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【News! AIRS-Lab #025】今週のAIトピック「古代の文書を修復するAI」、ライブ講義の休講(3/14)など

今回は、明日3/14のライブ講義が休校であること、今週のAIトピック、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【ライブ講義の休講】

明日3/14(月)、21時からの講義はお休みになりますのでご注意ください。
3/21(月)、21時からは新講座「【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう!」 Section1が始まります。
【Streamlit+Colab】人工知能Webアプリを手軽に公開しよう! Section1 【Live! AIRS-Lab #84】 https://youtu.be/yYHBRlYj77g

【コミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」】

「AI」をテーマに交流し、創造するWeb上のコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」を開設しました。
メンバーにはUdemy新コースの無料提供、毎月のイベントへの参加、動画の先行公開、Slackコミュニティへの参加などの特典があります。
​https://www.airs-lab.jp/​
活動報告: https://note.com/yuky_az/m/me9b21d94f4e7​

【News! AIRS-Lab】

AIの話題、講義動画、Udemyコース割引などの、AIRS-Labの最新コンテンツを配信する無料のメルマガです。
メルマガ登録: https://www.airs-lab.jp/newsletter​
バックナンバー: https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【今週のAIトピック: 「古代の文書を修復するAI」など】

ASIMOの遺伝子、引き継がれていたようです。
https://www.gizmodo.jp/2022/03/honda-new-robots.html
「腕」と「指」を持つアバターロボット、遠隔医療や危険作業、宇宙開発など様々な場面で活躍するのではないでしょうか。
特に宇宙開発において、人間を宇宙空間に送るコストを考慮すると開発がかなり効率化しそうです。
やがて、月や火星はロボットの王国になる可能性も。
自律的に動作し自己を複製するロボットに覆われた天体は、人間の来訪を歓迎するのでしょうか。
それとも...

「特徴量モンスター」というカードゲーム、Kaggleのチュートリアル的コンペ「Titanic」を題材にしているようです。
https://booth.pm/ja/items/1870011
コロナが無ければ、リアルで集まってやってみたいところです。
> 最終的なカードセットをもとに、実際に特設サイト上で精度計算を実行する!
一体、どんな戦略を必要とするゲームなのでしょうか。

AIを使い養殖された魚が、くら寿司で提供されるようです。
https://www.fnn.jp/articles/-/327731
くら寿司には何度か行ったことがありますが、案内、アプリによる注文、配膳、会計全てが自動化されており、全く人と関わることが無いのが印象的でした。
自動化の極みですね。
食材の調達に関しても自動化されつつあるようで、やがてお米や野菜も植物工場で作られるようになるのでしょうか。

太陽光エネルギーを植物のように直接蓄積できれば理想的なので、「人工光合成」に注目しています。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/jinkoukougousei2021.html
経産省のウェブサイトに解説がありました。
地上に太陽を作り出す「核融合」、もしくは生物の太陽エネルギー利用を模倣した「人工光合成」、両者共に注目に値するのではないでしょうか。
AIやブロックチェーンの計算はかなりの電力を要し、またウクライナの戦争の影響で世界的なエネルギー不足は続きそうです。
根本的な解決策が、テクノロジーの発展により生まれればいいのですが。

欧州のプライバシー監視機関が、顔認識サービスを提供する企業に制裁を課したとのこと。
https://jp.techcrunch.com/2022/03/10/2022-03-09-clearview-italy-gdpr/?guccounter=1&gu[…]1o6-hQfu8IsMKvxoz2saht9EWWWai3n3sGDvkwpbwTd2LzHcv-TZmODW0bdE

同社はインターネットから自撮り写真を収集し、約100億の顔データベースを構築して、法執行機関に身元確認サービスを販売している。
ネット上の顔画像を無断で収集し、それをもとにしたサービスを提供したのが問題になったようです。

顔画像が機械学習モデルの訓練に使われたかのかどうかは記載がないので分かりませんでしたが、今後ネット上にアップされた顔画像データに関する著作権が、AI開発における法的なボトルネックになりそうに思えます。
無数の顔画像があるのに、それを自由に使えないという、AI開発者はフラストレーションを抱えることになるかもしれません。

