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『特別』になるのが怖かった私へ

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4月〜6月に、はちみつコミックエッセイ主催の コミックエッセイ描き方講座を受講していました。 そこでの最終課題として描いた作品です。
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『特別』になるのが怖かった私へ(12/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(12/12)


自分の『特別』を生きる④

人を時に庭や畑例えることがあります。

耕し、種を蒔き、世話をしながら収穫を待つ。

お花が咲くかもしれないし
野菜が育つかもしれません。

雑草だって元気に生えてくるでしょう。

そうやって
手入れのできる範囲のイメージをすることは
自分を耕す上でも
心理面接をする上でも
役に立つように思います。

しかし
この作品を描く中で
人はもっと大きなスケールの世界を
持っ

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『特別』になるのが怖かった私へ(11/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(11/12)

自分の『特別』を生きる③

『特別』
という表現に私は抵抗がありました。

講座での最終課題作品のタイトルは
講師の松田さんにつけていただきます。

松田さんからタイトルをいただいた時に
(現在とは少し違うのですが)

「『特別』という言葉を使ったタイトルの漫画を
自分が描くのか…」

という気持ちが湧いてきたのが
正直な感想です。

「人は誰もが特別で
だとしたら特別な人なんていない」

と考え

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『特別』になるのが怖かった私へ(10/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(10/12)


自分の『特別』を生きる②

「自分を深く傷つけた言葉が
実は自分を強くしていた」

とまとめてしまうと
あまりにもキレイ事になってしまう
かもしれません。

傷ついた気持ちは確かにあり
その気持ちも大切にしながら
別の側面も見てみるような感じです。

「傷ついてはダメ」
「傷つくのはおかしい」
「傷つく必要はない」

という考え方は
新たな傷つきを生むようにさえ思います。

大学院時代のゼミの教

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『特別』になるのが怖かった私へ(9/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(9/12)

自分の『特別』を生きる①

Aさんのエピソードは
フィクションです。

というか
正直細かいことは覚えていないのですが
“言葉の後ろにある気持ち”
がなんとなく伝わってくる
ということが描きたかったのです。

今回は
私が何を受け取って
どう処理しているのかを
がんばって言語化してみたいと思います。

私にとって
“気持ちが伝わってくる”
ということは
“言葉が伝わってくる”
とはまた異なります。

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『特別』になるのが怖かった私へ(8/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(8/12)

『特別』と他者と私④

「自分で自分のことを否定していた」

ということに気がつくと
これまでの傷つきや悲しみが
次々と思い出されてきました。

その体験は
トゲが刺さった傷口から
どんどん汚染されていくような
進行性の痛みを感じるようなものではなく
トゲを抜き、目の前に並べ
傷口に手を当てて
疼きを味わうようなものでした。

懐かしさすらも感じたり…

一方で

「自分は相手のことを否定していた

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『特別』になるのが怖かった私へ(7/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(7/12)



『特別』と他者と私③

心理面接をしている中で
いろんな人に出会います。

その時に自分の中に生まれてくる感情も
いろいろです。

心を病んでしまっている人は

「自分はダメだ。
もっと〇〇にならないといけないのに
全然できていないから」

と自分で自分を責めてしまっている状態に
なっていることが多いような気がします。

心理面接では

『今でOK。〇〇すればもっとOK』

という風に
今の自

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『特別』になるのが怖かった私へ(6/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(6/12)



『特別』と他者と私②

「自分は特別な存在」
「自分は特別を持っている」
ということを理解していることは
とても大切なことだと思います。

そして同時に
「みんなそれぞれが特別な存在」
「みんなそれぞれに特別を持っている」
ということを理解していることも
とても大切です。

天秤とかシーソーとか
そういうものの上にのせて
バランスが取れているかを気にする視点も
必要かもしれませんし
そもそも、

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『特別』になるのが怖かった私へ(5/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(5/12)


『特別』と他者と私①

脳は自分が関心を向けている情報を集めやすい
という性質があります。

自分の特別に目を向け始めると
相手の持っている特別にも注目することが
できるようになった、
ということなのかもしれません。

今の自分が
どんなものにアンテナを張っているのかで、
自分の身の回りにどんな情報や物、
人が集まっているのかが
変わってきます。

逆に考えると、
自分の身の回りの状況をよく観察

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『特別』になるのが怖かった私へ(4/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(4/12)



『特別』と私④

自然な自分のあり方を
否定して、禁止して、押さえ込んでいると、
表面的には上手くいっていても、
大きな達成感を感じにくかったり、
褒められてもそんなに嬉しくなかったり、
なんだか毎日つまらなく思えたり、
“何かが違うのではないか”
という漠然とした違和感がありました。

そして、
いつからそんな風に感じるようになったかを
考えていく中で、
学生時代はいきいきと過ごせていた

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『特別』になるのが怖かった私へ(3/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(3/12)


『特別』と私③

高校も大学も大学院も
結構のびのびと
自分らしく過ごせた時期でした。

周りの友達も
個性が大爆発しているような人が
たくさんいて
その中で安心して
自分も自分らしくいることができました。

ありがたい環境でした。

その時期が、
今の自分を支えてくれているとも
感じています。

就職先も、
とても個人を大切にしてくれるところで、
個性的な職員さんと
個性的な患者さんばかりだっ

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『特別』になるのが怖かった私へ(2/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(2/12)

『特別』と私②

中学生にもなると、
自分と周りの違いに敏感になりますね。

心理学を学ぶ中で、
「それも大切な時期だ」ということを
今では理解していますが、
実際に敏感な時期真っ只中は
大変だったような気がします。

田舎のほのぼのとした中学校だったので
楽しい思い出もたくさんありますが、
黒歴史もたくさん製造されました。

自分をおさえて周りに合わせると
どうしてもちぐはぐになってしまいます…

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『特別』になるのが怖かった私へ(1/12)

『特別』になるのが怖かった私へ(1/12)

4月〜6月に、はちみつコミックエッセイ主催の
コミックエッセイ描き方講座を受講していました。

そこでの最終課題として描いた作品を
少しずつ載せていきます。

描くのにも勇気が必要でしたが
投稿するのにも勇気が要ります。

講座を受けて感じたことも
また書けたらと思います!

『特別』と私①

今は、この頃のように
ダイレクトに入ってくることはないですし、
自分と他人のいろいろの区別もついています

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