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花筏

菊渓川の花筏。
この辺りには昔から流れている菊渓川があり、東山トレッキングコースを歩くと菊渓川の上流があったりします。
花筏(はないかだ)とは、散った桜の花びらが水面に浮き、それらが連なって流れていく様子のことです。その花びらの動く様子を筏(いかだ)に見立てた言葉といわれます。また、筏に花の枝などを添えたものや、散った花びらが筏にふりかかったものなども、花筏という言葉で表現されます。
高台寺(こうだいじ=豊臣秀吉の正室・北政所が建立した寺院)の御霊屋(おたまや)には、花筏が描かれた「花筏蒔絵階段」があります。
これは、桃山時代の華麗な蒔絵の象徴ともいえるもので、散りかかった桜の花とともに川を流れる筏が、春の絢爛さを見事に表現しています。
また、この花筏の文様(もんよう)は吉野川の花筏を表現したものであり、吉野は古くから浄土と見立てられていたことから、花筏文様が浄土の象徴であるという見識もあります。
今は桜が散って、桜吹雪や花筏が見れる時期になりました。今日もいい一日を。4/10

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