DeepMindの碑文解読AI「Ithaca」が、失われた碑文を72%の精度で復元できたとのこと。
https://gigazine.net/news/20220311-ai-ancient-texts-deep-neural-networks/
石に刻まれた碑文の多くは長い年月で一部が欠けてしまい、全文を復元するのが困難であったようです。
AIが考古学者、言語学者のような役割を果たしていますね。
個人的にはAIにロンゴロンゴやインダス文字の解読に利用してほしいと願うのですが、モデルの訓練に使える文章が少ないので難しそうです。
一方、AIに「言語」を作らせても面白いのではないでしょうか。
将来、AIは英語に代わる共通語を生成するかもしれないですね。

キオクシアがクイズを自動生成するAIのを開発したとのこと。
https://www.businesswire.com/news/home/20220309006077/ja/
3月16日に言語処理学会第28回年次大会(NLP2022)で発表されるそうです。
クイズは知識だけではなく問題の面白さも要求されるのですが、どの程度クイズのミソが再現されるのか興味があります。
また、実際にクイズ番組などで使える割合、すなわち精度のようなものはどの程度になるのでしょうか。
大喜利AIの場合は、何十回もトライしてようやくクスッとできるものができる感じでしたが....

あらゆる疾患の治療薬を見つける人工知能「LIGHTHOUSE」がナゾロジーで紹介されていました。
https://nazology.net/archives/97192
九州大学のチームによる開発だそうです。

まず、対象のアミノ酸配列を「数値の集まり(数値ベクトル)」に変換。
これにより人工知能でも学習が可能になります。
次に治療薬候補の化合物も同様に数値ベクトル化します。
そしてこの2つの数値ベクトルが「治療標的と薬の関係」にあるかスコアで判定。
スコアが高いほどその化合物は治療薬になる確率が高くなります。

このモデルを使い、緑内障治療薬や利尿薬として既に承認されている化合物「エトキシゾラミド」がコロナウィルスに有効であることを発見したとのこと。
こちらのエトキシゾラミド、その後どうなったのかが気になるところです。

いわゆる、「ビデオゲーム」の祖先、1939年のニューヨーク万博に登場した「Nimatron」について。
https://gigazine.net/news/20220310-the-nimatron/
> 実際のプレイ画面にあたるのは4列×7行の電球で、プレイヤーとNimatronは「ある列の中から1つ以上の電球を選んでオフにする」という行為を交互に繰り返し、最後の電球をオフにしたほうが勝ちというルールとなっていました。
電球を並べたものがモニタ代わりだったんですね。
現在のコンピュータゲームに直結したわけでは無いですが、黎明期の様々な可能性の1つだったようです。
AIがまだ黎明期だとすれば、どの分岐が本流になっていくのでしょうか。

【コースの一部無料公開について】

Udemyコース「NumPy+matplotlib実践トレーニング」は、先週公開しました。
このコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。
【Section5: matplotlibの実践トレーニング】NumPy+matplotlib実践トレーニング -Udemyコースを一部無料公開-: https://youtu.be/EP-vPaCeUbo

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コード: https://github.com/yukinaga/numpy_matplotlib

【AIと遊ぼう!AIRS-Lab】

もう一つのYouTubeチャンネル、「AIと遊ぼう!AIRS-Lab」の動画はコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」内で先行公開しています。
一般公開は2週間後です。
「深層強化学習」による核融合【AIと遊ぼう! AIRS-Lab #072】: https://youtu.be/G02muvx7CIE

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【書籍】

Udemyコース「AIパーフェクトマスター講座」が書籍になりました。
新刊「Google Colaboratoryで学ぶ!あたらしい人工知能技術の教科書」(翔泳社)は9/8に書店に並びました。
Google Colaboratoryを使って、CNN、RNN、生成モデル、強化学習、転移学習などの人工知能技術を一通り学ぶ本です。
また、他のUdmeyコースの書籍化の企画が既に始まっています。どうぞご期待ください。

今後も、皆様にとって有益なコンテンツを提供していけたらと思います。
ご意見、ご感想、コースのご要望などがありましたら、ぜひお聞かせください。

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