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【書評】『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』を読んで、独立を考える人に薦めたい!

今回は『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』という本を読みました〜


本は小説も実用書も伝記も漫画も雑誌も好きです。なんでも読みます。

こちらの本はAmazonプライム会員だとプライムリーディングで無料で読めます。

プライムリーディングは最大10冊までダウンロードして読めるのでいつも10冊パンパンで並行読みしてます笑


さて、この本だけど、

・これから独立を考えている人
・個人事業主/フリーランスなりたての人
・新しい事業や副業を考えている人
・会計に興味あるけど数字は苦手だし難しい話も嫌い〜

みたいな人にオススメしたい本でした。

タイトルにもある通り、取り上げてるネタが日常のネタなのですごく身近に感じられてわかりやすいです。


私もフリーランスとしてもう3年目になりますが、ブログをはじめ、オンラインサロンをやったりYouTubeチャンネルをやったりと色々なことをやっています。

それぞれお金になるように頑張ってマネタイズ方法を考えて、今はそういうお金で生活ができているわけですが、
そこまで辿りつくのにまぁまぁ時間がかかったし、めちゃくちゃ色々考えました。


中でもお金のことについてはものすごく考えた。

好きなことを「今、やる」ということは簡単にできるけど「ずっとやり続ける」というのは難しくて、
ずっとやり続けるためにはそれで稼がなきゃいけないからどうしたらいいんだ?ということを独立するにあたってずっと考えてました。今も考えてます。


でも経営とかもしたことないし、お金の知識も乏しい。

そんなこんなで読んでみようと思った本でした。


ミリオンセラーになっているこの本、あんまり難しいことは書いてないし、会計用語にも注釈がついていて読みやすい。

でもお金に興味がない人、商売に興味がない人が読んでも全然面白くないし最後まで読めないと思う。そんな感じの本。


商品の完売は機会損失、って話が印象的だった

特に一番印象に残ったのは、商品を完売させた社員さんが「社長は喜んでくれるだろう!」と思って鼻高々でいたら、社長に「機会損失をしている!」とめちゃくちゃ怒られちゃった、って話でした。

簡潔にまとめると、商品を売る時は商品がちょっと余ってもいいから多めに在庫を仕入れて、いっぱいいっぱいまで売った方が儲かる、という話です。

でも普通の社員さんからしたら「仕入れた分全部売り切ったから褒めてもらえるだろう!」って思ったわけですね。

社長からしたら「完売後にきたお客さんは買えないわけだから、その分損してる!」と考えるわけです。


私もオリジナルグッズの販売を行なっているのでよくわかるんだけど、在庫をどれくらい用意するか、っていうのはものすごく悩みどころなんですよね。

在庫があればあるほどその分場所もとるし、先行投資として費用が必要になる。

売れなければ在庫抱えた分だけ赤字になる。

そういう経験をしたことがあるからこそ身に沁みる話でした笑


ぐっときた「人間関係を回転率で考える」って話

回転率というのも会計用語らしいんだけど、ラーメン屋さんやカフェとかでよく聞く言葉ですね。

回転率の良いお店は薄利でも儲かる、という話。

例えば居心地がよくて、一人の顧客が何時間も居座るようなファミレスは回転率が低いので儲けが出しづらい。

対してラーメン屋さんとかは「食べたらすぐ出る」っていう感じが一般的なので回転率が良い。


それと同じように、人脈も回転率で考えようというお話がありました。

人脈っていうとなるべく多くの人と仲良く幅広く付き合ってる方がいい、っていう感じがしますよね。

交流パーティーや異業種交流会みたいなのよくSNSに上がってる気がする(コミュ障のため行ったことはない)

それに対して、こちらの本でこんな文がありました。

どんなに多くの「知り合い」を作っても、いざというときにものを頼むことができなかったり、こちらがまるで信頼されていなかったりしたならば、それはまるで意味のない「顔の広さ」である。

うん。ぐっとくる。

本当の人脈とは、相手の背後に存在する未知の人物まで取り込むものである。
どういうことかというと、100人と薄っぺらい関係を築くのではなく、100人の人脈を持つひとりの人物と深くしっかりとした関係を築くべきなのだ。
そうすれば、その背後に存在する100人の人たちも、自分の人脈として生かすことができるようになるはずである。

この文章がすごくしっくりきたんですよね。

商売ではあまりお金を使ってくれないお客さんよりもリピートしてくれる固定客を作ることを大切にすることが大事です。

回転して何度もきてくれるお客さんですね。


商売と人間関係を同じレベルで考えるのはナンセンスと考える人もいるかもしれないけど、私は意外とこれがしっくりきちゃって
「自分がストレスに感じるような人脈の広げ方をするよりも、大切な人と楽しい時間をリピートした方がいいな」
と置き換えられたんですよね。


そんなこんなで自分の身近なネタと会計学を結び付けられるようになっている面白い本でした。

結構サクサク読めたのもよかった。

お金への知識というのはこれから生き抜いていくために、そして好きなことを仕事にしていくためには絶対に必要なものだと思っています。

入門書としてもおすすめしたいのでぜひ。


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