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第1回化学基礎・生物基礎授業術brush-up講座を行いました

8月中旬、2週に分けてzoomで化学基礎・生物基礎の授業術brush-up講座を実施しました。
(化学基礎は8/11・12の2日間×2コマ、生物基礎は8/17〜19の3日間×2コマ)
今回は2名の方に両方の講座にご参加いただきました。
お1方は化学・生物をご自身が学び直したい、もうお1方は化学基礎・生物基礎の授業スキルを磨きたいという思いをそれぞれ強く持たれ、本当に一生懸命学ばれていました。
そのおかげで大変充実した講座になったと思います。
今回はそれぞれの講座内容と受講者の方からのコメントをざっくりとご紹介。

講座内容

化学基礎の講座ではモル計算と化学反応式をメインテーマとしました。
高校の授業では軽く扱われがちな化学の基本法則を土台として、原子量・分子量・式量・モル計算と化学反応式を学ぶ意義について検討しました。

生物基礎の講座では代謝・呼吸と光合成・遺伝情報をメインテーマとしました。
高校生物では扱われていない食べ物の消化と吸収を土台として、代謝・呼吸・光合成・DNA複製・タンパク質合成との関わりについて考えて参りました。
また、今回は予定していなかったのですが、コロナワクチンとの関係で、免疫についても触れました。

受講者の方からのコメント

・化学反応式の係数の考え方はとてもシンプルで生徒もわかりやすいのではないかと思いました。はやく試してみたいです。
・この度は、化学基礎・生物基礎の講座で大変お世話になりました。どちらの教科も授業のなかでストーリーができており、わかりやすかったです。また、自分自身が教える側なら…と考える場面もあり参考にとても参考になりました。2時間があっという間でした(笑)
・夏休み期間に化学と生物の基礎知識を補うことができ、生徒に教える際の自信にもつながりました。資料もわかりやすいものを教えていただきとても参考になりました。また、機会があればぜひ参加したいです。

総括

今回は初の講座ということで「どれだけの方がご参加されるのか?」「内容は?」「レジュメはどう作る?」「参加費用はこれでいいのか?」・・・などといろいろと悩みながら準備をしていた次第です(^_^;)

化学基礎では計算が多く出てきます。
大半の高校生は計算や化学反応式を書くことを嫌がっていて、なおかつそれらの意味がわからず困っているのではないでしょうか?
それでも歴史的な背景と関連づけて考えると、計算や反応式を学ぶ意義が見えてきます。

生物基礎全般に言えることですが、どの単元でも1つ1つの語句を覚えることに躍起になっていることがあるのではないでしょうか?
そのせいか、さまざまな生命現象で起こっていることを総合的に理解することが難しくなっているということはありませんでしょうか?
今回は食べ物の消化を皮切りに、代謝と遺伝情報を全体的に捉え、理解を深める授業を検討してまいりました。
この単元では特に、さまざまな専門用語の意味とつながり、各物質の変化を1つ1つ押さえ、身近なことと絡めて理解することが重要です。

といったような形で、この授業術brush-up講座は今後も続けていこうと思っています。
この講座にご興味がありましたら、講座で扱って欲しい単元、開催スケジュールなどといったご要望をお知らせください。
講座終了後もアフターフォローをバッチリやらせていただきます。
現在私は教員は17年目で、まだまだ成長途上でございます。
そんな中でもこれまで得てきた経験をもとに、多くの先生方の授業がよりよいものとなるよう、サポートさせていただけませんでしょうか?
何卒宜しくお願い致します。

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