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【News! AIRS-Lab #028】今週のAIトピック「AIによる『化学兵器』のデザイン」、明日4/4のライブ講義など

今回は、明日4/4のライブ講義、今週のAIトピック、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【様々な人工知能Webアプリの開発】

明日4/4(月)の21時から、ライブ講義「【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう!」 Section3が始まります。
【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう! Section3 【Live! AIRS-Lab #86】 https://youtu.be/BQIE8BnUBeM

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このセクションでは、Streamlitを使い、様々な人工知能Webアプリを開発します。
「人工知能Webアプリを手軽に公開しよう!」は、人工知能、機械学習Webアプリを手軽に公開する方法を学ぶ講座です。
Google Colaboratory環境で、「Streamlit」を使ったWebアプリを作成します。
Streamlitとは、WebアプリをPythonのみで手軽に公開できるフレームワークです。
Pandas の DataFrame や、 plotlyなどの描画ライブラリで作成したグラフを埋め込むことができて、データ分析結果を簡単に表示することができます。
アプリを公開するコストが大きく抑えられるため、人気が急上昇中です。
本講座では、このようなStreamlitの基本的な扱い方を学んだ上で、様々なWebアプリを公開します。
人工知能、機械学習の成果を、Webアプリとして公開できるようになりましょう。

【コミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」】

「AI」をテーマに交流し、創造するWeb上のコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」を開設しました。
メンバーにはUdemy新コースの無料提供、毎月のイベントへの参加、動画の先行公開、Slackコミュニティへの参加などの特典があります。
​https://www.airs-lab.jp/​
活動報告: https://note.com/yuky_az/m/me9b21d94f4e7​

【News! AIRS-Lab】

AIの話題、講義動画、Udemyコース割引などの、AIRS-Labの最新コンテンツを配信する無料のメルマガです。
メルマガ登録: https://www.airs-lab.jp/newsletter​
バックナンバー: https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【今週のAIトピック: 「AIによる『化学兵器』のデザイン」など】

アメリカの外食産業でAIロボットが導入されつつあるようです。
https://forbesjapan.com/articles/detail/46519

プレスリリースによれば、チッピーは、AIを利用してトルティーヤチップスを製造する世界初かつ現時点で唯一のロボットだという。チッピーは、生地用のトウモロコシ粉、水、ひまわり油、塩、ライムジュースを用いて、チポトレのレシピを正確に再現するようにプログラムされている。

人件費の高いアメリカでは、AIロボットを導入する恩恵が比較的大きいのではないでしょうか。
店員の仕事はこのようなロボットの管理になるかと思いますが、そのようなスキルのない労働者が職を失うリスクは大きいかと。
やはり、未来は「働けること」自体が一部の人間の特権になるのでしょうか。

「節電」とAIの関係について。
https://www.businessinsider.jp/post-252155
エネルギー価格が高騰している今、AIによる節電に注目が集まっているようです。
DeepMindによるデータセンターの節電の事例が有名ですが、やがて各家庭にAIを搭載した節電システムが取り入れられるようになるのでしょうか。
ただ、節電と言っても限度があるので、「発電」の方でのAIの活躍に期待です。
そういえば、AIを利用した核融合の事例が、最近DeepMindにより報告されましたね。

わずか16個の可変抵抗器をランダムにつないだ電気回路で、学習が可能であることが示されました。
https://nazology.net/archives/106576
電気回路による非常にシンプルなニューラルネットワークです。
Iris datsetで花の種類の識別に成功したとのことです。
線虫の仲間、C・エレガンスの神経細胞数が300程度なので、それよりずっとニューロンの数は少ないようです。
シンプルなネットワークでも学習が可能なようで、一般的なディープラーニングで行わている処理が冗長である可能性が示唆されます。
果たして、知能の本質はどこまでミニマルにできるのでしょうか。

キリンの首を再現したロボットが、東工大などにより開発されたとのこと。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2203/29/news057.html
キリンの首を実際に解剖した上で、その構造を再現したようです。
この延長線上には、動物のすべての関節を再現したロボットが実現するのでしょうか。
ボストンダイナミクスを越えるとすれば、このようなしなやかな他関節ロボットが有望かと思います。
ヒトの動きを再現できるかもしれませんし、自然発生した動物ではありえない動きが再現できるかもしれません。

AIによるラップバトル用のラッパーが開発されたようです。
https://newswitch.jp/p/30224
GPT-2やBERTを使っているとのこと。
ラップバトルの歌詞の特徴は、相手を「ディスる」こと。
通常の会話用AIは相手との心地いい会話を目指して訓練されますが、このAIは相手を不快にさせるように訓練される特徴的です。
囲碁や将棋のプロ VS AIのように、人間のラッパーとAIの対決は今後盛り上がっていくのでしょうか。

