生に 話をして、解決してもらうのですけど、子供だった私はそういう勇気がありませんでした。

そんなある日、 同じクラスになった小学校の時の同級生が、 なんと、先生に私が男子にいじめられてることを告げてくれたのです。

そのおかげで、担任先生が まず 気づいてくれ 、私の親に連絡して下さいました。

そのおかげで 、なんとなく、いじめは前よりひどい状態ではなくなりました。

でも、先生に見えないところで 、「学校に来るな」 と言われたりはしていました。

それから 1ヶ月経って、学校の定期テストが行われたんです。

その時、 私は 当時 、好きで得意だった英語の試験で 、クラス の中で 成績上位 5位に入りました。

すると、 なんと、 いじめは ピタリとおさまったのです。

たぶん、私が足が不自由なので、「 IQ も低い」とその男子は誤解していたのだと思います。

それで、 私のことをクラスから排除しようとして、私のことをいじめたのだと、今は思います。

「人間は自分と違うものを排除しようとする意識が自然に働く」と、 前に 、YouTube の動画で見たことがあります。

たぶん、私が中学の時に受けたいじめは 、他を排除しようとする人間の心理で生まれたものだった だと思うのです。

 「いじめられる人ではなくて、いじめれる人 の思考に問題がある」という考え方が今は一般的なようですね。

私も今思うと、本当にその通りだなと思います。

私がこのようないじめという辛い経験を乗り越えることができたきっかけは、私が当時、尊敬していた女の先生 からもらった1通の手紙でした。

その先生は、結婚によって 、寿退社されたのですが、 送別式の時に、私が先生に 「今までありがとうございました 」と言って 、プレゼントを渡したことがありました。

その時に 、その先生は私に 、お礼として手紙を くれたのです。

その手紙には、「あなたの頑張りに、私の方が勇気をもらったのよ」 と1行だけ書いてありました。

私は、その手紙を読んで、中学時代のいじめの嫌なことや辛かったことが 一気に 吹き飛んだ感じがしました。

「1年生の時、いじめられて辛かったけど、 3年間自分なりに頑張ってよかったなー。見てくれてる人はいたんだな。しかも、それが私が好きな尊敬する先生だったなんて」
と、私はその時、心の底から思って感激し、涙が出ました。

大人になった今 振り返ると、いじめられてたことはやっぱり辛い経験でした。
いじめられてる最中は、 ただ辛いだけでした。

でも、今何十年も経って振り返ってみると、私が頑張っていた姿を見ていてくれる大人は必ず 1人はいたんだなと、しみじみ思います。

何か、辛かった経験の最後に、大きなご褒美をもらえた気がしています。




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