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すごいぞビタミンD。その③(改訂版)

こんにちは。幻のキノコ「ハナビラタケ」を販売している、ゆくりんです。
ビタミンDのはたらきについて、追いかけています。
知れば知るほど、深い栄養素です。これがキノコにあるって、すごいなあって思います。

今回は第三弾。

<こんなにある、ビタミンDのはたらき(可能性含む)>
①骨や筋肉を丈夫にする
②免疫機能の調整、向上
③発癌の抑制
④アレルギーの抑制
⑤呼吸器系の感染症の抑制
⑥脳保護作用(うつ病や認知症の発症を抑制、記憶力や集中力を高める)
⑦妊活(排卵障害の改善、受精卵が子宮に着床させる助けをする)
⑧心疾患の予防
⑨抗酸化作用

上記の⑥をお伝えしようと思います。
少し長いですがよろしかったら、お付き合いください。

ちなみに、①②はこちら↓

③④はこちらです。

⑥脳保護作用
うつ病や認知症の発症を抑制、記憶力や集中力を高める
2020年以降に発表された最新の研究を基に、うつ病や認知症の発症抑制、記憶力や集中力の向上に関する研究報告をご紹介します。

うつ病の発症抑制
ビタミンDの欠乏が、「うつ病」と関連していることは多くの研究で示されています。
2020年のメタアナリシスでは、ビタミンDの補給が、うつ病の症状を改善する可能性があることが報告されています。
例えば、あるランダム化比較試験では、ビタミンDサプリメントを摂ることで、うつ病患者の気分を改善する効果が確認されました。

さらに、2021年の研究では、ビタミンDをあまり摂取していないことと、季節性情動障害(SAD:反復性冬季うつ病と言われることもある)と関連していることが示されました。
ビタミンDのサプリメントを摂取することで、SADの症状が軽減される可能性が示唆されています。

【参考】
1.Spedding S. et al. (2020). "Vitamin D and Depression: A Systematic Review and Meta-Analysis Comparing Studies with and without Biological Flaws." Nutrients.
2.Ju S. Y. et al. (2020). "Association between serum 25-hydroxyvitamin D levels and the risk of depression: a systematic review and dose-response meta-analysis of observational studies." BMC Psychiatry.
3.Kerr D. C. R. et al. (2021). "Vitamin D supplementation and depression in the winter: A randomized clinical trial." Journal of Affective Disorders.

認知症の発症抑制
ビタミンDの不足が、認知症のリスクを高めることも、多くの研究で示されています。
2020年に発表されたレビューでは、ビタミンDがアルツハイマー病や他の認知症の予防に役立つ可能性が示されています 。
具体的には、ビタミンDの血中濃度が高い高齢者は、認知機能の低下が遅くなることが確認されています。

2022年の研究では、ビタミンDの十分な摂取が神経保護効果を持ち、認知症の発症リスクを低減する可能性がある、と報告されています。
また、この研究では、ビタミンDが神経炎症を抑制し、脳の健康を維持する役割を果たすことが示されています。

【参考】
4.Jayedi A. et al. (2020). "Dietary vitamin D intake and risk of dementia: A systematic review and meta-analysis." Nutrition.
5.Shi L. et al. (2022). "Vitamin D levels and the risk of dementia: A dose-response meta-analysis of prospective studies." Ageing Research Reviews.
6.Annweiler C. et al. (2020). "Vitamin D and cognition in older adults: updated international recommendations." J Intern Med.


記憶力や集中力の向上
ビタミンDが記憶力や集中力に及ぼす影響についても、多くのエビデンスがあります。
2021年の研究では、ビタミンDサプリメントが、中高年の記憶力や注意力を向上させることが確認されました 。この研究では、被験者にビタミンDを補給することで、ワーキングメモリと集中力が改善されました。

さらに、2023年の研究では、ビタミンD受容体が脳の海馬(記憶と学習に関与する領域)において、重要な役割を果たしていることが示されました。
ビタミンDが神経細胞の成長と生存を促進し、結果的に認知機能を向上させることが確認されています。

少し前に、シリコンバレーで「きのこコーヒー」が流行りました。
キノコ(ヤマブシタケかな?)の粉末が、コーヒーにミックスされたもの。

記憶力が良くなる!と、こぞって飲まれていました。
飲んだことがあるのですが、お味は、、、、激マズでした(笑)
今も飲まれているのかしら。。。

【参考】
7.Pettersen J. A. (2021). "Does high dose vitamin D supplementation enhance cognition? A randomized trial in middle-aged and older adults." Clinical Nutrition.
8.Groves N. J., Burne T. H. J. (2023). "The impact of vitamin D deficiency on neurogenesis in the adult brain." Neurobiology of Aging.

まとめ
海外からの報告を集めた形になりましたが、ビタミンDは、うつ病や認知症のリスクを低減し、記憶力や集中力を向上させるために、よい働きをしてくれそうです。
適切な栄養、ビタミンDの摂取を心掛けることで、脳の健康を維持し、精神的な健康を向上させることが期待されます。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

人生100年時代。
自分の体は、自分でメンテするしかありません。
どうせするなら、ストレスなく楽しくやりましょう。


幻のキノコ「ハナビラタケ」を販売している、ゆくりんでした。
今日も機嫌よく♪

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