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今年のオリーブオイルは…

2022年 搾りたてエキストラヴァージンオリーブオイル 販売しています。



10月下旬
3日間に渡る、収穫が終わった。

実質、今年は少ない。
オリーブは、1年おきに出来る時と少ない時とを繰り返すのだそうだが、
今年の春に一気に剪定をしてしまって、
枝葉が少ないことが大きな要因のように思える。

剪定をしない方が良かったのか???と聞かれるならば、
そういうわけでもない。
なぜなら、昨年に比べて、大きな実を結んだから。
元の農主に、「2〜3年手をつけていないんだけど…」と言われていたけれど、
おそらく、2〜3年どころではなく、
10年くらい、放っておかれたんではないか…という気がする。
この辺りの、イタリア人の皮算用は、信じてはいけない。
分かってはいるけれど、言われたことを真に受けてしまった。

剪定をしないと、栄養分が分散してしまう。
だから、剪定をして良かったけれど、
強いて言うならば、
全ての木を剪定してしまうのでなく、2〜3回に分けた方が良かったかも…ということ。
これも、いろいろやっていくうちに分かってくること。
日々、勉強である。

問題は、その出来。

今年のオリーブの実は、昨年に比べて、大きめ。
熟すのもちょっと早くて、
10月15日の時点で、黒々としていた。
昨年は、緑のものが多かったから、
ポリフェノールはいっぱいだけれど、味の濃厚さにかけていたから
今年の出来が気になっていた。

1回目と、2日分を合わせた2回の搾油の
搾油率は12.5%ほど。
トスカーナあたりでは、標準値だと思うけど、
同じ搾油所の他の農家さんのところは11%ちょっとだと言う話だから、
割に良い方だったらしい。

ちなみに、お隣さんの家では、18%ほどあったらしいけれど、
それはきっと、グラインダーにかける時の温度が高く設定されているのだと思う。
ラベルに書いてある 「estrato a freddo」は、コールドプレスのことで、
私がお願いしている搾油所では、27℃以下に設定している。

というわけで、肝心なその味は、
昨年よりも濃厚なエキストラヴァージンオリーブオイルが仕上がった。
苦味は少なく、香りが良い。
理想としている味に、かなり近い感じが嬉しい。

まだまだ、課題はいっぱいあるけれど、
自然のチカラは凄いなぁ…と
改めて、感じるのだった。

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