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ハナウタ〜September〜

♪September〜
     そして九月は〜
♪September〜
     さよならの国〜

ふと気づくと口ずさんでいた。

♪街は色づいた〜
    クレヨン画〜
       涙までんふふふふふふ〜

歌|とらふぐ

まだ秋を歌うには早いのだが。
なんだかそんな気分。
ちょっと切ない夜の始まり。

“September”って響きがいい。
夏の恋の終わり、小さな別れ、枯れ葉の匂い。
秋は歌になりやすい。いろんな情景が浮かぶ。

“November”だとちょっと違う。
秋よりもっと寒さが増して、その分切なさも深まりそうだが、11月だとちょっとエピソードが浮かばない。
何より“November”と言う響きは、なんだか音に乗せにくい。

夏は……。
夏は海、太陽、恋に青春。エピソードが満載。
でも“August”とは歌わない。
November同様、やはり音に乗せにくい。
夏を歌にするなら、もうストレートに“夏”って言った方がいい。英語にするなら“summer”だ。

September  そしてあなたは
September  秋に変わった
私ひとりが傷つくことが
残されたやさしさね

September|竹内まりや

そう歌詞を紡いだ松本隆は、やはり類い稀なる作詞家だ。

September  そして九月は
September  さよならの国
トリコロールの海辺の服も
二度と着ることはない

松本隆天才!


夏の暑さに疲れたのか、少しBlueな気分でそんなことを思いながら、豚汁をすすっている私。

あれ?
鼻歌って気分がよいときにうたう歌って辞書には書いてある。

私は今どっちなんだ。

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