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超近距離介護はじめました

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最近母(N子さん)が自宅から車で40分前後離れた実家を離れ、徒歩圏内にあるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ入居しました。 そんな日々のこと、介護について感じたことなどを綴っ…
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2020年7月の記事一覧

N子さん 81歳にしてデビューする

N子さん 81歳にしてデビューする

加齢に伴う変化いくつになっても人は成長する-とは言うものの、年齢に伴って新しいことへの挑戦が億劫になるのも事実だ。

N子さんも実家にいた頃は自分や夫の老化や長女家族の状況で少しずつやることは変化していたものの、家事と読書が生活の中心になっていた。

むしろ以前は孫の送迎や近所の買い物に利用していた自転車を「転ぶと危険だから」とやめ、散歩は行くものの、買い物は「たくさん物を持って歩けないから」と一

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母、個人に戻る

母、個人に戻る

母N子さんの変化母は父と約51年一緒にいた。その間は妻であり、姉と私が生まれてからは母となり、そして姉に子どもが生まれてからは祖母として実家を切り盛りしてきた。

父の死後、葬儀や相続手続きを母と共にしていると「あれ?こんな人だったっけ!?」と今まで知らなかった母の一面に触れることがあった。

正直戸惑いも感じたが、思えば私は個人としての母と接するのはこれが初めて(当たり前だ)で、母はずっと本来の

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超近距離介護はじめました

超近距離介護はじめました

先月母が我が家から徒歩圏内にあるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ入居した。

昨年末までは自宅から20キロほど離れた実家で父と姉一家(姉、姪、甥:近くに家はあるが、姉は仕事をしていたためほとんどの時間を実家で過ごし、母が実質家事を担当していた)と暮らしていた母は、かねてより「一人で気楽に暮らしたい」と私に愚痴をこぼしてはいたものの、時折預金通帳を眺めては「無理か…」と現実に戻っていた。

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