見出し画像

相手を思いやる夫婦でいたいなら一緒に旅をするべき理由!

結婚して40年近くなるシニア夫婦でもコミュニケーションを意識することは必要なはずだ。
私たち夫婦は普段お互いを尊重し絶妙な距離を取りながら生活をしているが、たまに一緒に一日ドライブに出かける。
その日だけは距離を開けることができない。


車旅が夫婦旅に向いている理由

歳をとっても夫婦が仲良く暮らすポイントは夫婦の数だけあるだろう。
しかし共通しているのは相手を尊重したり相手に感謝する気持ちだ。

私たち夫婦の、仲の良さをアピールしたいのではない。
たまに一緒に日帰り旅をすることで、相手のことを気遣う夫婦でいることができている。

普段の生活にはない夫婦の意識

「メタセコイア並木が新緑で綺麗らしいよ」
何かでその光景を見た妻が囁いた。

普段なら「ふ~ん」と相槌のように気のない返事をするところだが、すぐに天気予報を確認してドライブの予定を立てた。

妻に「金曜は天気が良さそうだから新緑のメタセコイアを見に行かないか」と誘ったらOKの返事をしてくれた。
そして昨日の金曜日に実行した。

旅の価値観も違う夫婦なので、行き先や日程も相手に合わせることが妻を尊重していることになる。
妻にはもちろん車中泊などあり得ないし、同じ部屋に宿泊することも良しとしない。

風の音ですら眠れないほど敏感なので私のいびきに耐えられないのだ。
どちらかと言えば夫婦というより友だちのような間柄だ。

私もそれには同感なので問題はない。

普段の生活ではあまり意識していないが、たまにこのように相手を喜ばせたいと思うことがある。
そのようなドライブでは一日中一緒にいることになるので、否が応でも意識して相手を思いやることになる。

ひとり旅との目的の違い

滋賀県マキノ町にあるメタセコイア並木は我が家から150キロだ。
一般道での往復300キロは一日のドライブとして最適な距離だ。

私は車中泊一人旅で何度か行っているが妻はまだ行ったことがないところだ。

自宅の兵庫県から京都府、福井県を通って滋賀県に入るルートを選んだ。

新緑の山道は運転していても気持ちがいい。
私は一年を通して最も好きな季節だ。

定年退職後の一時期、ひとり車旅を日課のように繰り返したが、滅多にしない夫婦ドライブは新鮮な感覚だった。

ひとりでドライブする時は音楽を聴きながら運転することも多いが、この日は夫婦なので当然会話をしながらのドライブだ。

違いは孤独感がないことだ。
夫婦に限らずひとり旅との違いをハッキリと感じることができた。

マキノ高原には新緑のシーズンにも行ったことがあるので、もしひとり旅なら行ったことがない違うシーズンを選んでいたはずだ。

メタセコイアは落葉針葉樹なので季節によって景観が大きく変わる。
葉を全て落とした真冬にも行ったが枝だけのメタセコイア並木も美しかった。

私がまだ見ていないのは12月の紅葉だ。
ひとり旅なら12月に行くだろう。

メタセコイアが最も美しく見えるのは新緑だ。
その最も美しいメタセコイアを見せてやりたいと思えるのが夫婦旅だ。
自分の欲求ではなく妻の欲求を満たせるように計画した。

妻が喜びそうな舞鶴赤レンガパークや熊川宿で休憩を挟んだ計画だ。

自分が楽しむためではなく相手を喜ばせたいという目的で旅をすることになるが、そのような気持ちになれることが夫婦旅の良さだ。

旅を楽しむポイントの違い

昔懐かしい曲を聴きながらのんびり田舎道を走る。
これが私の孤独を楽しむひとり車旅だ。

夫婦旅では当然のように会話を楽しむドライブだ。
これがひとり旅とはまったく違う旅の楽しみ方だ。
当然だと思うこの違いも今回のドライブで改めて認識することができた。

夫婦旅に孤独感はないが、もし会話がなくなればまったく楽しくない旅になるということは紛れもない事実だ。
例えば何かのきっかけで口げんかになったり、無口になることがあれば楽しいどころではないだろう。

夫婦旅では相手を思いやり、旅が終わるまでいい関係を保つことが最も重要なのだ。
そしてこの意識が普段の生活にも生かされるという訳だ。
だから一緒に旅をする夫婦は仲がいい。

当然の理屈だが普段の生活ではこのことを意識することが難しいのだ。
腹が立てば近寄らなければいいだけだからだ。

旅先ではそうはいかないから、そうなる前に自然に相手を思いやることになる。
ひとり旅では一期一会が旅の楽しさを大きく変えてくれる。
それゆえに積極的に人と関わるチャンスを求められる。

その意味において車旅は最も一期一会の機会を減らしてしまう。

言い換えれば二人きりの時間が多い車旅こそが夫婦旅に向いている理由だ。
二人きりだから話をしなければ空気が淀む。
その環境こそがお互いを思いやることへと繋がっていく。

裏返せば飛行機旅や海外旅、列車旅がひとり旅に向いている理由だ。

もちろん夫婦旅や家族旅も一期一会が旅を楽しくする重要なポイントなのは変わらない。
そんな旅をしたいなら車ではない方が一期一会のチャンスが増えると言いたいのだ。

お互いが相手を気遣って過ごせるということは、普段の生活でも同じようにできるという証しだ。

これも旅は人生の縮図と言われる所以なのだろう。

#夫婦旅 #ひとり旅 #ひとり旅と家族旅の違い #人生 #夫婦円満の秘訣 #思いやり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?