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今日のおまわり

今日のおまわりって何のことかわかりますか?

”おまわり”とはご飯のおかずのこと。

もともとお公家さんが食事の時にご飯のまわりにぐるりと”おかず”を並べて食されたところからこの言葉が生まれ、庶民の中でも使うようになりました。おばんざいという言葉は京都以外でも使うので、京都独特の言葉というと”おまわり”となります。

このようにお公家さんが使っておられた言葉で、まだ残っている言葉はいくつかあります。ちょっとずつ京都でも使う人が減ってはいますが、おぐし(髪)、おつむ(頭)、おちょうず(手洗い)、おこた(炬燵)、おまん(饅頭)、おすもじ(寿司)、おこわ(赤飯)、おかぼ(かぼちゃ)、ぐじ(甘鯛)などがあります。京都の人でないとわからない言葉になりつつあるかもしれません。これらの言葉はすべて日常の言葉で女性が使っていたので現在まで残っていると思われます。

6月30日に水無月というお菓子を食べる行事が残っているのですが、これもお公家さんが冬の氷を氷室に入れて貯蔵していたのを暑気払いに食べられていたのを庶民が氷片に似せて作ったものだそうです。三角形の白いしんこで氷を形取りまめに暮らせるように悪魔を退散するという小豆をのせて食べました。京都の人は昔からお公家さんにあこがれていて、かかわりを持ちその文化が残っているというものが多いのだなと改めて思いました。こんな風に風習ってできているのかも。今日もいい一日を。9/5



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