理研が、脳の意識統合機構を解明したと発表しました。
https://www.riken.jp/press/2022/20220330_1/index.html
脳の前頭葉の別々の部位で評価される、記憶の「なじみ深さ」に対する自信と「新しさ」に対する自信の情報が後部頭頂葉において統合されて、内省意識を生み出すことを発見したとのことです。
馴染み深さと新しさのバランスは、料理、アート、住居や街並みなど様々な分野で重要ですが、そのバランスの仕組みが少しずつ明らかになってきているのかもしれません。

創薬AIが、6時間で4万種の「化学兵器」をデザインを提案したとのこと。
https://nazology.net/archives/106491
薬をデザインできるということは、同時に毒をデザインできるということなのでしょう。
AIの持つ、潜在的な危険性の1つかと思います。
22世になってもいまだに麻薬の密売や人身売買、他国への侵略戦争などが起きていますが、人間の悪意とAIが紐づいたとき、起こりうる惨劇を今のうちに想像しておくことも大事かと思います。

Appleが、動画や電子書籍などの視聴/閲覧アプリで、ユーザーを外部サイトに誘導するためのリンクを設置できるようにしたとのこと。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN310GQ0R30C22A3000000/
Kindleアプリで、購入のためのAmazonへのリンクが無かったこれまでが異常だったのではないでしょうか。

同日に規約を改定して公開し、動画や音楽、電子書籍、新聞などを視聴・閲覧する「リーダーアプリ」を提供する企業からリンク設置の申し込みの受け付けを始めた。サービス提供企業はアップルによる審査を経てリンクを設置できるようになる。
アプリに表示できるのはリンクのみに限定し、外部サイトにおけるコンテンツやサービスの価格などを示すことは禁じる。アップルが外部サイトにおける取引に関してプライバシー保護などの責任を負わないことを明記した画面を挿入することも求めた。

このあたり、外部での購入に対してはかなり慎重な姿勢ですね。
iPhoneはもはや公共インフラと呼べる存在なので、Apple一社の利益独占を優先し続けると世界中から反感を買い続けると思うのですが...

安楽死マシン「サルコ」の開発者フィリップ・ニチケ氏が、「安楽死インプラント」の計画を発表したとのこと。
https://nazology.net/archives/102257
それにしてもこの博士、経歴を見るとリアル「ドクター・キリコ」です。
毎日1回スイッチを押せばインプラントから致死量の薬物が投与されるのを防げるとのことですが、押し忘れが怖すぎです。
認知症などが発症する前に安楽死すべきタイミングを予め自分で決めておく、というコンセプトかと思いますが、安楽心の発動フラグの設定はかなり難しいのではないでしょうか。
安楽死には賛否両論があるかと思いますが、安楽死を選ぶのであれば自分が十分に理性的である間に発動条件を予め決めておく必要があるかと思います。
その発動条件は、どのようなアルゴリズムが適切なのでしょうか。

研究論文が無料で読める海賊版サイト、「Sci-Hub」が訴訟の対象となっているようです。
https://gigazine.net/news/20220402-indian-academics-sci-hub-importance/

インド国際理論科学研究センターに所属する理論物理学者のSuvrat Raju氏は、「論文へのアクセスに多額の費用がかかるシステムにより裕福な大学が間接的に恩恵を受けている」と主張。「裕福な大学は論文の購読費を簡単に支払うことができるので、購読費をまかなえない他の国の研究者に対して競争上優位に立っている」と述べています。

個人的に科学研究の成果は人類全体でシェアすべきと思うのですが、学術誌が有料であることは科学が裕福な機関同士のインナーサークルに陥ってしまうリスクがあるかと。
「Sci-Hub」は法的に問題がありそうですが、科学の知見をシェアするシステム自体に根本的な問題があるのではないでしょうか。

【コースの一部無料公開について】

Udemyコース「【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう!」は、4月半ばに公開予定です。
このコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。
【Section2: Streamlitの様々な機能】【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう! -Udemyコースを一部無料公開- : https://youtu.be/JpCXWzu6Il0

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【AIと遊ぼう!AIRS-Lab】

もう一つのYouTubeチャンネル、「AIと遊ぼう!AIRS-Lab」の動画はコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」内で先行公開しています。
一般公開は2週間後です。
古代の文書を修復するAI【AIと遊ぼう! AIRS-Lab #075】: https://youtu.be/KtjVbd89kSA

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また、AI関連で活躍している方へのインタビュー動画を始めました。
Scratch+Pythonで子供とAIプログラミング【中山久美子さん: 「おうちでコード」運営】: https://youtu.be/i9XSckd1nR8

【書籍】

Udemyコース「AIパーフェクトマスター講座」が書籍になりました。
新刊「Google Colaboratoryで学ぶ!あたらしい人工知能技術の教科書」(翔泳社)は9/8に書店に並びました。
Google Colaboratoryを使って、CNN、RNN、生成モデル、強化学習、転移学習などの人工知能技術を一通り学ぶ本です。
また、他のUdmeyコースの書籍化の企画が既に始まっています。どうぞご期待ください。

今後も、皆様にとって有益なコンテンツを提供していけたらと思います。
ご意見、ご感想、コースのご要望などがありましたら、ぜひお聞かせください。

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