ネットショップのはじめ方。
こんにちは、川野優馬といいます。
僕は今LIGHT UP COFFEEという名前でコーヒーショップを、吉祥寺・下北沢・京都でやっています。
大学生の時にオープンしたのですが、何にもない学生が店舗オープンに踏み切れたきっかけとして、ネットショップという大きな存在がありました。
今日はネットショップを作るまで、作ったあとの流れを簡単にまとめてみたいと思います。
大きな流れ
ネットショップのはじめ方は、流れにするとこんな感じです。
1、売りたいものを決める(好きなもの、やりたいこと)
2、コンセプトを決める(自分の思いを言葉にする)
3、ブランドの名前やイメージにする(コンセプトを可視化する)
4、値段や商品内容をコンセプトに沿って決める
5、送り方を決める(体験と価格を考えながら)
6、やりながら、改善をし続ける
順を追って、僕のコーヒーのネットショップの事例を入れて紹介していきます。
大前提:やってみないとわからない。
その美味しさと社会性に魅力を感じ、コーヒーを仕事にしてみよう、と思った僕はまずつくってみよう、つまり焙煎をしてみようと思いました。
飲む側から作る側になったら、どうなるんだろう。
どうやって品質をコントロールして、どんな論理があって、どんな人に届けられるんだろう。
「つくってみないとわからない。」
その一心で、何もわからないまま銀行に突撃し、一悶着ありながら事業計画書とやらをこなし、無事融資を得ることに成功し、焙煎機を購入し、両親を説得して実家のリビングに設置しました。
つくるからには売らないと回らない。
逆にいうと、売るから、買ってくれる人がいるから、つくることができる。試行錯誤ができる。
コーヒーの焙煎って、一般的なイメージ通り、一朝一夕ではできるようにはならなくて、焦げてしまったり生焼けで青臭くなったりと、「どうやったらどんな結果になるか」という理論を理解しないと狙い通りの仕事ができなかったりする。
だからこそ、とにかく実践あるのみ。
僕は、商品レベルのコーヒー焙煎ができるようになるために、つまりコーヒー豆を売るために、自分のブランドをつくり、STORES.jpで手軽に販売ページを作って、焙煎と販売をはじめてみました。
1. 売りたいものを決める → コーヒー豆
(フルーティなシングルオリジンコーヒー)
ブランドをつくる楽しさと難しさ。
はじめて自分のブランドを持つこと、モノをつくって売るということに、心の底からワクワクしました。
まずはブランドの名前から。
みんなが知ってる単語で組み合わせを考えながら、最終的に、美味しいコーヒーで「明るく照らす」という意味の「ライトアップ」にしました。
美味しいコーヒーで日常を明るく照らすという思い。同時にライトロースト、ライトな味わい、にもかかっています。
当時は"LIGHT UP COFFEE ROASTER"という名前でコーヒー豆のブランドをはじめました。(後にROASTERを抜き、今は"LIGHT UP COFFEE"でやっています。)
2. コンセプトを決める → 美味しいコーヒーで日常を明るく
大学の授業中にひたすらロゴを考えました。
明るく照らすもの、、動物、、、有機的な動物がいいな。
明るく照らす動物は、ホタルかチョウチンアンコウか不死鳥、、、
飛び立つ思いも込めて不死鳥一択だ!色は好きな水色にしよう。
3. コンセプトを可視化する → 水色カラーに不死鳥(明るく照らす動物)
(色とりどりのシングルオリジン、豆ごとにカラフルなパッケージにする)
そんなこんなで人生はじめてのブランドができました。
気軽にネットショップをつくれるから、気軽にブランドづくりにチャレンジできる。
そしてやり方もわからないままFacebookやTwitterで告知していき、まずは友達から買ってくれました。
自分が作った商品を誰かが買ってくれるって本当に嬉しい。
今でこそモノを売るって気軽にできるけど、コンセプトから名前からロゴから商品から自分で作って、それを誰かが楽しんでくれるって、すごいこと。
そんな、自分の思いや考えを形にして誰かに届けるってことが、ネットショップで気軽にできるんです。
売りながら品質を上げる。
STORES.jpは今でも使っていますが、簡単に好きな販売ページができて、デザインも幅広くつくれてしまうので、自分で販売ページを作るハードルとしてとても便利でした。
毎週焙煎して、発送して、を繰り返している中で、品質と技術は常に上がっていくし、どんな味やどんな送り方にすれば喜んでもらえるのか、体験づくりも常にブラッシュアップされていく。
例えば、、、ポストに投函されるクリックポストで送ると安くて受け取る側もピンポンされなくていいんだとか、コーヒーの鮮度を保つためにはどんなパッケージが理想かとか、実際にやってみないと、声を聞いてみないと見えないことが山ほどある。
5. 送り方を決める → 厚さ制限はあるが安く送れるクリックポスト
(薄くできるパッケージで気軽に買えてポストに投函されるような体験)
大事なのは、はじめてみることだと強く思いました。
はじめてみるから、見える課題がある。やりながら、磨かれていく。
卸先、そして店舗化へ
そして、コーヒー豆をネットショップで売っているうちに、イベントでコーヒーを出す機会が増えてきました。
その中でついに、お店で使いたいとのお話が、、、!!!
人生初めての卸先ができました。
「ついにお店で自分のコーヒーを使ってくれる。」その嬉しさに、無邪気に、できるかできないかなんて関係なく、細かい要望にとにかく応え尽くしました。
そうして、定期的にコーヒー豆を買ってくれる卸先ができて、はじめて自分のお店を出すということが現実的になってきたのです。売上的にも技術的にも思いとしても。
物件を見つけ、2014年7月についに吉祥寺に、LIGHT UP COFFEEという名前でお店を出しました。
▲DIYで店づくり。大変だったけど楽しかった。
▲LIGHT UP COFFEE吉祥寺店。
買ってくれる人がいるから、つくることにチャレンジができるということ。
コーヒーに限らず、何か作りたいと思う人は、まずは売ってみるといいと思います。
売れなくたって、売り始めるから、何が必要か考える。売れるからこそさらなるトライができるはず。
まず、はじめてみよう。
川野優馬
さいごに
SNSやってます。どなたでもお気軽にコメントやフォローお待ちしております!
Twitter: @yuma_lightup
Instagram: @yuma_lightup
LIGHT UP COFFEEのネットショップはこちら。
こちらもよろしければぜひ。
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