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~応援してくれる仲間とともに~ひとみさん流、リタイア後に活動の輪を広げるコツ

子どもたちが主体的に生きる力を育むためのドリームマップ授業を提供する、「ゆめドリ」。
その「ゆめドリ」の活動はどんな人によって支えられているの?

「“個性キラリ”ゆめドリに関わる人たち!シリーズ」
第4回のゲストは、活動会員+応援サポーターとしてゆめドリに関わる、ひとみさんです!
(聞き手:関 真理菜(以下、「まりな」で表記) ドリマファシリテーター@大分)

まりな:はじめまして。
ひとみさんは、周りの応援者も増やしながら、ゆめドリの活動をされていると伺っているので、今回はいろいろお聞きしたいと思っています。

ひとみさん:はい、お願いします。

まりな:さっそくですが、ひとみさんは、お住まいはどちらですか?

ひとみさん:静岡県の浜松市です。

まりな:いいところですね。
ゆめドリの活動はなにがきっかけで関わるようになったのですか?

ひとみさん:58歳のときにそれまで勤めていた会社を辞めたんです。
そこからは特に何も決めていなかったんですが、(会社を)辞めた年に、友達の紹介がきっかけで、ドリームマップに出会っているんです。

実際にドリームマップをつくった時に、ファシリテーターの養成講座があることを知って受講しました。
資格を取ったら、知り合いから「せっかくだからやってよ」と言われて、講座を開いていました。

一方では、ファシリテーター仲間から、学校ドリマの誘いを受けて、参加することになりました。
そこで、子どもの衝撃的な変化に出会って、
「これは、ずっと関わっていきたい」
と思って。
それからは、県内の行けるところは全部行っています。

キャプチャ_ひとみさん

まりな:子どもの”衝撃的な変化”ですか!気になります。
具体的にはどのような変化を目の当たりにされたんですか?

ひとみさん:小学校6年生のクラスで、ある男の子が「僕は、コップの水(※)がない」って言ったの。
※コップの水→ドリームマップを作成する過程で取り組むワークの1つ
「自分のことをどれくらい好きか」をコップの水の量で表す。

“「ない」って言う”ということは、何か訴えたいことがあるのかな?と思い、
「ないのは、どうしてかな?」と聞くと、
やりたいことがあるんだけど、それをお母さんに否定されたんだそうです。

その時には”本当にやりたいことは何か”を聞かなかったんだけど、
後になって、
(男の子:)「本当はね。本当は、おじいちゃんとおばあちゃんがやっている、たこ焼き屋さんをやりたかった。」
「だけど、お母さんが、『そんなのダメ』と言ったから、もう僕の夢はなくなった」と。

(ひとみさん)「そっかぁ。お母さんがダメって言ったとしても、”自分がやりたいか、やりたくないか”だけだから描いてもいいんじゃない?
でも、描きたくなかったら、描かなくても大丈夫。」
と伝えて、そっとしておいたんです。
その子は、悶々としている感じでもなく、周りの子たちとも喋ったりしていたので。

そうしたら、最終的には
“みんなを笑顔にするたこ焼き屋さん”
と描いていたんです。

(ひとみさん:)「でもこれ、この後の参観会で発表するよ。お母さん見るけどいいの?」
と聞いたら、
(男の子:)「お母さんが聞いてもいいよ。だってやりたいことだもん」と。

まりな:(感動)

ひとみさん:それで、最後にコップの水を描くワークを再びやった時に、その男の子が私の顔を見て、「水滴」って言ったの。
小さい水玉がコップの中に1つ。

「すごいね。(初めは)なかったのが、水が入ったなんて、水滴でも素晴らしいよ。」
と言ったら、すごくニコニコしてた。

私の中では、「たった水滴なの」という思いもあったけど、「入った」ってすごいなと。
否定せずに、自分の思いは置いて受け止めることで、結果がこんな風に出るなんてすごいなと感じました。

まりな:(ますます、感動)

ひとみさん:その子は、自分の思いがある中で、大切なお母さんの言うことを聞かなければいけないと思ってる。
最初は、自分のことを好きになれなかった子どもが、ドリームマップ授業のワークを通じて、「お母さんに伝えてみよう」って変化したり、「お母さんに聞かれてもいいよ。だってやりたいことだもん」と自分の「やりたいこと」を受け止めることができたりする。
そんな風に、「自分のことを好き」になっていくプロセスを目の当たりにして、
「これは、ずっと関わっていきたい!」
という思いが強くなりました

まりな:大きい変化ですよね。
想像しただけでも感動したので、実際に体感したひとみさんの感動は大きかったでしょうね。

キャプチャ_ひとみさん&ま

ひとみさん:今までも、(ドリームマップを)つくらずに終わった子はいるんだけど、教室から出て行った子は誰もいない。
話しを全く無視しているけど、そこにいるのね。
ずっとその子を見ていると、ときどき顔を上げてドリマ先生の話を聴き、テキストに目を戻している。
絶対に耳が受け取っているんですよね。
私は、学校ドリマを、やりたくない、やる意味を感じていない子にこそ届けたいと思うんです。

まりな:今のストーリーは感動しました。
ちなみに、ひとみさん自身が、初めてドリームマップを描いたときは、どんな風に感じましたか?

