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チェンジアップしかない!老後の脳トレ!

チェンジアップと言っても野球の話ではない。
ドラムの話だ。
今日は最もリズム感を鍛えるのに役立ったチェンジアップというトレーニングを紹介しようと思う。
認知症予防の脳トレとしても役立つはずだ。


老化防止効果も期待できそうなチェンジアップ

ドラムにはチェンジアップというトレーニングがある。
リズム感を養うための訓練だ。
おそらくドラムをやっている人は全員やっているであろうチェンジアップだが、基礎の反復練習なのでそんなに楽しいという訳ではない。
しかし毎日やっていると癖になるからか気持ちがよくなってくる。

ランナーズハイならぬドラマーズハイ

定年退職して半年が過ぎると情緒が安定しなくなることがある。
社会との繋がりもなく生き甲斐も見失うからだ。

そんな時に、練習用のゴムパッドにトコテントコテンとスティックを叩きつけて反復練習をしていた。

BPM(1分間の拍数)はランニングのリズムと同じ60から100だ。

幸せホルモンと言われるセロトニンやオキシトシンが脳内に分泌されているのかは分からないが、穏やかで落ち着いた気分になれる。

意識しているのはメトロノームのクリック音だけだ。
情緒が安定するのは集中しているからなのかも知れないが、BPM100程度の一定のクリック音を聞いているだけで落ち着くという人もいるくらいだ。

何ならスマホのメトロノームアプリか、YouTubeでBPM100のメトロノームを検索しクリック音を聞きながら読書をして試してほしいと思うくらいだ。

そう言えば、心肺蘇生のための心臓マッサージのテンポもBPM100だと誰かから聞いたことがある。

この気持ちよくなるという感情はチェンジアップに限ったことではない。
最近は8ビートや4ビートのリズムを刻んでいる時にも感じることが多くなった。

どうも繰り返し反復練習をしてスキルが上がってこないと、このドラマーズハイを味わうことはできないようだ。

私がたまに走ってランナーズハイを感じないのと同じようにだ。

チェンジアップトレーニング

私がドラムの練習で最も重要視しているトレーニングがこのチェンジアップだ。
ドラムの演奏はチェンジアップと、両手両足のコンビネーションから成り立っていると言っても過言ではないだろう。

ドラムは楽器の中でも単純だ。
管楽器は練習をしなければ音も出ない。
ピアノやギターはスケールだのコードだのと複雑な理屈を読み解けるようになる練習も必要だ。

その点ドラムは叩けば音が出るし、スケールもコードも覚える必要はない。
おそらく縄文時代には何らかの打楽器があったに違いないと思えるほど原始的だ。

しかしこの単純さがドラムの難しいところでもある。

通常人が感じるリズム感は早いと早く感じ、遅いと遅く感じる。
何を馬鹿げたことを言っていると思われそうだが、速いテンポは実際のテンポより早く感じると言いたいのだ。

例えばBPM60のテンポで1拍ずつ叩いていて、ある時点で倍の120で叩こうとしたなら早く叩かなければならないという感覚が、脳を焦らせ120よりも速いテンポで叩いてしまうと言うことだ。

リズム感が養われていない人が楽器を演奏すると、この感覚について来れないということになる。

8小節目、16小節目のフィルインなどを演奏する時や難しそうなソロを演奏する時、急にテンポが早くなる人はチェンジアップができていないということになる。

実際のチェンジアップトレーニング

どんな楽器も、上手く聴きごたえのある演奏をしようと思うならリズム感を鍛えるべきだ。

通常のチェンジアップは1拍、2泊三連、8分、1拍三連、16分といった風に、同じテンポで音符を小さくしていくものだ。

このチェンジアップは普通シングルストロークと言われているオルタネート奏法(右左交互)で演奏される。
最初は1拍めの最初の音にアクセントを付けた。
慣れてくるとそのアクセントも外してタップという小さな音で練習した。

シングルストロークのチェンジアップ


ドラムでは小さな音をコントロールするのも難しい。
強く叩けば大きい音を出せるが、小さな音でチェンジアップの音を揃えるのは想像以上に難しい。

次にやったチェンジアップはダブルストロークだ。
RRLL RRLL RRLL RRLLと二打ずつ打つ奏法だ。
三連符を抜いて1拍、8分、16分、32分とやってみた。
シングルストロークと比較してもかなり難しい。
これもタップ(5㎝程度から打つ奏法)で練習した。

ダブルストロークのチェンジアップ

次はパラディドルだ。
パラディドルというのはマーチングから始まったドラムトレーニング、ルーディメンツの中のひとつだ。
RLRR LRLL RLRR LRLLとシングルストロークとダブルストロークを組み合わせたストロークだ。

これを使ってチェンジアップした。
もちろん最初は三連符抜きだ。

最近やっているのが三連符も含んだダブルストロークのチェンジアップだ。

三連符を含んだダブルストロークのチェンジアップ


超難解なチェンジアップだ。

しかしこれで終わりではない。まだまだやらなければならないチェンジアップトレーニングがある。

例えばパラディドルで三連符を叩いたり、右足と右手でパラディドルをやるようなコンビネーションのストロークだ。

三連符を含んだパラディドルのチェンジアップ


頭がこんがらがって認知症になる暇もないといった感じだ。

#ドラムトレーニング #チェンジアップ #ドラム #定年退職後の楽器 #楽器の練習 #情緒の安定


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