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安心と信頼

昨年のちょうど今ごろ、毎週開催されていたコーチングクリニックのなかで、わたしは林コーチから公開コーチングを受けました。2020年5月のことです。10分程度の公開コーチングの最後にいただいた問いかけは「この1ヶ月が人生のターニングポイントだとしたら、いまなにをしている必要がありますか?」でした。
その直後、林コーチが「10分コーチング」というプログラムをスタートすると聞きました。毎朝6時からコーチングを受けることと、わりと高額であることで一瞬迷いましたが、公開コーチングでもらった問いかけである「2020年6月が人生のターニングポイント」だとしたら、これは受けるしかないと思い、プログラムに進みました。

林コーチが10分コーチングを初募集された当時の記事はこちらです。

コロナ禍に突入したころのわたしは、企業研修の仕事が一切なくなり収入の見通しが立たなくなっていたり、コーチングを本当に職業にできるのかと疑問に思ったりしていたので、事業家としてどうしてもブレイクスルーしたいと思いました。

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10分コーチングという体験

初回の1時間セッションを終え、スタートした10分コーチング。わたしは毎朝6時からの10分間で、林コーチにとってもトップバッターだったそうです。

まずわたしが感じたのは、たった10分間と思っていたのに、実際話してみると結構なボリュームに感じるということです。わたしの頭のなかにあることを、毎朝とにかく出し切るところからスタートしました。おそらく人生で初めて「話し切る」という体験をしました。

話し切ったあとに訪れたのは、思考の階層が一段深まった感覚です。セルフコーチングではたどりつけなかった領域に達した実感がありました。さらに言うと、毎朝林コーチと顔を合わせて話すので、前回のセッション内容をきちんと覚えているのです。つまり、自分の話の矛盾に気づきやすいということです。これは、1ヶ月間隔のセッションとの大きな違いだとわたしは思います。

1週間目、2週間目と、だいたい週単位で思考の階層がより深まっていくように感じました。それに加えて、「今日できること」を必ず林コーチに問われたことが大きなポイントになったように思います。林コーチが提唱しているコーチングの特徴であるプロトタイプ」をつくって、実行して、検証する、というサイクルを23時間50分のうちにやらなければならないのです。どんなにスルーしたくても、23時間50分後には林コーチの顔を見なくてはならないのです。「できませんでした」というのは簡単です。けれども「人生のターニングポイントにする」と決めてプログラムに進んだことが頭に残っています。とにかくやってみるしかない状況に自然となってしまう。そんなプログラムでした。

1か月間、毎日顔を合わせて、わたしの話を無条件に聴いてくれる存在なんてそうそういません。わたしは、「わたしを全力で信じてくれる人」の存在を実感しました。これも人生で初めてです。

【 わたしが10分コーチングで実感したこと 】
・これまでのわたしの行動様式に気づいた
・これまでの価値観だけでは次の行動につながらないと気づいた
・新しい価値観を手に入れた
・無限の選択肢から自分で選べると分かった
・信じてくれる人の存在を実感した

コーチングセッションに現れた変化

10分コーチングを受けて、わたしの価値観や行動習慣が大きく変わったのはもちろんですが、わたしが提供するコーチングセッションの質が大きく変化したように感じます。

信頼と距離感

信頼されていることを実感できたから、相手を心の底から信頼できるようになったと思います。クライアントとして自分で進んだ実感を持てたからこそ、クライアントさんは自分の力で解決できることを信じられるようになりました。また、10分間という短い単位でセッションを進めるので、いかにクライアントさんが話し切れるかを考えるようになりました。つまり、「コーチからの質問はほとんど必要ない」というスタイルに納得できるようになりました。なにより、コーチとクライアントさんの適度な距離感を見極められるようになったと思います。安心しながら、コーチの手を借りず、クライアントさん自身で進んだという実感を得られる距離感です。

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このような体験をとおして、わたしは人間としてもコーチとしても大きく飛躍できた実感があります。まさに人生のターニングポイントにしたのです。もちろんこれは主観でしかありませんが、こうして自分の変化を実感できたことが、このあとのわたしの行動に大きく影響していることは間違いないと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。
まつゆみ

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