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シューズを脱いで夏の海辺を走る② 注意点とコツ

ランニングシューズを脱ぎ、裸足で波打ち際を走るリアルなベアフットラン。「これぞ夏!」と感じられる楽しみです。その魅力を前回書きました。今回は注意点についてです。自然のなかで遊ぶには、安全のことも考えなくてはいけません。前の記事とセットになっていますので、合わせてお読みいただけたらうれしいです。


注意点① 走る場所をしっかり選ぶ

波打ち際のギリギリを裸足で走るには、それに向いた場所を選ぶことが大切です。

私のおすすめは、きめ細かい砂で地面が引き締まっている場所、かつ波が穏やかで遠浅な砂浜です。

まず、岩場や尖った石・貝などがあちこちに散らばった場所だと足裏を怪我をしてしまいます。そして、砂地でも足がズボズボはまるところでは走るのが大変です。ものすごく負荷をかけたランをしたいという場合はよいのかもしれませんが、普通に海辺を走りたい人には勧めません。

波が高いことで知られる場所、波打ち際から急に深くなる場所も避けた方がよいでしょう。

地元に海があればこうした様子もわかりやすいと思います。そうでない場合は、「広めの海水浴場がある場所」がひとつの目安になるでしょう。多くの場合、海水浴場は砂浜で、急に深くなったりしない場所が多いと思うので。

注意点② 靴を履いて下見ランをする

裸足で楽しく走れそうな場所の目処が付いたら、一度シューズを履いたままでそこを走ることをおすすめします。そうすることで、足の沈み込みや細かなビーチの様子(この辺りは石が多いな、とか)を把握できます。

シューズを履いたままビーチを走る

多少靴に砂が入ると思うので、お気に入りのニューシューズなどは避けた方がよいでしょう。

注意点③ 天気予報と潮の満ち引きを確認する 

私は、海辺をランニングするときは事前にネットで天気予報と潮見表を確認します。波予報も見ます。天気は穏やかでも、遠くの台風や低気圧の影響で波が高くなることがあるからです。

ずっと遠くの台風でも、波は高くなる

走る日が大潮なら潮の満ち引きが激しいです。大潮の干潮だと、広い砂浜を走ることができます。

一方、これから潮が満ちてくる時間帯だとだんだん波が浜辺の内側にに入ってくるようになります。こうした点を確認するのは、大きな自然のリズムを知ることでもあります。

さあ、裸足ランへ

いよいよ、裸足ランに出かけます。前回書いたように、裸足で走るとふくらはぎの下部にかなりの負担がかかります。初めてのときは3, 4kmに留めておくのがよいだろうと感じます。私が裸足で砂浜を走るのはシーズン初めで5km、その後でも10kmぐらいまでにすることが多いです。

波打ち際は日陰がありません。水をしっかり持ち、意識して飲むようにします。海水浴場になっている場所などでは、トイレと飲料自販機の場所も何となく気にしておくとよいでしょう。トイレは、水道があればタオルなどを濡らして体を冷やすこともできます。

そのほか、いくつかポイントを

裸足になるまで履いていたランニングシューズをどうするかというのは、ちょっとした悩みどころです。私は、脱いだ靴を脇に抱えて持って走ります。使い古した昔のレースシューズなど、裸足ランをするときは軽くて汚れても気にならない靴をその前後に使うことにして。

砂浜は思っていた以上に広くて似たような景色が広がっています。脱いだ靴を適当に置いておくと後で見つけるのが大変になったりします。靴を置いて走る場合は、しっかり目印になるものを決めておくとよいでしょう。

あと、夏の日中、晴れた日は乾いた砂が相当な高温になります。長い距離を走ったり歩いたりするのはとても無理です。波打ち際の湿った砂は問題ありませんが、浜が広い場合は「そこまでどう行き着くか」を考えなくてはいけません。脱いだ靴を波打ち際近くに置いておくのは、潮が満ちてくると流されるおそれがあるのでお勧めしません。そんなことをいろいろ考え、私は「脱いだ靴を脇に抱えて走る」スタイルに落ち着きました。

あと、下見をしていても、実際裸足になると足裏がチクチクするような場所があったりします。ひと続きのビーチでも、石や木の枝などが集まりやすいエリアがあるようです。そんなところをスポット的に切り抜ける方法として、私はFLOPEEZE(フロッピーズ)のサンダルを丸めてポケットに入れていきます。

石が多い場所でFLOPEEZEのサンダルを使う

ゴムとシリコンでできているペラペラのサンダルです。後部を折り返して足首を通し、先端の黒い紐状の部分に指を入れて装着します。

滑りやすいところや長い距離使うのには向きませんが、波打ち際を走っていて「このあたりは尖ってるものが多いから裸足はつらいぞ」という場所があったときなど、ちょっと使うのに重宝します。使わないときは、くるくる巻いて付属の収納袋にしまい、それをショートパンツのポケットに入れています。

今回は、波打ち際のベアフットランをする際に注意した方がよいことやコツのようなことを書きました。ここなら安全に、快適に走れるという場所を見つける上で、いくらかでも参考になればうれしいです。


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