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人生と家

長い人生において家族と家は切っても切れない関係だ。
家族の人生に伴って変化する家の役割を振り返って考えた。
ところで上のヘッダー写真の中で緊張する色と緊張を和らげてくれる色がどれか分かるだろうか。


家は安らぎの場でありたい

家に帰ったらホッとするというのが家族であり家の役割だ。
しかし何故か家が落ち着かないという人も少なくない。
仕事でストレスを抱えても家で癒されるためには何が必要なのか。

家と家族

数日前に「母は認知症に!私は鬼になった!」というタイトルで書いたように、家の中で何か問題を抱えていれば家が落ち着いた場所になるはずもない。

あの時妻は自宅の玄関の前まで帰ってくると深呼吸をし、これから家の中で始まる悪夢のような問題にどう対処するのか身構えてからカギを開けていた。

子育て中は子どもの反抗期が家の中で問題になったこともある。

家庭内暴力というほどでもないが、家の中で母親と喧嘩をしてものを投げたり椅子を蹴とばしたりしたことがある。

その時は反抗期だろうくらいにしか思っていなかったが、後で色々聞いてみるとどうも家でストレスを発散していたということが分かった。
学校の先生に話を聞くと、皆が見本にしてもいいくらいのいい子だったと言われた。

つまり学校でいい子にしていなければならないためにストレスを溜め、それを家に持って帰って母親に甘えていたのだ。

母親にしてみるとたまったものではない。
外で溜めたストレスを持って帰ってきて自分にぶつけてくるのだから。
その時はもちろん私も本気で叱ったが、大人になったその子はとても優しくなった。

家族の問題で家が落ち着かない場合は、その家族の問題を取り除く以外対処法はないだろう。

落ち着かない家にありがちな色

家族にさほど問題はないのに家が落ち着かないという人もいる。

その場合は家に問題があるのかも知れない。

何年か前に他のブログ(下にリンクあり)でも書いたが、落ち着かない家を建ててしまったということも少なからずありそうだ。

例えば白基調の部屋だ。

若い人は白の持つイメージが好きな人も多い。
エーゲ海沿岸の白い家、純白、清潔、広く感じるといったイメージで家づくりをすると、例えば壁や天井だけでなく床も白いフロア、建具も白というお洒落な部屋が出来上がる。

ちょっと前までは歳を取ってから病院に入院すると認知症が進行すると言われていた。
それは清潔という理由で作られた白基調の病室や、医者や看護師の白衣によるものだということが分かってきた。

今では病院の壁の色も白ではなくなり、医者や看護師が着る制服も青やベージュといった色に変わった。

白が緊張色だということが世間に知れ渡ったからだ。

例えば赤ちゃんの夜泣きが激しかったり、疳の虫が騒いだりしたら、色を疑ってみてもいいだろう。

今でもほとんどの家の天井は白いが、壁も白、お母さんの服も白であったら赤ちゃんが緊張して夜泣きが激しくなっても不思議ではない。

大人のように前と下を向いて生活をしている訳ではなく、赤ちゃんはほとんどの場合天井か壁を見て生活しているからだ。
その場合は赤ちゃんを寝かせている天井に青やベージュ系の布を垂らして様子を見てもいいだろう。

お母さんの服の色も白ではなく青のような弛緩色の服に換えてみるのも悪くはないし、ベージュの熊のぬいぐるみも効果は期待できそうだ。

もちろん赤ちゃんだけではない。

夫婦喧嘩が増えた気がしたり寝つきが悪いとか、不安を感じる場合も部屋の色を疑ってみては如何だろう。

テレビやスマホの強い光を寝る前に見ることもそのような原因になりかねない。
照明の色はもちろん昼白色は避け、最低限の明るさの電球色が緊張を緩めてくれそうだ。

これらは私がリフォームの仕事をしていたから思うだけなのかも知れないが、心当たりがあれば試す価値はあるだろう。

人生と家の分岐点

私の家は家族が一番多い時に7人になった。
今は妻と2人だけだ。

2人と言っても私はほとんど納屋で暮らしているので、妻が1人で母屋を占有している。

田舎の家なので部屋は多いが普段は必要なく、ただただ掃除が大変というだけだ。
今住んでいる家は祖父が50年前に建てた家だ。

その家を子どもが生まれて手狭になった時に一度増築も兼ねてリフォームした。
そして次にリフォームしたのが、この地域の下水道が整備されたタイミングだった。
そして最後のリフォームが定年前だ。

ライフラインが整備されたというタイミングもあったが、概ねリフォームのタイミングはライフスタイルの変化したタイミングだ。

一般的には結婚、出産、子供の進学、定年退職、両親との死別などだ。

そのタイミングでリフォームをする時、一応10年後を見越して考えたが今となっては10年後では短すぎた気がしている。

そうかといって見越した通りになるとも限らない。
つまり結果論だ。

しかしそのリフォームに費やした予算は家が1軒買えるほどだ。

そのくらい大金をはたいている家なのだから、家が落ち着かないのはあり得ないと思うべきだろう。
それは賃貸でも同じことだ。

私は今、ほとんどの時間を家で過ごし家族に問題もなく落ち着いて暮らせている。

長い人生の中でも最も幸せだと思うべきなのだろう。

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