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Hymn to Freedom

Oscar Peterson様(なぜか様をつけたくなる)、大好きで大尊敬しているジャズピアニスト。Amazon Prime Videoで「オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児」というドキュメンタリー映画を観ました。メモ代わりに、印象に残った言葉を記録させていただきますね。

「オスカー・ピータソン:ジャズ界の革命児」より
寝ても覚めても頭の中はピアノのことばかり
・Oscar Peterson(P)Ray Brawn(B) Herb Ellis(g)は個人的にも絆が深かった
・PetersonはRay Brownがベースを希望通りに弾いてくれることに高揚した
・RayBrownとHerbEllisは、自分のためではなくオスカーのために弾こうとよく話した、できるだけ彼が引き立つように
・ドラムが入ると奏法が変わり自由には弾いていない、ベースを引き立てる必要がある
・楽団が一つの楽器、一体である、それぞれの役割はあるが常に変わる
・メンバーが見事に融合していたからこそそれぞれお互いの音に敏感になれた
・愛のあるバンドでそれが音楽にも表れていた
・ソロピアノを始めたのはデュークエリントンからの進言
・伴奏者としても優れていて、奏者によって要求が違うので弾き分けた
・アメリカのラジオやテレビのスタジオに行くと楽団に黒人は1人もいなく派閥ができていた、黒人はジャズに進む以外道はなかった
・だからピアノで皆を圧倒して成功してやろうと決めた
・ジャズは奏者の内面を表す、普段は聞けない主張が表れる
・人生最悪の瞬間は初めて人種への憎悪を見た時
・私の音楽は表現で、曲についての意見を述べている
・楽器との約束があり、ある方法で弾き語りかけると応えてくれる
・演奏するたび新鮮な気持ちで楽器に向かう
・世界を旅することはとても孤独で体がどんどん衰弱していく、だが音楽が穴を埋めてくれた
・私は不安定なので可能なら普通の生活がしてみたい、競争の激しいプロの世界のプレッシャーから解放されてみたい

上に貼らせていただいた「Hymn to Freedom」の他にも「Love Ballade」という美しい曲も作曲されていたんですね、知りませんでした。

Oscar Peterson(様)との出会い
私は昔アルバム「We Get Request」を聴いて彼のことが大好きになりました。第一印象は「森の中に住む妖精や小動物」で、繊細で優しく楽しげでキラキラしていてナチュラルでかわいい、と思いました(超絶技巧は言うまでもないですが)。メロディライン、選ぶ音、ハーモニー、音色、グルーヴ感、すべて好きです。このアルバム好きすぎて内5曲をエセ不完全完コピもどきさせてもらいました。できることなら全曲やりたいかも。彼の演奏と一緒に合わせてピアノを弾くのは楽しく幸せです。
「We Get Request」より(全曲おすすめです!)
Corcovado と You Look Good To Me

有機的インスパイア
先日、とあるジャズの練習会で、指導の方に「コピー(トランスクライブ)するとき、対象の楽器(私の場合ピアノ)だけでなくて、なぜその人がその演奏をしたのかを考えながらやってみて。ドラムやベースの音にどのようにインスパイヤされてその演奏に至ったか、を考えながら音楽を聴くと、音楽の情報量が格段に上がって格段に楽しくなるはず」という素晴らしいアドバイスをいただきました。上記ドキュメンタリー映画でも「トリオは一体」とあるぐらいなので、互いに有機的に反応し合っているんだと思うんです。私はまだまだそのレベルからは程遠いです、自分の演奏に精一杯で他メンバーの音を聴く余裕がない、でも、その世界を垣間見てみたいなあと思いました。(蛇足ですが上のYou Look Good To Meは、きれいな湧水が3人の演奏で少しずつ温まっていってお風呂に入れるぐらいのちょうどよいお湯になる、みたいな印象です笑)

Hymn to Freedomを聴いて、ゴスペルの伴奏をしてみたくなりました‥。アーメン進行(アーメーンというメロディについているお馴染みの和音)が大大好きです。楽譜を買ってみるところから始めてみようかな。

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