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子どもはなぜ大人の"弱み"が好きなのか

みなさんには、弱みがありますか?

弱みなんて無い方が、立派な人のような気がしますが、子どもたちは大人の弱みが大好き。正確には、「弱みを見せる大人」が大好き。


気付けば言語・コミュニケーション指導で1500人近くの子ども達と関わってきましたが、個別で対面していて日々思う事は、子どもは大人の”弱み”が大好き。

指示されるのは嫌だけど、人の役に立ってありがとうと言われたいのが子どもの気持ち。

だから、時々、おっちょこちょいなことをすると、「せんせい、ぜんぜんだめじゃーん!」「まったくもう。やってあげるよ~」と笑いながらみんな手伝ってくれます。

人は、他人のお世話をしたい生き物のようです。

してあげる

なぜ弱みが好きなのか

子どもは大人ならこれくらい出来るだろう、やってくれるだろう、という期待を持っています。

ところが、目の前の大人がそれを出来ないと、自分の期待に対してギャップが生まれる。

大人の方が出来るはずなのに、自分の方がしっかりしてるなんて。そんなギャップが面白い

子どもたちは面白いことを求めているし、あれ?と感じることに、興味が生まれてきますよね。


そして、いつもは教わる側であることが多い子どもたちが、教える側になれるのも面白いポイント

折り紙やお絵かきをしていると、時々大人の方が本気になっていたりしますが(それはそれで楽しいですが)、肝心なところが出来てないと、子供達が目を輝かせて直してくれたりします。

タイミングをみて、子ども達が教える側に立てるようなパスを送るのが周りの大人の仕事なのかもしれません。


療育に携わる人は、優しくて、子ども想いで、熱心に勉強している人が多い。だから、子どもの考えていることが分かって先回りをしたり、エラーレスで学べる環境設定をしたりします。非常に大事なことだと思います。

でも、そんな大人たちがちょっとしたスキや弱みをぽろっと見せることで、子ども達の思いがけない働きかけを引き出せる、そう信じて、今日もまた、おっちょこちょいして年長さんに笑ってもらえました♪

本当に強い人は、弱みを堂々と見せられる。

人であれ、物であれ、完璧よりも、欠けているところがあるからこそ趣深く、面白いのかもしれませんね。




コミュニケーションって面白い。

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