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寒さ

実家にいる時は自分の部屋はすごく寒かったです。

とくにお仕事をしてない時は部屋に自分のストーブも無かったので、北海道の冬の寒さは辛い時もありました。
部屋のある二階の廊下には石油ストーブが置いてあって、夏暑がりで冬寒がりの父がボンボンたいてて暑いくらいなのですが。
夜は大声で怒鳴ったりするし、部屋を覗かれるのも嫌なので(※)部屋のドアを閉め切ってて暖かさがあまり入ってきませんでした。

※幼少の頃だけだったか中学くらいまでだったか、父が時々部屋を覗いてくることがあって当時はまだ父を悪く思ってなかったがすごく気持ち悪かった。
音も無しに部屋のドアの端から覗いてニヤニヤしてて、気づいた時に私は毎回ビクッてなってた。


ニュースで家の中でも凍死する人がいるのを見て「これで死ねるのでは?」と思ったこともあり、一日部屋で布団から出ずにずっと部屋にいたことがありました。
布団を被ってても寒いので凍死出来るかと思ったのです。
いつもは父がいない時に部屋から出て居間のストーブにあたったりして寒さを一時的にしのいでなんとかしてました。

ずっとそのままでも特に何もなりませんでした。
最初しばらくは寒さが辛かったけど、しばらくすると寒さに慣れたのか寒いとか痛いとかの感覚も無くなっていました。

でもたぶん、体や指とかの動きはしにくくなってた記憶があります。

結局死ねなさそうだなと思ってなんとか立ち上がってシャワーに入りに部屋を出ました。

モワッと一気に暖かさがきて、なんだか変な感じでした。
父がぼんぼんストーブもつけていないのに。

でも私は汚いからシャワーは浴びなきゃ…となんとかお風呂場に行きました。
指の感覚とかがまだちょっと戻ってきていなくてゆっくりでしたが、なんとか脱いで(熱いのが苦手なので)ぬるま湯のシャワーを出しました。

熱さを確かめる為に手を先に濡らしたら、すごい痛みで急いで湯から離れました。
手を見たら湯をつけたところが紫色になっています。

寒さにずっと耐えてた身体にはぬるま湯でも熱かったようです。

でもこのまま長くお風呂にいるとまた長風呂と怒られそうだし…

痛みを我慢して身体中が紫色になってもなんとか洗いました。
シャワーからあがっても家族とは特に話すこともなかったので見られることもなく気づいてもらえませんでした。

死ねないなら痛いし紫色になって気持ち悪いのでもうやめようと思いました。


お仕事に行くようになって電気代も安いと書いてある電気ストーブを買い部屋で使いました。
石油ストーブの方が暖かいよと母に言われましたが、石油が無くなった時に石油を入れに行く時、父とすれ違うのが怖いのでやめておきました。
石油は寒い車庫に置いてあって行くのも面倒くさかったし。

無いよりは暖かくて電気ストーブ有難うと思いました。
寒い時に近くに置きすぎて、ストーブ側の肌が荒れたりもしましたが。


そして、今一人暮らしをはじめたおかげで暖かいです。
ある程度の温度になったら止まって設定温度より3度くらい下がったらまたつくタイプのストーブなので、止まって少ししたらしばらく寒い気はしますがw

でもすごく寒さを我慢してた時に比べるとすごく暖かいです。

暖かさに慣れて、ちょっと下がっただけで寒いと思っているのでは?と贅沢なのかもと思ったりしています。
でも冬はなるべく部屋を暖かくしていないと凍結して水道が壊れたりしても怖いので、暖かさに感謝して使っています。


トップ写真はみんなのフォトギャラリーから見つけたmountain goさんの氷ついた樹木です。
札幌では冬にこういう木を見かけることがありますが、よく見たら綺麗なんですよね。

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