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料金相場別で見るウェブサイトに費用をかけると何が変わるのか

ウェブサイトを作るのってどのくらいお金がかかると思いますか?

結論から言うとピンキリでして、月数千円で運用できるサービスもあれば数十万円で作ってくれるフリーランスもいますし、数百万円かかるウェブ制作会社もあります。
私自身はどの領域でウェブ制作をしているかと言うと「数百万円かかるウェブ制作会社」にあたるわけなのですが、これだけ価格帯の幅が広いと相場を知らない人からしてみたら「めっちゃ高いっすね」と言われることはかなりあります。

振り返ってみると「いまどきタダでも作れるじゃん」とか「技術力が高いのは分かったけど付加価値そんなあるの?」とか、挙げ句の果てには「こんなの俺でも作れそう」とかまぁ色々と言われてきたなぁと。

いつか自分の中で整理しないとなーとは考えていました。

今回はそういうわけで、ウェブ制作の価格帯を大きく低価格、中価格、高価格と3つに分類して、どういうサービスで何が違うのかを考えてみました。
全てのサービスが当てはまるわけではないと思いますし、案件ごとに様々な要因によって価格は変わると思います。
あくまで私個人の見解でしかないということを前提にお付き合いただければと思います。

個人的ウェブ制作業界の相場とサービス内容

大きく低価格、中価格、高価格と分類しました。
個人的な感覚で値付けしているのでご注意願います。

かなりざっくり言ってしまえば高くなればなるほど自由度、拡張性、訴求力、UX、SEOが優れていると思っていただければ良い気がします。
どれが優れているとかではなく、予算やこだわりによってどの価格帯を選ぶかだと思います。

10ページ程度のウェブサイト制作相場(超個人的感覚)

上の画像はかなり乱暴にまとめた図です。
技術とかは適当に使われてそうなものを入れただけですので悪しからず。

低価格帯

低価格帯は自分で作る前提です。
WixやJimdoなどのウェブサイト作成サービスを使えば月1000円くらいでウェブサイトを運用できます。
デザイン性の高いテンプレートがかなりの数用意されており、それらを選択して自分でカスタマイズすることができます。

無料プランだと広告やサービスのロゴが表示されたりしますし、独自ドメインを適用すると費用がかかったりします。
それでも1000円から3000円くらいの間です。
ご自身に合ったプランを選択してみてください。

独自ドメインが設定できるか、将来的にウェブサイトをリニューアルする際にドメインを移管できるかだけは確認したほうが良いと思います。

最近ではstudioなどノーコードと呼ばれるウェブサイト作成サービスも登場しており、テンプレートを使用せず自分が望むデザインが作れたりします。
デザインが作れるのであれば、ノーコードで自分が望むウェブサイトを作成しても良いでしょう。

高価格帯

中価格帯より先に高価格帯について触れます。
高価格帯では基本的に制作会社や広告会社などに依頼する場合が多いと思います。

価格は内容によってピンキリですが、便宜上ここでは100万円以上を高価格帯と分類します。
10〜20ページ程度のウェブサイト1つで100〜500万円くらいの振れ幅があるのではないでしょうか。(広告費などなしの制作のみ)
(地域によっても相場が変わるんですよね…)

さて、なぜこんなに費用がかかるのか、なぜこんなに振れ幅があるのかの前に、ウェブ制作にかかる費用について説明しておきたいと思います。

ウェブ制作にかかる費用について

アプリやシステム開発などを含むIT界隈の多くは、基本的に「人月(にんげつ)」で費用を計算します。(違うとこもありますが)
人月とはその人が1ヶ月働いたらいくらですよという月単位の単価で、例えば単価が80万円/月で制作に2ヶ月かかるという場合、80万円×2ヶ月で160万円という見積になります。

つまりどれだけ手間暇かけてつくるか、作るのが大変で時間がかかるかで値段が変わります。
なんの手間がかかるんだという話ですが、これこそ制作会社の特徴や強み、制作プロセスなどによって変わってくるところです。

ウェブサイトの制作過程は大きく分けると

  1. ヒアリング

  2. 企画、プレゼン

  3. デザイン作成

  4. 構築

というステップの制作会社が多いと思いますが、かなりざっくり言ってしまえば、価格が高いところは良いもの、効果が出るものを作るためにヒアリングと企画にかける時間が長く、PR戦略、コミュニケーション戦略、コンテンツ戦略など様々なウェブ施策を策定します。
関わる人も増えて分業化していくため、コミュニケーションのために作成される指示書やワイヤーフレームといった資料も増えていきます。
ここまでやると結果としてウェブサイトのボリュームも大きくなりがちで、価格も高くなります。

作るだけなら100万でできるけど様々な戦略を策定し、構築することによって500万になる、といったところでしょうか。
ここまでやる制作会社であれば実績も充分でしょうし、様々な効果を期待できるはずです。

制作会社によってどこに強みがあるかはそれぞれです。
実現したいことや予算との兼ね合いを考えながら、良い制作会社に出会えることを祈っております。

中価格帯

中価格帯はフリーランスのクリエイターやウェブ制作会社などに依頼します。
ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどで仕事を依頼することができ、おおよそ10万円から30万円、高くて50万円といったところでしょうか。

wordpressカスタマイズや、最近だとノーコード開発が多いイメージです。
スキルやその人の単価、サービス内容によって価格が変わります。

高価格帯と比べ費用を抑えるための工夫をされていると思います。
例えば

  • テンプレをベースにカスタマイズする

  • テキストや画像は全てクライアントさんに用意してもらう

  • デザイン案の提案回数制限

といった制限があったりします。
どういった内容になるのか、依頼する前に確認しておきましょう。

結局どの価格帯がいいの?

予算との兼ね合いで、ご自身に合った価格帯、ご自身が信じられるクリエイターに依頼するべきだと思います。

予算に合わない価格帯のウェブサイトを作ってもうまくいかないことがあります。
価格を下げたことによって期待した効果が出ずに不満に感じたり、逆に価格を上げたことによって他の施策に回す資金が足りなくなったり。

事業のステップに応じて、信頼できるクリエイターと共に最善のウェブサイトを作りましょう。

まとめ

超個人的な感覚でまとめた価格帯別ウェブ制作の違いでした。

予算がないからWixで良いという方も、20万円でクラウドソーシングして全然これでいいじゃんという方も、しっかりお金を払って素晴らしいウェブサイトを構築したいという方も、ステージに見合ったウェブサイトを構築していただければと思います。

ちなみに私は高価格帯〜超高価格帯の間くらいで仕事をしていきたいなーと思いながら頑張ってます。
仲間と共にオンライン上のコミュニケーション戦略、流入設計などしっかりして構築します。
技術的にはAstro+Vercelが現在のデフォルトです。

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