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実践 スポーツツーリズム 組織運営・事業開発・人材育成

都市部で人気が高まるBMXやスケボー、海・山・川などの自然を舞台にしたSUPやトレイルラン、歴史文化に触れる武道ツーリズムなど、スポーツを活かす観光への期待は高まるばかり。持続的な担い手の育成ポイント、司令塔となるスポーツコミッションの設立ノウハウ、経済効果や社会的インパクトの考え方などを体系的に解説。

目次

【基礎編】

I スポーツツーリズム概論
1 ニューノーマル時代のスポーツツーリズム
2 スポーツツーリズムに必要な3つのマネジメント
3 スポーツツーリストの消費行動
4 地域資源を活用したスポーツツーリズム
5 [コラム] みるスポーツとしてのアーバンスポーツの可能性

●II スポーツイベント概論
1 スポーツイベントによる地域活性化
2 スポーツイベントマーケティング
3 ステークホルダーマネジメント
4 スポーツイベントの経済的インパクト
5 スポーツイベントの社会的インパクト
6 [コラム] スポーツイベントと多様性

【応用編】

●III スポーツツーリズムの推進組織と資金
1 スポーツツーリズムを推進する組織体制
2 スポーツツーリズムを推進する資金
3 スポーツコミッションの新たな資金獲得方法
4 [コラム] 先進的なスポーツコミッション

●IV スポーツツーリズムの事業開発
1 地域資源の棚卸し
2 国内外に向けた地域スポーツコミッションによるアクション
3 スポーツを活かしたエリアマネジメント
4 地域ブランディングとしてのアプローチ
5 [コラム] スポーツ合宿施設の新潮流

●V スポーツツーリズムの担い手
1 スポーツツーリズムを担う人材の確保
2 アスリートを活かした人材の開発・育成
3 観光領域の取組からみる人材開発・育成

著者紹介

【編者】

一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構
JSTAは、2011年6月に観光庁がとりまとめた「スポーツツーリズム推進基本方針」で掲げられる方針に則り、オールジャパン体制でスポーツツーリズムを推進する組織として、2012年4月に一般社団法人としてスタートしました。
また、2015年に設置されたスポーツ庁とも連携を深め、スポーツツーリズムによる地域振興に寄与すべく、スポーツ及び観光にかかわる多くの方々・地方公共団体の実務担当者の方々が、スポーツを活用した観光まちづくり、大会・合宿の招致・開催、地域資源を生かした旅行商品化などに取り組む際に、JSTAがネットワークやノウハウを提供し、幅広く活用されることを目指します。

【著者(執筆順)】

原田宗彦(はらだ・むねひこ)
1954年生まれ、大阪府出身。京都教育大学教育学部卒業、筑波大学大学院体育研究科修了、ペンシルバニア州立大学健康・体育・レクリエーション学部博士課程修了。大阪体育大学教授、早稲田大学スポーツ科学学術院教授を経て、2021年より大阪体育大学学長。一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)代表理事、日本スポーツマネジメント学会会長、日本バレーボール協会理事などを務める。著書に『スポーツ地域マネジメント』(2021年、学芸出版社)ほか。
●担当:はじめに、Ⅰ‐1・2、Ⅳ‐1

伊藤央二(いとう・えいじ)
1983年生まれ、東京都出身。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科修了、アルバータ大学体育・レクリエーション学部博士課程修了。和歌山大学観光学部准教授を経て、2021年より中京大学スポーツ科学部准教授。Journal of Leisure Researchの副編集委員長を務める。著書に『Meanings of Leisure in Japan
』(2018年、晃洋書房)、共訳に『スポーツツーリズム入門』(2020年、晃洋書房)など。
●担当:Ⅰ‐3・4

山下玲(やました・れい)
1988年生まれ、東京都出身。東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科卒業、早稲田大学スポーツ科学研究科修士・博士課程修了。東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科助教、早稲田大学スポーツ科学学術院助教を経て2022年4月より早稲田大学スポーツ科学学術院講師。日本スポーツマネジメント学会運営委員を務める。共著に『Destination Management of Sport Tourism in Japan』(2022年発刊予定、Emerald)など。
●担当:Ⅰ‐5

