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地球が好き
昨晩、オリンピックの開会式を生まれてはじめてリアルタイムで見て、猛烈に感動してしまった。
国を、人をまたいで繋がれる聖火、息を呑むほどに美しいパフォーマンスの数々、真矢ミキの凛々しい瞳、さまざまな国のさまざまな旗を掲げた人が笑顔で入場し、ひとつの場所に集まってゆく姿....。そのすべてが美しくてたまらなかった。
今朝、聖火台をデザインしたnendoの制作秘話がSNSで流れてきたのだが、あまりに素晴らしくて朝から震えてしまった。
これは、太陽だけでなく、植物が芽吹いたり花が咲いたり、空に向かって手を大きく広げたりといった、太陽から得られるエネルギーや生命力を表現したもの。
炎が灯った瞬間に感じた、火の激しさとは違うあたたかさのようなものは、芽吹きを表していたのか。こうやって二度三度感動できるのがアートの素晴らしさだなとしみじみ思った。
そして何よりも感動したのが、ドローン1824台で地球を模したあの作品だ。
ドローンの地球すごかった#Tokyo2020 #開会式 #TokyoOlympics #オリンピック pic.twitter.com/1Q5RzVLEhr
— WACHI (@www_achi) July 23, 2021
最初、東京五輪のエンブレムが上空に上がった瞬間は「なにこれ?どうなってんの?」という感じだったのだけど、表現が地球へと変わった瞬間、テレビに向かって思わずおおーー!と声をあげた。技術への疑問が吹っ飛ぶほどに、感動だけがほとばしったのだ。
オリンピック開会式を見ている間中、東京にいる友人とずっとLINEをしていたのだけど(入場シーンでは、どこどこの国の人がイケメンとかそんな話ばっかりw)、地球が登場した後はLINEの中も大盛りあがりで、「ちょっと家の窓から見えないの?!」「窓から落ちる勢いで乗り出してるけど無理だ!!」みたいなやり取りで白熱(?)した。
地球。すごかった。
ドローンが織りなす地球の美しさ、瑞々しさに心底感動したし、ああ、肌の色や国旗や法律、考え方が違う国の人が集まっているけれど、みんな同じ地球人なんだよね、と思った。
当たり前なんだけど、どの国の誰にとっても「地球」は自分事で、地球上に暮らしや守るべきものがある。そんなごく当たり前の事実に、深く感動してしまった。
感動おさまらず、夜にひとつ短歌をつくった。
それぞれの法律それぞれの魂あってそれぞれ地球が好きだ。
多くの課題を抱えたオリンピック。犠牲にしたものや傷ついた人の存在を考えると、「オリンピック万歳!」と両手をあげることは難しいけれど、制作に携わった人の表現への想いや情熱には、純粋に感動したい。というか、どうやっても感動してしまうなと思った。
そしてその感動を真に受け止めたい。あらゆる事情のもと手放すのはもったいない。意味のあるアート、想いのある表現は、私たちの心にきっとなにかを残してくれるから。
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