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次から次へと…

7月も前半が過ぎ去ろうとしている。

オリーブ畑は、すっかり夏の気配で
あちらからも、こちらからも
蝉の鳴き声が、けたたましく聞こえてくる。

6月には、小さな実だったオリーブも
ひと回り以上大きくなっている。
昨年に比べたら、割についているんじゃないかと思う。

アパートの改装で、立ち寄った世話役フランコも
「今年はいいんじゃない?」と
太鼓判を押してくれた。

「ただ…」

え?ただ…何?
ちょっとドキドキする。

「実がついてから、雨が降ったからね…コバエがつかないといいけど。」

オリーブの実は、コバエがつくと中に卵を産むらしく、
外からは見えないけど、大きなダメージを与える。
雨が降った後のオリーブの実は、皮が柔らかくなっていて、
ハエが中に卵を産みやすい環境になるわけだ。

「ウチは、ビオの液体を使ったハエ処理用のボトルを木々にくっつけるんだけど、免許がいるんだよねぇ。」

なんでも、かんでも、免許が必要なのか。
なかなかに大変なことだ。

お隣さんは、どうしているかな?
聞いてみよう。

「コバエ対策、どうしてますか?」

「ウチは何もしないわ。ダメならダメで仕方がないし、自然に逆らうつもりもないから。」

商売として農家をやっているわけではないから、
それで良いのだろう。

オリーブ畑を一周してみる。


昨年よりは、多くつけたオリーブの実が
風でゆさゆさと揺れていた。

昨年も一昨年も、コバエ対策はしてこなかったけど、
毎年同じとは限らない。
もう少し、様子を見てみることにした。

家に帰ったら、ネットでいろいろ勉強してみよう。

次から次へと、課題はやってくる。

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