「雨の日にしたいこと」第五回 白菜と牛乳大量消費レシピ
蕗のとうはもう食べた?
この時期の冬と春の境目の旬野菜と言えば、私は真っ先に蕗の薹を思い浮かべます。しかし、今年も食べる機会を得られそうにありません。
なぜなら、蕗の薹など買う余裕もなく消費すべき野菜がいっぱいあって、困っているからです。
庭には、いまだ大根が待機しており、今年我が家で収穫に成功した白菜はさらにご近所からもいただきました。
白菜って案外新聞に包んでおいておけば日持ちするんですよね。
腐って捨てるということもできないので、消費しなければなりません。
白菜と言えば、”一番簡単なレシピはアレだ”と思い、豚肉を買ってきて検索したら、こんなサイトを見つけました。
noteでもおなじみのJA様ではないですか。
実家に戻って家庭菜園をする機会が増えて、野菜など生鮮食品を買う機会が減りました。都会にいた頃の方がスーパーに行っていたなんて不思議な感じです。
白菜で風邪と高血圧予防
1月に栄養学の本を買いました。そちらによれば、白菜は鍋などにしてたっぷり食べれば風邪の予防になるそうです。
白菜は約93%が水分。しかし、栄養があり、カリウムと葉酸は多めです。抗酸化作用(いわゆる体の中の老化防止)が強いビタミンCを含むので、風邪予防が期待できます。
また、高血圧の人は減塩が必要だとよく言われますよね。
カリウムにはナトリウムを排出する作用があり、しっかり摂るとよいそうです。
白菜は鍋などにして火を通すと嵩が減るので、鍋にすればカリウムやビタミンCがしっかり摂れますね。
最近野菜の蒸し煮って世界中で流行っている気がしませんか。
気のせいでしょうか。
YouTubeなどの動画で日本だけでなく、あちこちで野菜を蒸している料理を見るような気がします。蒸すというのが、それだけ調理法としてスタンダードであるだけでしょうか。
豚バラと白菜を塩コショウで蒸し煮するのも、日本では王道のスタンダードな調理法ですね。豚バラはカロリーが多いので蒸すとカロリーがカットできる気がします。灰汁が浮いたので表面をキッチンペーパーでふき取ってから食べました。あく取りしながら、「これでカロリーカットだな」と思いました。健康的です。
餃子作り
蒸しただけでは、到底白菜を消費できません。
また、たんぱくな味は続くと飽きが早くくる気がしませんか。
鶏ひき肉と白菜(あと、にんじん)で餃子を作りました。
以下のサイトを参考にしました。
本当はあんを作ったときに、餃子の皮も作る予定でした。
しかし、スーパーに買い物に出た時に、「今日は皮を作る気にならないかもしれない」と思い、皮を一応買ってきました。
案の定、その日に皮を作る気にならず、不眠気味なので翌日早朝から皮づくりしたらあっという間に時間が過ぎました。
皮から作ろう!本格餃子?
以前にパンケーキとどら焼きの皮の違いってなんだろうか?という記事を書いたことがあります。
同様に今回餃子の皮を手作りして思ったのが、饅頭やおやきや餃子の皮の材料の違いって何だろう?ってことです。
どれも粉と塩とぬるま湯でいい。私が調べたサイトでは餃子の皮には強力粉と薄力粉を同量使いました。それに塩とぬるま湯をくわえて耳たぶくらいのかたさになるまでこねて、30分寝かせて、分割して丸めて伸ばす。
うーん。おやきの皮と何が違うかと言えば粉の種類?