押見大地(おしみ・だいち)
1981年生まれ、東京都出身。早稲田大学人間科学部卒業、早稲田大学スポーツ科学研究科修士・博士課程修了。早稲田大学助教、オタワ大学客員研究員を経て、2018年より東海大学(准教授)。アジアスポーツマネジメント学会副会長、広島県スポーツ政策アドバイザーなどを務める。共著書に『スポーツ産業論第7版』(2021年、杏林書院)、プロ野球「熱狂」のメカニズム(2021年、東京大学出版会)など。
●担当:Ⅱ‐1

西尾建(にしお・たつる)
1965年生まれ、大阪府出身。関西学院大学商学部卒業、JPモルガン・チェース銀行(旧ケミカルバンク)入社。2005年退社後、英国ラフバラ大学スポーツ&レジャーマネジメント修士修了、ニュージーランドワイカト大学経営学部博士課程修了(マーケティング)。2013年からワイカト大学マネジメントスクール勤務、2018年から国立大学法人山口大学経済学部観光政策学科准教授。2020年から2年間観光庁産学連携による観光産業の中核人材・強化事業「SDGsによる山口県のスポーツ観光講座」を主催。計量マーケティングやスポーツツーリズムに関する研究多数。
●担当:Ⅱ‐2

山口志郎(やまぐち・しろう)
1985年生まれ、兵庫県出身。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程修了、和歌山大学大学院観光学研究科博士後期課程修了。流通科学大学サービス産業学部専任講師を経て、2017年より流通科学大学人間社会学部准教授。ブリッセル自由大学Sport & Society(SASO)Research Unit客員研究員、神戸スポーツ産業懇話会世話人、有馬-六甲Virtual Ride Raceアドバイザーなどを務める。共訳に『スポーツツーリズム入門』(2021年、晃洋書房)など。
●担当:Ⅱ‐3

福原崇之(ふくはら・たかゆき)
1975年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業、青山学院大学経済学研究科修士課程・博士課程修了、早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程単位取得退学。青山学院大学経済学部助手、北海道教育大学岩見沢校講師を経て2015年より北海道教育大学岩見沢校准教授。共著に『Jリーグマーケティングの基礎知識』(2013年、創文企画)、『Sports Management and Sports Humanities』(2015年、Springer)など。
●担当:Ⅱ‐4

佐藤晋太郎(さとう・しんたろう)
1983年生まれ、北海道出身。北海道教育大学卒業、早稲田大学スポーツ科学研究科修士課程修了、フロリダ大学観光・レクリエーション・スポーツマネジメント学部博士課程修了。ジョージアサザン大学スポーツマネジメント学部講師、モンクレア州立大学ビジネススクール講師を経て、2019年より早稲田大学スポーツ科学学術院准教授。Sport & Entertainment Management Lab.主宰。主要論文はJournal of Sport ManagementやEuropean Sport Management Quarterlyなどの有力国際学術誌に掲載、共著に『プロ野球熱狂のメカニズム』(2021年、東京大学出版会)など。
●担当:Ⅱ‐5

秋吉遼子(あきよし・りょうこ)
1983年生まれ、東京都出身。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業、神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程後期課程修了。東京国際大学客員講師、東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科特任助教を経て、2021年より同学科講師。公益財団法人日本中学校体育連盟:全国大会組織の在り方改革プロジェクト委員、日本スポーツ社会学会編集委員などを務める。共著に『生涯スポーツ実践論│生涯スポーツを学ぶ人たちに│改訂4版』(2018年、市村出版)など。
●担当:Ⅱ‐6

藤原直幸(ふじわら・なおゆき)
1982年生まれ、岡山県出身。早稲田大学政治経済学部卒業、早稲田大学スポーツ科学研究科修了。番組制作会社、公益財団法人笹川スポーツ財団を経て、2019年より一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)地域スポーツ戦略ディレクター、スポーツアクティベーションひろしま市町支援戦略ディレクターを務める。共著に『スポーツライフ・データ』(2018年、笹川スポーツ財団)、『スポーツ白書』(2017年、笹川スポーツ財団)など。
●担当:Ⅲ‐1・2・4

