セッションはなまもの。
とあるグループセッションでの出来事。
自分のスキルを磨くために、時々自分も占いを受けてみる。それもまた勉強。
その日もセッションを受けてみた。
私は仕事の悩みを相談した。
鑑定を受けてくださったのは、ベテランの占い師さんだった。
初めてお会いした方ではあるが、穏やかそうで、優しげな雰囲気である。自分の勉強のためとは言え、相談事は真剣である。真面目に悩んでいることをガチで相談する。
その方は、私の相談を聞き、カードをくってくださる。
う〜ん、伝えてくださる言葉が何かが違う. . .
なんとなくだが、徐々に私は先生から教えを乞うていると言うよりも指導を受けていると言う気持ちになってきた。うーんうーんうーん
なんだろう。この気持ち。
私の目指すところの占いは、未来を確定する、予言するようなものではなく、今現在1番引き寄せやすい未来をお伝えして、それが望むものではないのであれば、できるだけ望む形に近づけるように再設定していく前向きな占いを目指している。
確かに、こうしたらいいですよと言う言葉をいただくが、どうにもフィットしないのである。私の心に。
セッション後、学びの場であるため、私は正直な気持ちをお伝えした。
すると、穏やかそうなベテランの占い師さんは、何十年もメンタルケアの仕事をしており、もちろん、占いの歴も長い、その私がそんな印象を受けるなんてという言葉を発せられる。
私は学びの場であるからこそ、正直な気持ちをお伝えしたのに、そういう言葉が返ってきたため戸惑ってしまった。正直に、鑑定していただいた結果で、私はそこではない部分で私の気持ちを受け止めていただきたかったとお伝えする。
ベテランの占い師さんはまだ何か言いたげであったが、私はもう「申し訳ございません、私がきちんとご説明をすればよかったですね。不快な思いをさせてしまいました」とお伝えした。
カウンセリングもそうだが、占いも同様で、ほんの小さな一言で、ガラガラガラとシャッターを閉めてしまわれること、つまり心を閉ざしてしまわれることがある。
そして、何年この仕事をしていようが、どれだけのスキルがあろうが、誰にだってそうなってしまう可能性はある。私はセッションはなまものだと思っている。その時、その時で全く違う形をしていて、同じものは2つとない。
長年の経験というスキルは役に立つかもしれないが、それが全てではない。だからこそ、学び続けなければいけないし、真摯に向き合わなければいけないし、謙虚でなければいけないと思っている。
鑑定を依頼してくれたお客様に感謝し、その方に真摯に向き合い、一生懸命その方が幸せになれるようにと考える。それが私の仕事だと思っている。何年働いたとしてもどんな場面であったとしても、そのことは決して忘れないように、心に止めておこう。
きっと私にそーゆー思いをわからせるために、このセッションがあったんだなと改めて気が付き、ベテランの占い師さんにも感謝をすることとしよう。そして私は絶対あんな人にはならないと心に決める。
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