ひとみさん:1枚目のドリームマップは本当の自分じゃない感じがするんですよね。
長く現実的なところで生きているから、夢の描き方がわからない。
でも、振り返ると、思い続けたことは現実化しているから、今はその良さがよくわかる。
じわじわと、「あー、これに出会って良かったなぁ」と思う。
2015年にドリームマップに出会ってから、私の生活は全く一変しているので。

夫は早くに亡くなり、その後13年間一緒に住んだ夫の母もなくなったので、2015年の春に家を建て替えました。
同時に仕事も辞めて、一人の自由の空間と自由な時間が手に入って「うわぁ、どうしよう」と。

まりな:逆にどうしよう、なんですね。

ひとみさん:そこでドリームマップに出会ったんです。
自由な時間は欲しいけれど、仕事を辞めたからやることがなくなる、というのは嫌で、1週間のうち3~5日は予定が入っている生活がしたい。
そうなったらいいなというのを、友達にも言っていました。
手あたり次第、興味をあるものに手を付けて行ったら、どんどん予定が埋まっていくようになってた。

まりな:おぉ!(好奇心の強さがうかがえる!)
リタイアするまでは、ずっと現実的なところにいたと話されていましたが、それまでのお仕事は何をされていたんですか?

ひとみさん:自動車の部品を作っている会社の総務部で働いていました。

まりな:そうなんですね。
自由な時間を求めていたのは、会社が忙しかったからですか?

ひとみさん:そうですね。もう一人自分が欲しいくらい忙しかった。
「なんで1日は24時間しかないんだろう」と思ったこともありました。

まりな:(衝撃!)
それは確かに、自分の時間が欲しくなりますね。
ちなみに最近のドリームマップには何を描いているんですか?

ひとみさん:「ドリームマップとフラダンスで全国を飛び回って楽しんでいる」って描いてますね。

まりな:おぉ!フラダンスをされているんですか?

ひとみさん:「なんか体動かさないと」と思って、2018年に始めたの。
激しい運動とかジムで筋トレとかは無理なので、ゆるーいやつがいいなと思って。
(フラダンスは)やってみたら、動きは優雅だけど結構キツい。
でも、先生が素敵だから楽しい。

まりな:いい先生に出会ったんですね。
前に出て発表するような機会もあるんですか?

ひとみさん:先月イベントを2回くらい行かせていただいて、メインの人の脇で躍らせていただくのをやりました。

ひとみさん写真2_加工

まりな:素敵です!
今は、学校ドリマやフラダンス以外にもやっていることはあるんですか?

ひとみさん:友達と3人で、朝活を続ける中で、アラカンシスターズっていうYouTubeチャンネルを立ち上げました。

まりな:(もうネーミングから惹かれる!)

ひとみさん:私たちが、60年以上生きてきて「ラクに生きる方法」っていうのを発信しています。

まりな:深いですね!面白い!

ひとみさん:ソフトを使って動画を編集したり、それをアップしたりというのも面白いんです。

まりな:(こんなところにも好奇心の強さが生きてる。)
アラカンシスターズの話からも、ひとみさん自身が今を楽しく生きているのが伝わってきたのですが、これからやってみたいことはあったりしますか?

ひとみさん:以前、シブヤ大学のオンライン講座に参加した時に、サードプレイスを提供している2組から話を聴く機会があったの。

まりな:サードプレイス。自宅と会社の以外の自分の居場所ですね。

ひとみさん:まさに私たちアラカンシスターズがやりたかったことで、これから3人でどうやっていこうかという話をしています。

まりな:素晴らしいですね。
私自身も人とのつながりをつくることや、居心地のよい場所をつくることに興味があるので、すごく今の話には共感しました。

ひとみさん:素敵すてき!1人じゃ難しいけど、いろんな人の、いろんな能力を結集すればできるんですよね。
その在り方が、まさにサードプレイスなんだろうな、と思います。

「場所は提供できるよ」、「その場所で私はこんなことができるよ」、「情報発信は私に任せて」とか、一人が旗を揚げるとそこにワーッと集まってくる、みたいなね。

私たち3人の中でもリアルに場所を提供できる人がいるし、オンライン上でも「めだかの学校」というコミュニティを作りたいねと話しています。

まりな:めだかの学校!コミュニティの名前がもう決まっているんですね。

ひとみさん:なんで「めだかの学校」なのかというと、誰が先生で誰が生徒かわからないのがいいよね、と。

まりな:いいですね!アイディアはどんどん膨らみますね!
今のひとみさんの話を聴いていても、人が集まると可能性が広がっていくのを感じます。
今日はいろいろお聞かせいただきありがとうございました。

ひとみさん:ありがとうございました!

インタビューを終えて・・・
多忙な会社員時代から、リタイアをきっかけに生活が一変したひとみさん。
ドリームマップの作成を通じて自身を見つめ直したこと、そして、持ち前の好奇心が行動を後押しして、今のひとみさんの幅広い活動につながっているように感じました。
そんなひとみさん自身も、初めはうまく夢を描けなかった経験があるからこそ、ドリームマップの作成に前向きになれない子どもたちを温かく見守ることができるのではないでしょうか。
周りの協力者を増やしながら、夢を実現していくひとみさんの今後の活動がますます楽しみです!


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