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私が自然素材をおススメする理由②

前回の続きで、今日は漆喰のお手入れ・メンテナンスについて書きます。

◆日々のお手入れ楽チン◆

①隙間のこと
漆喰は塗る時、大量の水を投入しますので、それが乾燥する→縮みます。
木の柱や梁、木の枠と接してるところは必ず隙間ができます。(それがデメリットと言えばそうです)
でもだいじょーぶ!
しっくいのもと、という粉があります!
これを水で溶いて筆で塗るだけで隙間は埋まります。
粉も、筆も、お引き渡しの時に渡すお手入れセットに入ってます✨


②ピンや釘の穴
壁にカレンダーやポスターを貼りたいけどだいじょーぶ?ピン📌を刺した跡が残るのでは?とのご質問がよくありますが、ピンなら爪で穴をちょいちょいっと削ってあげたら、どこが穴だったかすぐわからなくなります。
時計を掛けた時などの、少し大きな釘穴でも、さっきの筆でちょいちょいっと塗ってあげればだいじょーぶ。


③らくがき
サンドペーパーでササっと表面を削りとって、そのあとしっくいのもとを筆でささーっと塗ってください。いくらでもらくがきOK!
ロックな画伯が育ちます。


④汚れにくい(外部のこと)
外部はサラダ油を混ぜていること、塗った後に漆喰バリアという表面をガラス化してくれる粉を塗ることで汚れにくいです。
しかし、なぜか蜘蛛が漆喰の明るさを好むので、蜘蛛の巣がつきやすいです。
でもだいじょーぶ!
「蜘蛛の巣キャッチャー」という商品があります!
釣り竿のような棒で、電池式、先端が振動して蜘蛛の巣をまるで綿菓子のようにからめとってくれます。伸縮する棒なので高いところでも大丈夫です。


⑤汚れにくい(内部のこと)
漆喰は静電気を帯びない素材です。ビニールクロスのように、静電気で汚れを集めてしまって黒く汚れることはありません。
でも、刷毛目の上に埃が積もってしまうことがあります。
その時は、逆に静電気の力を利用します!市販のビニール手袋を手に付けて、ささーっと漆喰の壁の上を滑らせたら、埃はビニール手袋が静電気で持って行ってくれます。


◆施工・補修のしやすさ◆

石膏ボードに下地補修後一発塗り可能です。マンションの一室だけのリノベーションもラクラクです。ただし、クロスなどの乾式工法に比べて、漆喰を乾かすのに除湿器が必要ですし、乾いて固まるまで一週間くらいかかります。工程の調整を上手にする必要があります。

たまに、石膏ボードと漆喰がうまくくっつかず、浮いてくることがあります。その時は、浮の部分に入った空気を抜いて、工作などにつかうフエキ糊をコスメ用の注射器で注入、ローラーでならせば大丈夫です。その道具は前出のお手入れセットに入っていますし、誰でも簡単に補修が出来ます。我が家ではまだ浮いてきたところはないですが、もし出てきたらいつでもその用意はあります。(オットにマカセロ!と豪語しています。)

漆喰は一度塗ると、ほぼ家の生涯年数くらい塗り替えをしなくても大丈夫です。10年に一回クロスを張り替えるなら、無添加住宅の漆喰は、他と比べて安価なので、その二回分の金額で施工できます。一度見てみたいな、と言う方は、是非我が家に来て体感してみてください。不定期ですが、オープンハウス企画しています。

一級建築士事務所 ゆくり設計室

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