でも、強力粉と薄力粉を混ぜるって、それって中力粉を作るってことじゃないんでしょうか。中力粉で作れそう。
作りすぎた餃子は到底食べきれないので冷凍します。
焼く前の状態で冷凍した方が美味しそうなのですが、料理がそれほど熟達してない私が皮から作ったものを生で長期保存はどうにも不安なので、全部火を通しました。
団子作り
皮が少なかったかな?と思ったら、皮が少しだけ余ってしまいました。
参考にしたレシピサイトより、材料を1.5倍にしたんですけどね。
残った分は、残り物と合体させることがセオリーになりつつある私。
あんこが余っていたので、「どうせ饅頭の皮も餃子の皮も大して変わりはない」と思い、あんこを詰めて焼き饅頭にしました。
ノーリスクでは生きられない
noteの記事にしようと思って料理を作るのは楽しいです。
しかし、作っている工程の写真を撮るのが難しいんですよね。
独身ですし、一人で作っています。
また私は不器用なくせに、食材にあまりべたべた長く触っていたくないという妙なこだわりを持っています。
自分でも思うんですよ。もっと丁寧に作った方がいいって。写真の撮り方も。
たとえば、私が結婚していたら、家族は私の料理を食べないだろうなと思うんです。今でも高齢の家族は好きなものを食べます。市販のものに比べ、私の味付けが薄いとか、買い物が好きで総菜を選ぶのが好きだとか理由があるので、それは分かるんです。
でも、旦那さんやお子さんのために作るならやっぱりもっと見た目にこだわりますよね。
こねるのももっと丁寧にやってほしいでしょうし、何かをこねるときは必ずビニル手袋をしてほしいかもしれません。私も我が家に猫がいるので、こまめに手は洗っているつもりです。
しかし、掃除や料理の時に必ず手袋をするかといえば半々です。
肌が弱いのに、手袋をするのが面倒だと思ってしまうのです。
以前から、"他人が握ったおにぎりを食べられるか"ということが、よく世の中で議論を巻き起こすと思います。
元日に地震があり、炊き出しの報道を見るとカレーなどが多いので、もはやおにぎりは炊き出しスタンダードではないのかなと思います。
しかし、おにぎりって便利で健康的だと思うんですよ。
おにぎりならごはんを炊く分だけ水があればすみます。しかし、カレーライスにするとカレーにも水が必要で、より喉も乾きます。さらに洗い物も増えます。
このご時世だから、感染症のリスク回避でおにぎりはあまり好まれないのかなとイメージとしては思うんです。
でも、おにぎりって必ずしもそうなのかな。
誰が握ったか分からないおにぎりというのは、別に売られているものもそうなのです。機械か手袋をした人が握ってくれたかどうかの違い。
料理をした場所がより清潔かということもありますね。
売り物を作る場所で我が家の台所のように猫が侵入してくる危険はないでしょうから。
ただ、そのリスク回避のためだったら、もはやコンビニパンが一番安全ではないかという話にもなります。パン屋さんならそのままパンが並べられています。必ず袋に小分けに入れてあるわけではないのです。
でもコンビニパンと缶詰で感染予防ができて、健康維持ができてもそれだけが続けば何だか味気ないと思いませんか。
私は点滴入院を3か月やったことがあり、その時口から固形物を3か月食べなかったので、耐えられないときはガムを噛んでいました。
それで別に不満があったわけではないですが、退院してから胃腸が弱っていて食べられそうなものを探すうちになんだか俄然食に興味がわきました。
私がお母さんだったら、料理が歪で子供は私の手料理を喜ばないでしょう。
子どもはお母さんの料理がダメ。でも、私が毎日総菜を許すはずもありません。やっぱり食事の偏りが心配だから。何より、名前がわかる人が作ってくれた料理を食べる喜びもあると思うので。
サプリメントで健康を保てるという人がいるでしょう。
栄養学の本にも、あらゆるダイエット法が乗ってました。
しかし、それを続けると一方ではどこかで足りない栄養素も出てきますよね。
タンパク質ダイエットをする人からすれば、白菜を食べなくてもより筋肉にいいブロッコリーで栄養が採れるというかもしれません。
そうかもしれませんが、入院なんかすればブロッコリーなどたびたび出るんですよ。漬物に使われる野菜は、いわばすべて日本の伝統野菜です。
たとえ作った料理が洋食でも、日本産の野菜を使うことで得られる気分的な充足感があると思いませんか。
長々と書きましたが、たとえ完璧な料理をできなくても、毎日続けられなくても下手の横好きで料理をする権利があっていいじゃないかと日々私は自分に言い訳しているわけです。note用の料理写真を撮る技術が上がらないので。
外の写真はもう少し綺麗に撮ろうと思うんですけどね。料理の写真はいい加減になるのはなぜでしょうか。
