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【News! AIRS-Lab #013】今週のAIトピック「AI兵器規制の国際会議」、明日12/13のライブ講義など

大学での講師体験、記事にまとめてみました。
AIRS-Lab Advent Calendar 2021 8日目: 大学での講義「AIプログラミング」を終えて【AIRS-Labコラム #004】
https://note.com/yuky_az/n/n5b67c2d03535

今回のコンテンツは、明日から始まる新しいライブ講義、今週のAIトピック、新コースの一部無料公開などです。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【AIによる「物体検出」を学ぼう!【PyTorch+Colab】】

明日12/13(月)の21時から、新しいライブ講義「みんなのKaggle講座」 Section1 が始まります。
みんなのKaggle講座 Section1 【Live! AIRS-Lab #74】 https://youtu.be/QQpu9PgpkUA

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「みんなのKaggle講座」は、実践的なデータに関する課題を競うプラットフォーム、Kaggleの入門講座です。
Kaggleは企業や研究機関などが提供する様々な課題に対して、世界中の参加者が精度を競うプラットフォームです。
データ収集や環境構築の手間がかからないため、誰でも手軽に始めることができます。
また、優秀スコアを残した参加者には、賞金やスコアに応じた称号が与えられるため、ゲーム感覚で楽しみながらデータサイエス、機械学習のスキルを身につけることができます。
実際に、多くの企業がKaggleのスコアをリクルーティングに利用しており、機械学習エンジニア、データサイエンティストの求人要件にKaggleでの実績が掲載されることもあります。
本講座では、このようなKaggleの取り組み方、楽しみ方を学びます。
Pythonのコードを書きながら、様々な課題に取り組んでスコアを競いましょう。

【コミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」】

「AI」をテーマに交流し、創造するWeb上のコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」を開設しました。
メンバーにはUdemy新コースの無料提供、毎月のイベントへの参加、動画の先行公開、Slackコミュニティへの参加などの特典があります。
​https://www.airs-lab.jp/​

【News! AIRS-Lab】

AIの話題、講義動画、Udemyコース割引などの、AIRS-Labの最新コンテンツを配信する無料のメルマガです。
メルマガ登録: https://www.airs-lab.jp/newsletter​
バックナンバー: https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【今週のAIトピック: 「AI兵器規制の国際会議」など】

ロボット義指を追加してピアノを演奏する実験です。
https://nazology.net/archives/100493

イギリスの大学インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)生物工学科に所属するアルド・ファイサル氏ら研究チームは、人が第3の親指を追加しても巧みにピアノ演奏できることを示しました。

存在しない第6指を、どうやら脳は認識できるようです。
指は情報のアウトプットで重要な役割を担うので、本数が増えることでアウトプットの効率が向上するかもしれませんね。
第6指の認識ができるのであれば、指の操作という「媒介」を経ないで直接デバイスに出力できそうにも思えるのですが、例えば画面に映ったバーチャな指を操作することなどは可能なのでしょうか。

動画による書籍「スーパーインテリジェンス」の解説です。
https://youtu.be/61PCJMH-I6M
この本では、超知能AIと人間の関係は、今の人間とゴリラの関係のようになるのではないか、との主張があります。
人間が超知能AIに保護されるべき存在ということに。
様々な不安を伴う超知能の誕生にどのように備えるべきか、書籍では以下の2点が提案されています。
1. 超知能AIの能力の制限
2. 超知能AIの動機の適切な選択
特に2.に関して、超知能AIが何に喜びを感じ何を不快に感じるべきか、人類が深く考えていくべきテーマかと思っています。
このあたり、12月のコミュニティ内イベントでもお話しできたらいいのですが。

全大学生に、少なくとも初級レベルのデータサイエンスを習得させるとの政府の方針。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE076BW0X01C21A2000000/

政府は2019年6月にまとめた「AI戦略」で、25年までに全ての大学生・高専生が初級レベルの知識を身につけ、その半数の25万人を応用レベルに習熟させるとの目標を示した。さらに2千人は世界で活躍できるエキスパートに育てるとする。

コロナ禍の影響もあり、データに対するリテラシーが日常生活レベルで重要になったことを実感した方も多いのではないでしょうか。
データサイエンスは、今後読み書き算数のような一般教養として普及していくのかもしれません。

イーロンマスクが、2022年中に人間の脳に電極を埋め込むとのこと。
https://www.businessinsider.com/elon-musk-neuralink-hopes-to-start-human-testing-2022-2021-12
このスピード感に驚きです。
深刻な障害を負っている人から始めるようですが、問題がなければやがて健常者にも埋め込むようになるのでしょうか。
iPhoneに続くゲームチェンジャーの到来は、意外と近いのかもしれません。

AI兵器の規制話し合う国際会議が、今月2日から8日までスイスのジュネーブで開催されたようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211209/k10013381171000.html
アメリカ、ロシアやインドが規制に消極的なようで、開発力のある国は自国の有利を妨げたくないようです。

会議に参加したNGOのメンバーは「AI兵器の開発を進めるごく一部の国が、法的拘束力のある規制の交渉を妨げている」と強い不満を示しました。

やがて核兵器のように、大国間の均衡により秩序がもたらされるようになるのでしょうか。
兵器が強大になりすぎると、均衡が破れた際のリスクが大きすぎるのですが...

しばしば機械学習のシステムが現実では使い物にならないことがあのですが、その理由について解説する記事がありました。
https://www.technologyreview.jp/s/225596/the-way-we-train-ai-is-fundamentally-flawed/

例えば、高品質な医用画像から疾病の兆候を発見するよう訓練されたAIが、忙しい病院の安価なカメラで撮影された、ぼけや切れ目がある画像に対して能力をうまく発揮できないというのがその一例だ。

研究室ではつい「理想的な環境」を整えたがるのがその一因かと。
現場の雑多な訓練データを取り入れる必要があるのですが、全てのケースを取り入れるのはかなり困難かと思います。
やはり、研究成果と製品の間には深い溝が横たわっているようです。

【AIと遊ぼう!AIRS-Lab】

もう一つのチャンネル、「AIと遊ぼう!AIRS-Lab」の動画はコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」内での先行公開となりました。
一般公開は2週間後になります。
歴史から学ぶ「強いネットワーク」とは?【AIと遊ぼう! AIRS-Lab #061】: https://youtu.be/TIKQLdp2Clg

【書籍】

Udemyコース「AIパーフェクトマスター講座」が書籍になりました。
新刊「Google Colaboratoryで学ぶ!あたらしい人工知能技術の教科書」(翔泳社)は9/8に書店に並びました。
Google Colaboratoryを使って、CNN、RNN、生成モデル、強化学習、転移学習などの人工知能技術を一通り学ぶ本です。
また、他のUdmeyコースの書籍化の企画が既に始まっています。どうぞご期待ください。

今後も、皆様にとって有益なコンテンツを提供していけたらと思います。
ご意見、ご感想、コースのご要望などがありましたら、ぜひお聞かせください。


我妻幸長(Yukinaga Azuma )

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