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オーガニックとは…

イタリアも、ようやく夏らしい陽気になってきた。

「作られているオリーブオイルは、オーガニックですか?」

先日、そんな質問をいただいたので、
以前どこかで、その事を書いたような気がするけれど
あえて、考えてみる事にする。

まず、「オーガニック」の定義をいろいろと調べてみた。

オーガニックとは、英語の「本質的」という意味で、「有機的」な意味もある。
要は、有機栽培、有機農法の商品を意味するらしい。

農業において、イメージする商品としては、
無農薬野菜、有機野菜、オーガニック野菜があるけれど、
これが微妙にその意味合いが違うらしく、

「無農薬野菜」 は、栽培期間中に、農薬を使わないもの
「有機野菜」は、有機栽培の規定条件を満たしたもの、禁止された農薬や化学肥料は使わないけれど、有機肥料を使用する
「オーガニック野菜」は、「有機野菜」と同様

なんだそうだ。

オーガニックですか?と聞かれて、
上記の定義でいくならば、ちょっと違う気もして、
要は、一般の人が聞く、「オーガニックですか?」は、
多分、「農薬など使っていないものですか?」なんだと思うのだけれど、
正しく言うとするならば、
「無農薬栽培」、もしくは、「自然栽培」と言ったカテゴリーになるんだと思う。
登録申請はしていないので、あえて、「Biologico(有機栽培)」とは表示出来ない。

「登録したら、EUから補助金出るよ。」
近所の人がそう教えてくれたし、
そのように表示したら、一般の人にもわかりやすいのかもしれない。

でも、有機肥料とかを使いたくはないし、
補助金が出たとしても、登録にかかる経費や、一本ずつに貼る有機栽培のマークは、本数ごとにお金がかかってくる。
大きな土地で大量に生産できる農家なら、沢山売らなければならないし、
品質保証がついていることで、きっと、優位になるだろうけど、
なにせ、農家としては極小の地。
大きなところに比べたら、経費の比率は高くなる。
それは、購入していただく方への負担を多くする事につながる。

だから、当分は、なんの表示もつけない。
「自然栽培」オリーブオイルと謳うことにするつもりです。

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