でも、noteの記事にすることに怖じ気づいてしまうと、それも料理をするモチベーションを下げてしまいます。
今は無難というより、パーフェクトが求められる時代だよなと思っています。
衛生管理も調理法も見栄えも完璧で合理的で技術が求められます。
けれども、誰とでも共有できるものはもう少しハードルが下がってもいいんじゃないでしょうか。
例えば、完璧に管理が行き届いた場所だと居心地がいいかといえば、私はそうでもないんです。野外で食べるのも気持ちがいい。
ゼロリスクを目指すなら自分でいちから生産して食べるしかない。野菜を育てて、鶏を捌いて、卵を産んでくれるまで待って、米も自ら脱穀しなければなりません。
私は健康重視なので、米や肉はともかく野菜はなるべくそうしています。
しかし、自由に好きなものをある程度のリスクを許容しながら食べられる人の方が楽しそうだなと思います。
毎週末外食して、平日毎日料理をする。
私も健康と生活に余裕があればそうしたい。
でも、完璧な生活じゃなくても、ポンコツな胃腸とどうしようもない見栄えが悪いどころじゃない家庭菜園を持て余しながら、あくせくして料理する生活にもそれなりの楽しみ方があるのではないかと考えています。
餃子のミルクスープ作り
牛乳を消費しましょうと世間で言われるようになって長くなりました。
我が家でも数年以上、牛乳を切らさないように家族が買ってきます。
すると、やはり消費が時に追いつかない問題が出てきます。
柚子でチーズを作ろうと思っていたのに、今年は忘れていて我が家で採れた柚子を大量に腐らせ、牛乳消費のひとつの機会も失ってしまいました。
しかし、牛乳を使ったレシピは数あります。
たとえばスープです。
水餃子ならぬ、ミルク餃子。ラビオリで作りなさいという突っ込みはご容赦ください。あくまであるものを消費するためのレシピなので。
「この分は餃子の皮じゃなくて、オリーブオイルを足してパスタに作り変えよう」とかいう機転が利いたら、私は今何者かになれていたでしょう。
でも、そんな機転なんかぜーんぜん利かないので、ひたすら餃子の皮と餃子を作り続けたのです。
ブロッコリーより日本野菜
白菜やキャベツって当たり前に結球するものだと思っている人も多いでしょう。私も思っていました。しかし、結球するのは人間がそういう風に品種改良を続けてきたからなんですね。努力もせずに、虫にも食われず、丸い野菜ができるわけがないのです。土づくりが大事です。
中国で肥満が増えているというニュースを昨年末に見かけました。
中国医学は日本の漢方の原点です。漢方ダイエットが昨年日本の若者に大流行していたのに、まさかの中国では真逆で肥満が問題になっているなんてとびっくりしました。美食の国ならではの悩みと言っても、中国は食で健康を作る考えは昔から発展していますよね。
やはり、食だけでは健康を作るのは難しいということでしょうか。
けれども、やっぱり中国の料理って合理的だと思うんです。
たとえば、中国の炒め物は葉野菜を多く使います。
しかもカリウムが多く含まれているような野菜を使う印象です。
上記の通り、カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので塩コショウを利かせた炒め物にたとえばカリウムを含む白菜を使うのは合理的で健康的。
韓国料理の印象が強いキムチ。日本でも白菜の漬物に唐辛子を使うように想像しなくても、中国にも白菜の漬物は多様にあるわけです。
キムチには乳酸菌と酵母菌が含まれ、腸の働きをよくする効果があります。
私のように普段から胃腸が弱っていると必ずしも漬物が腸に良いとは限りませんが、漬物は健康な人をより中から健康にしてくれる料理なのです。
過ぎたるは及ばざるですが、白菜のカリウムが多少高血圧を予防してくれます。
中華料理も合理的
中国料理をその国の好みに合わせたものが中華料理です。
中国料理が合理的だと、それを参考にした日本の中華料理も合理的に思えますね。
見た目は悪くても、自分好みに作った料理はおいしい。
餃子の皮は自分では結構薄くのばしたつもりでも、出来上がったらだいぶ分厚かったです。それでも、市販より味が薄くて、ミルクスープも団子も思っていたよりもっと塩って使われているんだなという発見がありました。
塩分高いからやっぱり市販は不健康!というのではなくて、食べすぎに注意して自分の料理も市販に近づけるくらい美味しくなるように精進していきたいと思います。
いえ、味より見た目にもっと気を遣うようにします。
味、香りだけでなく、見た目もやっぱり食の楽しみですよね。
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