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エッセイ

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苺狩りは楽しいけど恐ろしいよって話

苺狩りは楽しいけど恐ろしいよって話

あなたは苺狩りにいったことがあるだろうか?

大体は入場時にいくらか払って、ヘタを捨てる用の袋や練乳の入ったミニカップを受け取って一時間位美味しい苺を食べ放題可能な素敵な場所である。

僕も小さい頃に数回、ある程度大きくなって二回行った。

どうせ行くなら、早めの時間をオススメする。

人に因って様々だろうが、僕は真っ赤に熟してもう少ししたら腐れ始める位の苺が好きだ。

もちろん歯ごたえのある甘酸

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祖父と僕の話

祖父と僕の話

僕の祖父は僕が12歳の時に亡くなった。

夏休みは毎年、朝に祖父母の家に行って、夜に父親が車で迎えに来るまで、兄と田舎を駆け回っていた。

カブトムシもクワガタも虫籠一杯に獲れたし、周りが木がたくさん生えていたので探検もたくさんした。

そして、遊びに疲れたら祖父母の家に戻り、縁側で濃いめのカルピスに舌鼓をうつ。

そんな毎日を過ごしていた。

祖父は特に僕ら兄弟を可愛がってくれて、ご飯時には

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小学校の頃にプチブームがあったよって話(前編)

小学校の頃にプチブームがあったよって話(前編)

僕が小学校の頃は既にファミリーコンピューターもあり、高学年になる頃にはプレイステーションもあった様に思う。

しかし、田舎の小学校なので、高鬼やドロケイ(ケイドロ)やドッジボールが休み時間の過ごし方になっていた。

ある年明け、クラスにトランプ忍者が大量発生した。

この上の一行だけで、色々と察することが出来た方は是非探偵になってほしい。

少し順を追って説明すると、年末の芸能人の方が隠し芸を行う

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炊飯器にごはんを長期間いれたらダメだよって話

炊飯器にごはんを長期間いれたらダメだよって話

僕がまだアルバイトだった頃、お金がなかった。

本当になかった。

一週間でご飯代で500円しか使えないことも往々にあった。

しかし、唯一の希望は祖父が農家なので米には困らなかった。

実家から送って貰えば白飯だけは食べることが出来た。

大体は一回でまとめて炊いて、小分けに冷凍することで電気代も節約することが出来た。

たまにの贅沢として、スーパーで売っている炊き込みご飯の素を買ってきておにぎ

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おじさんの頭に定期的に引っ掻き傷が出来る話

おじさんの頭に定期的に引っ掻き傷が出来る話

20歳の時、僕は精肉工場でアルバイトをしていた。

仕事内容はベルトコンベアの上流から流れてくる鶏肉や豚肉を発泡スチロールのケースにいれるという割とシンプルな仕事だった。

そこへは派遣として作業に行っていたのだが 、そこに高梨さん(仮名)という男性がいた。

聞いてはいないが、恐らく50代後半の身長が割と高めのひょろっとしたおじさんだった。

いつもニコニコしていてのが今でも印象に残っている。

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