「手放す勇気」が未来を拓く
普段から忙しいと感じているあなたが、何か新しいことを始めたいと思ったとしましょう。
仮に1日15分程度の時間があればできてしまうことなら、今の生活ペースを変えずに、スケジュールに組み込もうとするかもしれません。
ただ、そんな風に新しいことを始める度に、ちょっとずつ時間を投入していたら、いつの間にかもっと忙しくなっていきますよね?
まして、まとまった時間を要するものであれば、他に使える時間は削られてしまいます。
私たちの人生にとって、貴重なリソースは「時間」です。
すでに一杯なところに、さらに押し込もうとすれば、うまくマネジメントができなくなります。
これは、当たり前の話ですが、私たちはこうしたことを、ついやりがちではないでしょうか。
何か新しいことを始める前に、今ある何かを手放すことが大切なのです。
自分にとって、明らかに不要なものであれば、楽に手放せるかもしれません。
たとえば、SNSやテレビなどに、もし意味もなく時間を費やしているとすれば、そうした無駄を省いて時間を捻出できることでしょう。
でも、いざ手放そうと思うと、大抵のことが自分にとって必要なもののように感じてしまうです。
これまで自分が時間をかけて築き上げてきたものは、幾つもあるはず。
どれかを手放すといっても、簡単なことではありません。
今ある何かを手放すのは、とても勇気が要ります。
それが今まで築いてきたキャリアや、うまくいっているビジネスであったとしたら尚更のこと。
ポジションや給与などが高かったり、周りから認められていたり、成功している人ほど、手放そうとすれば恐れを感じてしまうもの不思議ではありません。
お金に直結することは、そう単純ではありませんし、事前の準備も大事になります。
フリーランスなど個人で事業をしている人は、特に気を付ける必要があるでしょう。
大きな組織と違って、実際にすべての仕事をするのは当の本人。
仕事の依頼が増えれば、当然それをこなすために多忙になります。
しかし、毎日同じような仕事をしているだけでは、発展性がありません。
次の打ち手を考えるために、新たなインプットをするために、果敢に挑戦するために、よりクリエイティブな仕事をするために、一定のバッファを持たせることはとても重要です。
それがわかっていながら、時間を作り出すために、何かを手放すことは容易ではありません。
もし既存のビジネスが順調であれば、その売上を当てにして、維持する方がいいと考えても不思議ではないでしょう。
でもそうやって、既存のビジネスに明け暮れていたら、時間というリソースを他に割り振れなくなってしまいます。
もしかしたら、忙しすぎて取捨選択の余地もなく、目の前のことを必死にこなしているだけなのかもしれません。
こうなってくると、ラットレース状態。疲弊してしまい、思考も止まってしまいます。
これは、ビジネスだけに限った話ではありません。
何にせよ、一度手にしたものを手放すのを怖いと思ってしまうのは、人間の性ともいえるのかもしれません。
でも、思い出してください。
人生にとって大事なリソースは時間であって、人生は有限であるということを。
新しい一歩を踏み出すためには、既存の何かを手放す勇気を持つことです。
もし、手放すことに不安や恐れを感じて身動きが取れないとするならば、手放した先の明るい未来を信じられないからではないでしょうか。
何をするにも、成功が約束されていることなどありません。
自分で希望ある未来を信じることができずに、誰が信じてくれるでしょう?
勇気を持つための原動力になるのは、「新しい何か」を考えるとき、楽しい、ワクワクする、面白い、といったポジティブなマインドです。
きっと大丈夫。
そう思えたら、あなたも一歩を踏み出すことができるはずです。
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