赤嶺健(あかみね・けん)
1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学社会学部卒業、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。大手広告代理店などを経て、2017年にスポーツ・ローカル・アクトを創業。ふるさと納税などを活用した地域支援を行う。
●担当:Ⅲ‐3

中山哲郎(なかやま・てつお)
1956年生まれ、大阪府出身。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業。株式会社JTB、公益財団法人日本オリンピック委員会(出向)などを経て、2012年より一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構事務局長、一般社団法人日本ゴルフツーリズム推進協会評議員などを務める。
●担当:Ⅳ‐2、5

永廣正邦(ながひろ・まさくに)
1960年生まれ、熊本県出身。法政大学工学部建築学科卒業、1989年株式会社梓設計に入社。現在は同社常務執行役員、プリンシパルアーキテクト、スポーツ・エンターテインメントドメイン長を務める。主な作品に、FC今治里山スタジアム、金沢スタジアム、釡石スタジアム、横浜みなとみらいKアリーナ、横浜文化体育館などの多数のスタジアム・アリーナの設計のほか、TOTOミュージアム、山梨市庁舎、垂井町役場、つくばみらい陽光台小学校など数々の設計に従事。受賞歴に、BCS賞、日事連国土交通大臣賞、グッドデザイン賞、サスティナブルデザイン賞、日本建築学会作品選集、東京建築賞最優秀賞、JIA環境建築賞・優秀建築選、公共建築賞優秀賞、AACA賞優秀賞ほか。
●担当:Ⅳ‐3

井上滋道(いのうえ・しげみち)
1983年生まれ、新潟県出身。日本大学芸術学部卒業、住宅設計会社、広告代理店を経て、2017年より株式会社梓設計に入社。同社スポーツ・エンターテインメントドメインのマーケティング担当として、全国のスタジアムやアリーナのコンセプトメイク、企画構想提案、スポーツビジネスにおける他企業連携や新規事業推進を務める。2018年早稲田大学スポーツMBA Essence修了。
●担当:Ⅳ‐3

小西圭介(こにし・けいすけ)
1969年生まれ、大阪府出身。東京大学教養学部卒業。米国プロフェット社、株式会社電通のシニアディレクターを経て、2020年より株式会社ニュースケイプを設立、代表取締役を務める。著書に『ブランドコミュニティ戦略』(2013年、ダイヤモンド社)、訳書に『リッスン・ファースト』(2012年、翔永社)、『顧客生涯価値のデータベースマーケティング』(1999年、ダイヤモンド社)など。
●担当:Ⅳ‐4

滝田佐那子(たきた・さなこ)
1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学スポーツ科学部卒業。株式会社リクルート、ゼビオ株式会社などで採用・人材育成業務に従事。2020年より一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)に参画。スポーツをテーマに活動する地域おこし協力隊のネットワークである地域おこしスポーツ協力隊ネットワーク(LSN)設立発起人・アドバイザーを務める。
●担当:Ⅴ‐1

髙橋義雄(たかはし・よしお)
1968年生まれ、東京都出身。東京大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学。名古屋大学助手、講師、エジンバラ大学客員研究員を経て、筑波大学准教授。筑波大学博士(スポーツウエルネス学)。一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)理事、公益財団法人国際親善協会評議員、スポーツ庁スポーツキャリアサポートコンソーシアム会長などを務める。共著に『国際スポーツ組織で働こう!』(2016年、日経BP社)ほか。
●担当:Ⅴ‐2

岡本純也(おかもと・じゅんや)
1968年生まれ、埼玉県出身。横浜国立大学教育学部卒業、横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。一橋大学商学部講師、同大学大学院商学研究科准教授を経て、2018年より同大学大学院経営管理研究科准教授。2013年より公益社団法人日本観光振興協会「産学連携観光推進委員会」「産学連携・人材育成委員会」委員、2020年より「日本スポーツ政策学生会議」企画委員を務める。共著に『現代社会とスポーツの社会学』(2022年、杏林書院)、『12の問いから始めるオリンピック・パラリンピック研究』(2019年、かもがわ出版)。
●担当:Ⅴ‐3

書誌情報

体 裁 四六・232頁・定価 本体2300円+税
ISBN 978-4-7615-2822-5
発行日 2022-09-15
装 丁 北田雄一郎

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