料理の美味しい温泉(女将さんの手料理限定)⑨
好きなもの:温泉 郷土料理 お酒
私は、鄙びた温泉が好きなので、泊まる旅館はどうしてもご夫婦や親子で家族経営されているような小さな旅館になります。そのような旅館だと、基本的に食事は女将さん、たまーにご主人や息子さん、娘さんが食事を作ります。
立派な板長さんが作る豪華な懐石料理にも憧れますが、私は郷土料理が好きなので、その土地の旬な物や名産を使った家庭料理がうれしいです。初めて見るもの、食べるものはワクワクします。
私の独断と偏見による温泉もよくて、女将さんの手料理が美味しい温泉を紹介します。
⑧はこちら
福島 横向温泉 滝川屋旅館
2020年9月に訪れました。福島県猪苗代湖の近く安達太良山の麓にある横向温泉。上の湯はマウント磐梯、中の湯は中の湯旅館、こちらは下の湯になります。
滝川屋旅館さんはご主人と女将さんのお二人だけで経営されていて、十分なおもてなしをしたいとのことで一日1組限定です。
ずっと前から泊まりたいと思っていた憧れの宿でした。
早速お風呂へ
お風呂へのアプローチは階段を降りて。「名湯は下に下れ」期待しちゃいます。
思っていた以上の素晴らしい湯屋に感動。
こちらの温泉は足元湧出です。足元湧出とは浴槽が源泉のすぐ上にあり、底から源泉が湧くのです。つまり、空気に触れず、最短で浴槽に源泉が注がれるため、新鮮な温泉が味わえるのです。
適温でないとそのまま使用出来ないので非常に珍しい温泉となります。
単純泉ですが、すごく個性的なお湯に見える。湯の花とこの湯屋のせいでしょうか?源泉は39.9度。湯船は37度〜38度くらい。貸切利用になるので、入る度に1時間以上浸かってました^ ^
他に小さな女性専用のお風呂もあります。
夕食前に館内を探検。
2階に昔の滝川屋旅館の写真や農機具などが飾られたギャラリーの様な部屋がありました。
こんな部屋で1週間位湯治したいなあ。
さて夕食です。
野菜は全て自家栽培とのこと。山菜も並びます。
こちら、予約は電話のみなのですが、予約時に食事の嗜好を聞いて下さいます。相方が馬刺しが苦手と伝えました。私は好きなんですけどと言ってみた。笑
奥がじゅんさい、右がミズの実。ミズは山菜の一種です。こちらで初めて食べました。シャキシャキしててちょっと粘りがあって美味しい。醤油漬けだそう。
相方が馬刺しが苦手と言ったので代わりに和牛のグリルとなりました。洋風で新鮮でした。
とうもろこしの天ぷら大好き。旬じゃないと食べれませんよね。
会津の地酒もいただいたのですが、会津塗のお猪口が素敵だったので、配膳の際にご主人にどこで買えるか聞いたら、常連さんがオリジナルでデザインしてくれたから売ってないんだそうです。酔っ払って写真撮り忘れました。
いい宿って必ず常連さん(リピーター)がいるんですよね。私も何度も泊まる定宿があります。
翌日、朝風呂の後は散歩。私だけじゃないと晴れる。
広い庭の緑がきれいで、朝の空気は特に美味しく感じました。空の青もきれい。
朝食。やはり採れたて野菜がメインです
旅先で、ローカルの牛乳やコーヒー牛乳、乳酸菌飲料を見つけるとつい買ってしまう私。朝食にこの「べこの乳」が出た!うれしい。
チェックアウトでは看板犬のケンシロウくんもお見送りしてくれました。かわええ!
中ノ沢温泉 五葉荘
帰りに近くの温泉に立ち寄り。
ここの玄関、たぶん傾いていて靴を履く時に何度も前につんのめった。そんな所が好きな私。笑
ぬる湯の単純泉で緩まった体に酸っぱい熱々白濁硫黄泉の刺激を。
地元マダムが上がって着替え中。あせもが出来るとこちらに来るそう。すぐ治るそうです。
女湯にしかない謎のケロリンタワー。周りは溢れたお湯が熱くて歩けないほど。
源泉57度、ph1.7で強酸性ですね。飲泉しました。歯が溶けるからすぐに飲み込めとマダムより指示あり。緊張。
途中にあった野菜の直売所。道の駅も好きだけど道路脇の直売所も好き。見つけたら寄ります。
滝川屋旅館さんは想像していた通りの素晴らしい温泉があり、女将さんが山の幸で作る料理もとても美味しく、更にきれいな空気、景色まで付いてくるという贅沢。満足度はかなり高め。
1泊20000円以上ですので少々お高いのですが、それだけの価値はあると思います。
湯治棟や日帰り入浴(要問い合わせ)もあるので手軽にあの素晴らしい温泉に浸かれますが、ぜひ女将さんの美味しいお料理も味わってほしいです。
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