詩人ホルヘ・ルハンがラテンアメリカの子どもたちとインターネットを通じて共同制作した「創作料理」のような詩集
詩人ホルヘ・ルハンがラテンアメリカの子どもたちとインターネットを通じて共同制作した「創作料理」のような詩集。どの詩も、子どもたちと動物のふれあいとキラキラしたまなざしに満ちています。イラストレーターで絵本作家でもあるイソルの素晴らしい絵が、「料理」をさらに味わい深くしています。(ワールドライブラリー紹介文)
この詩の絵本は、ラテンアメリカの子どもたちがインターネットを通じて詩の創作に参加する交流サイト「子どもたちと作家たち」から、アルゼンチンの詩人ホルヘ・ルハンが招待を受けたことがきっかけとなって生まれました。詩人がテーマを出し、子どもたちにエピソードを書いてもらい、一緒に詩の創作"料理"をしたのだそう。イラストは、リンドグレーン賞受賞のイソルさん。アルゼンチンアーティストふたりの黄金コンビです。
詩が日常にとけこんでいるラテンアメリカならではの素敵な企画です。登場する動物たちは、トイプードルの「オリビア」、ブチいぬの「チビ」、カメの「ココ」、ネコの「ミシーナ」、ハムスター、インコ、マーモット、おさるなどなど。動物たちへむける子どものまっすぐな心を、詩人ホルヘさんがリズムをつけた楽しい詩に仕上げた創作料理は、ときにブラックユーモアも交えたピリ辛料理だったりもします。
このお二人、べつの絵本でもコンビを組んでいます。たとえば、だれもが歌ったことのある「すうじのうた」をアルゼンチンのふたりが楽しい絵本にしています。
ちなみに日本では、
すうじの 1は なあに? こうばの えんとつ (モクモク)
すうじの 2は なあに? おいけの がちょう (ガーガー)
と、みじかいフレーズで問いかけ、「モクモク」といった擬音語がはいる「すうじのうた」は、だれでもが小さいころに口ずさんだのではないでしょうか?調べてみると、なんとこの童謡は1950年代後半につくられたのだそう。
話をもどして。。。
アルゼンチンのおふたりが手掛けた絵本『すうじのうた(未邦訳)』は、動画で少しご覧になれます。遊び心のある洒落たフレーズ、シンプルな絵にちょっとしたユーモアがちらほら♪。
すうじの3は
おやすみなさいの キス。
さらにホルヘさんとイソルさん、絵本の読み聞かせを歌で披露していたりもします。絵本作家であり、ミュージシャンでもあるおふたりの絵本紹介は、うっとりするほどお洒落であたたかい。アルゼンチンの出版社が主催したイベントでした。
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