はじめまして夢農場です

長野県北安曇郡池田町の東山に位置する『夢農場』。

夢農場の位置する池田町陸郷（りくごう）地区は、4月中旬から山麓一帯に、小鳥が実をついばんで増えた自生のサクラが咲き乱れます。広範囲に渡るサクラと新緑、そして菜の花とのコラボレーションは、『西の吉野　東の陸郷』と名付けられるほどです。また、『はなさかりゅうじぃ』という謎のおじぃさんが、何十年にもわたり色々な種類の桜を植え続けています。そのお陰もあり、夢農場周辺では、白色～濃いピンク色の桜や、早咲き～遅咲きの桜があり、色のコントラストや（天候にもよりますが）長めの期間でお花見を楽しめます。桜が満開になる頃、ちょうどウグイスも鳴く練習を終え、綺麗な春の鳴き声を披露してくれます。

5月中旬からは、ジャーマンカモミールが白い可憐な花を咲かせ、リンゴの様な甘い香りを漂わせます。ピーターラビットのお話の中にも、お腹をこわしたピーターにお母さんウサギがカモミールティーを飲ませてあげるシーンがあります。このお話からもわかるように、カモミールが身近なハーブとして古くから親しまれてきたことから童話の中にもカモミールが登場したのでしょう。別名マザーハーブや、ハーブティーではグッドナイトティーと名がつけられているものもあります。古代エジプトでもクレオパトラが眠れない夜にカモミールティーを愛用していたと言われています。

6月中旬からは、イングリッシュ系ラベンダーが山の斜面一帯を紫色に染めます。池田町は、ハーブで村おこしを行ってきました。村おこしを始めた頃、ここは荒れた桑畑が広がっていました。そこを夢農場の母社である水野建設株式会社が整備をし、平成元年にラベンダーガーデン夢農場としてオープンしました。毎年恒例となったラベンダー祭りでは、ラベンダーの摘み取り体験、夢農場産ラベンダーを使用したソフトクリームやオリジナル製品の販売、アロマ体験教室、紙飛行機フライトコンテスト、コンサートなど子供から大人まで誰もが楽しめるイベントを開催しています。

7月からは、ラバンジン系ラベンダーが楽しめます。ラバンジン系は、丈が長く茎がしっかりしているので、ラベンダースティック（ラベンダーバンドルズ）を作るのに最適なラベンダーです。生のラベンダーでしか作ることのできないラベンダースティックは、この旬の時期でしか作れない特別なものです。香りを楽しみたい時は、両手のひらで挟みコロコロと転がすと、香りがフワッと蘇る魔法のスティックなのです。

目で景色を視る、耳で小鳥のさえずりを聴く、鼻で花の香りを嗅ぐ、口でラベンダーソフトクリームを味わう、そして風や空気に触れる。夢農場は五感で楽しめる夢の郷です。ぜひ足を運び、自然を全身で感じてみて下さい。

※2020年は、園内開放はせず事務所のみの営業となっております。（毎年、オープンは、桜の色づき始め～ラベンダーが終わるまでです）